CRF250L 美術館ハシゴツーリング

朝5時半、お馴染みの広島MBBの面々の集まるコンビニに顔出し&お見送りをして、僕は単騎で松江へ向かうのに北方面へ。JUNさん顔出しスミマセン、彦衛門さん顔隠しスミマセン。

自宅から三次へ向かうとなると一般的には国道54号経由です。でも国道は面白くないので通常はその1本北の山の中の道を走ります。今回広島市東区スタートになるので、先の集合場所からのスタートだと国道54号の1本南の道を走ることになりました。朝のこの時間に走るのは初めてです。ガラガラの快走路で、気温も30度に達しない中、距離を稼げます。三次までストレスなく走れて、とても気持ちが良い。

三次まで丸々下道で行きましたがそのまま出雲方面高速道路の無料区間を利用して向かうと目的の美術館への到着時間が早すぎるので、東へ向きを変えて上下町を通過しました。古い建物・街並みの残る町で、古い教会も街に馴染んでいます。

大正時代の木造建築の演劇場。

櫓の残る明治時代の警察署。街並み中に当たり前のように紛れています。

町の中に瀬戸内海と日本海との分水嶺があるのも珍しいというか、面白いところです。

拠点間移動の時間も夏ツーリングを満喫する楽しい時間でした。このあたり山間部の移動であんまり暑くなかったしね。

通りすがりで立ち寄った夫婦岩。よくあるやつだろう?と思っていましたが、

よくはないすごいヤツでした。石灰岩のダイナミックな柱が二柱!

海の中に立つ柱の成り立ちは隠岐で学習しましたが、山の中にできるこれって、中国のアレと同じような成り立ちなんでしょうか。

ジオキャッシュがあればいいのに、と思ったらありました。ありがとうございます。

さて、朝には松江へ向かうつもりで北上していたのに途中から東へ進んだのは、岡山県の羽山第2トンネルを見てみたかったからです。その途中にある片掘りの隧道。こういうの、巨大な一枚岩だからこそできるわけですよね。石灰岩の露出している地形って、なにかしらキャラが立ってる。

羽山第2トンネル。トンネルというか‥巨大な穴。トンネル名前から穴主体で見てしまいがちですが、現地で眼を奪われたのは上の上の上までそびえる石灰岩の重厚さでした。

汚れと劣化で読みにくくなっていますが、上の写真のバイクの左の方の穴はかなり深い鍾乳洞になっているようです。車が通ってる右のトンネルも半分くらいはもともと鍾乳洞だったんじゃないか?と思います。

立って歩けない高さ。1mくらい?突撃訪問だったので光源は携帯のライトという頼りなさですが、凸ってみました。

内部はほぼ水平、ヌタヌタあり。迷わないようにコンクリートで歩道っぽいものが設置してあります。内部は頑張ればグルっと輪っか状に一巡できるようになっているので、これは洞窟探検好きにはたまらない構造!

あらためて外に出て上を見上げると、トーレルーフできそうな形状になっていて、ただの県道にしては見どころありすぎて驚きな場所です。

道沿いの沢を見下ろすと、対岸の絶壁全体も石灰岩でできていることがわかります。

トンネルを抜けた川下側はこうなっています。川上側から走ってくる方がインパクトありますね。

高梁市吹屋のベンガラの街並み。屋根だけじゃなく壁面もベンガラしています。

ジオキャッシュ目的で立ち寄ったのですが、GZの電話ボックスには過去へかける電話と、未来へかける電話がありました。ひとりでブツブツ話すのは恥ずかしかったので受話器をとりませんでしたが、ひとりでブツブツ話すのは恥ずかしいと未来と過去の自分へ伝言すればよかった。

山中の駅の木造の駐輪場は、昭和世代にはとても懐かしい感じがします。

と、ここでエル特急が通過!昭和の香りを色濃く纏った特急列車をこんなところで見ることになるとは思いませんでした。僕の中の特急といったらこの形。この車両(または同型の車両)、このあと松江の美術館からも見ることになりました。

山間部でもお昼前になってくるとモワっとした暑さになってきました。ジップロックに水と一緒に密封した持ってきた水冷服を、満を辞して着用します。これまでワークマンの物を使っていましたが、今日はクロダルマデビュー。効果はどちらも変わらないように思いました。

日本海の寿司を食べたかったのにクタクタになって海まで辿り着けず、道中の食堂へ。

海鮮丼を頼みました。嬉しかったのは味噌汁がしじみ入りだったこと。さすが宍道湖が近いだけのことはある。

一幅の絵‥のような窓越しの風景。

松江の島根県立美術館へ向かうはずだったのに、足立美術館に立ち寄ってみました。NUDAに乗り始めてすぐの頃に訪れたことがあります。10年ぶり。

順路の前半はほぼお庭を楽しむ構成にです。展示を見終えての感想は‥10年前の記事を振り返ってみてみると、10年前の記事と同じ感想でした。とにかく頑張って描いている人の頑張りが伝わってくる作品群で、頑張ってない自分の後頭部をガツンと強烈に殴られたような、自分の人生なんだったんだろうと思わされるような、そんな感じ。

漸・近・線。島根県立美術館。街の中にあって平面駐車場で出入りがしやすく、老若男女を問わず幅広い人が立ち寄っている美術館でした。おしゃれなデザインですがロケーションを含めて特別な場所でもなんでもない「足を運びやすい」設計が非常に好感のもてる施設です。

テオ・ヤンセンのストランドビーストの展示、ということで訪問してみたのですが、ビーチを風の力で歩き回る姿が見たかったのに完全に屋内展示でした。展覧会の始まる前に松江城や出雲大社の境内で動かしていたようです。そっちを見たかったな。

人工物でありながら、自然な有機物ぽさも感じさせる、動く芸術作品。というか動きそのものが芸術な作品

寄ってみると、パイプをかなりざっくりと組み合わされた構造体でした。

貼ってあるのは紙なのかな?

インシュロックを使いまくっているあたり、無茶苦茶親近感が沸きます。

今日のお土産。テオ・ヤンセンTシャツ2枚と因幡の白兎。

帰りの高速道路上で燃料計が点滅をはじめて冷や汗モノでした。本日の走行距離520km。メーター上の燃費33km/Lで、給油した量からするとアチェルビスのリプレイス燃料タンクはフルタンクで460kmくらい走るようです。純正タンクだと200kmくらいで不安になっていたので、これは立派!マシンはすこぶるよく走るのに、人間の方がクタクタになりましたよ。500km/日は走れる体力をつけなくては!

広島から松江や出雲へ向かうのに、東からアプローチというのが新鮮。こういう最短コースじゃないツーリングも楽しいです。

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