「のぼるとととびくる」何の呪文かと思いました。
ムスメが昨年あたりから自分の好みでいろいろお店をを見つけてくるようになりました。僕の一人旅では絶対に立ち寄らないような店を見つけてきて、昨年は何度かカブでタンデムツーリングもしました。
今回見つけてきたのは「NOBOLT(のぼると)」という福岡市にある国内最大級の屋内型体験施設と、北九州市にある「とびくる」というトランポリンパーク。他にも岐阜になにやら見つけていましたが、さすがにそちらはいつかまた、で。
早速土曜日のピアノのレッスンが終わってからそのまま拾って福岡へ。15時の予約でNOBOLTに到着しました。施設の委細はリンク先をご覧ください。
ハーネスをつけて、5層構造のアブナイ綱渡りは、広島のもみの木森林公園にあるフォレストアドベンチャーの人工物版といえます。ムスメは「自然の木じゃないから、怖くないね」とか言っていましたが、高さでいうと最高層はこちらの方が断然高いよ。
せっかくなので別料金のアトラクション、「バードグライダー」にも挑戦しました。こちらは吊り下げられて高速で遠心力を感じながら2回転ほど振り回される施設です。うん、僕はバイクでよっぽど迫力とスリルを感じているぞ。
こちらは各種壁登り。広島だとちゅーピーパークにありますね。
何気に難易度が高かったのは、これ。僕も挑戦しました。
下降ブレーキのついたハーネスを装着しているのが分かっていても、ここから飛びつくのはちょっと怖い高さがあります。
ムスメ、1回目は諦めて降りてきましたが、失敗しても無事に降りて来られることがわかって再挑戦で見事ぶら下がっていました。
僕もぶら下がれました。全体重を腕にうけて、明日の体の具合が心配です。
さらに難易度の高いのが、これ。しがみつくしかない。ふたりとも成功しましたけれど、やっぱり結構怖いです。
登頂記念。
他にもトランポリンやら、
親子で挑戦できる障害物レースやら、キネクトのような人の体の動きをカメラで拾って画面に投影して操作する各種ゲームやら、3人ピンポンやらバスケットボールやら立体迷路やら‥五十路を過ぎたパパが一緒に遊ぶのはもう大変なくらいいろんな遊具が溢れていて、2時間では遊びきれないくらい。
妻は隣接するアウトレットでお買い物。そっちの方が良かったわ‥。
井出ちゃんぽんを見つけたので入ってみました。
昔、武雄市の本店で何度か食べたことがあって、その時は感動もしましたが、今回チェーン店化した一店舗の味は、ただ混ぜこぜして味付けしただけといった感じでとても残念なものでした。
というか、最近いろいろなところで日本人の若者スタッフがいろいろ気を回せていない場面に出くわすことが多くて、味が悪いとかサービスが悪いとかいうのも店舗が悪いわけじゃなくて人の問題かとも思います。10のことをやれと言われて12出来そうな雰囲気が漂っておらず、10もできるかやや怪しい感じの若者が店舗で人と接している場面が多いように感じる。いろいろと日本の行末を憂いちゃうなぁ。
せっかく福岡へ行くのだからIKEAも寄ろう、そうすると日帰りは厳しいね、ということで宿を探すのですが、ホテルがね、すごく高いのです。宿泊費って昨今妙に値段が上がっていませんか?連休中だということもあるのでしょうが、ビジネスホテルでも3人で3万円近く覚悟しないと泊まれない。
うちはホテルハイエースでも全然構わない家族なので、宿が押さえられなければ車中泊で、とは言っておきました。民宿を含めて近隣を調べてみると、福岡市の隣の糸島市にゲストハウスがいくつかあるのがわかりました。
相場は素泊まりで一人3500円くらい。そこで家族でゲストハウスを利用するというのはどんなものになるのか挑戦してみることにしました。
前日にいつくか問い合わせをしてみたらすでに満室ということで断られましたが、糸島ゲストハウス小春さんが受け入れてくださいました。到着すると、なんだか妻の親戚が集まる庄原の家みたいです。
通していただいたのは、広い8畳間。本当に庄原の家みたいで、持ち込んだ荷物を出すとどこまでが調度品でどこからがうちの荷物だか分からなくなるくらい調和してしまう自然さ‥。
美顔のサバにゃん、あんずちゃんが走り回るゲストハウス。まだ子猫で可愛い。
宿泊者の雑記帳があったので、広縁であんずちゃんを描いたら、ムスメがなにやら付け足していました。
インスタにされた。お気に入りの数がすごいな、と思ったら「586(こはる=宿の名前)」だそうです。
温水がたまたま出ないとうことで、車で10分ほどの「まむしの湯」でムスメはサウナデビュー(ただし数秒)。他にすることもない、というのはとても重要で、本当にのんびりお風呂に浸かりました。
この温泉、第2駐車場では車中泊OKという表示が出ていました。温泉の近くで車中泊できる場所、というのは実は最高のロケーションです。覚えておいて損はない。
翌朝、カブを降ろして朝焼けでも見に行こうと徘徊を始めました。
走り出して感じるのは、前日お風呂に行った時も思いましたが‥街が暗い。街灯がほとんどないのです。
というか、そもそも街じゃなくてひたすら畑や田んぼなのです。福岡まで数十分で行ける土地だというのに、とても良い具合に田舎。
広々と真っ暗な中で一部分だけ光の当たるところが浮かんでいるので何かと思ってわざわざUターンして二度見しました。
踏切でした。切り取って置かれたジオラマかと思うくらい、本当に暗闇の中で浮いていました。
博多湾側。焼けはいまひとつ。
ヤシの木ブランコ、というランドマークにひかれてやってきたら、思っていたよりも断然良いところ。
たくさんブランコが吊られていて、朝焼けの海というロケーション的にも最高に趣き深い。
一通り揺られてみました。
そのまま半島状の土地を北まわりで宿へ戻りました。
糸島市界隈、全くノーマークな土地でしたけれど、海岸線を流して走るだけでも気持ちが良く表情豊かで面白い。福岡市からだと本当にすぐそこ、といったところです。福岡市民、ちょっと羨ましいな。
今回は行程の都合で行きませんでしたが、芦屋の大門という玄武岩の柱状節理は遊覧船で後日ぜひ訪れてみたいと思います。
ただいま。
玄関に入って正面、後ろに柱時計がかかっているのでこれも時計かと思ったら、
近くでみるとオルゴールでした。
側面からコインを投入するとディスクが2周回って2回曲が聴ける、いわゆるジュークボックスのようなカラクリ仕掛けのぜんまい式オルゴール。
曲を彫った円盤が他にもいくつか壁に架かっていたので、また訪れた際に聞かせていただこうと思います。
宿を発つ前に、昨日描いたあんずちゃんの絵の話になって、宿の奥様も描かれたというので見せていただきました。目の上のMマークが特徴ですね。
反対側には旦那様の描かれたあんずちゃん。虎の穴のワルいレスラーのマスク。
屋外に鉄馬蔵(バイクガレージ)がありました。
ゲストハウスというよりは和風旅館に泊まった気分です。とても気持ちよく泊めていただきました。家族揃ってまた伺いたいと申しております。ありがとうございました。
2日目は多少観光もしながら移動して、IKEAに開店と同時に飛び込むつもりで8時に宿を出ました。
糸島北部の日本海を望む展望所をいくつか調べておきましたが、小春の旦那様が「火山なら車で上がれる」と言われるのできてみました。ええ、対向車が軽自動車でも悲鳴が出そうな細い道、急勾配急カーブでハイエースのリアタイヤが空転するような道でしたよ‥。
展望はパラグライダーの滑走所からのみ開けていました。弓型のビーチに弓型の波が押し寄せる素晴らしい眺望。
岬の先にあるコブのような岩山が芦屋の大門です。洞門に入ってけるように、潮位を調べていつか絶対に訪れよう。
ヤシの木ブランコに、また来てみました。光があるとまた印象が全く違う。
その近くにある西日本豪雨の時に漂着したという奇跡の流木。20mくらいある流木で、こんなものが海を漂ってきたのもすごければ、漂着したロケーションも最高に奇跡的です。あと数十メートル右に寄っていると、ヤシの木ブランコの写真を撮る際に背景に写ってしまう。
生け簀の水を海に流している水たまりから、別ルートを開拓する遊び。水量が足りなくて流れができる前に砂に吸われてしまっています。
元の排水ルートを堰き止めてサポートしてやりました。
お金をかけて「のぼるとととびくる」しなくても、こんなんで十分楽しいじゃないですか。そう言うと、それはソレこれはコレと言われてしまいますけれど。
大人も楽しい。海岸線を歩くだけでも結構楽しい。
ロケーションが良いので、それだけで楽しい。
こんなハイジブランコ、うちにも欲しいなって思いましたが、このロケーションで空と海に向かってブランコを漕ぐから素晴らしく楽しめるんですね。
IKEAに開店と同時に飛び込むの、どうなった?
40分300円の駐車料金が600円になるくらい遊んでしまいました。
普段広島からIKEAを目的地として来ると「IKEA遠いわー」となりますが、今回のように更に西側まで行って、戻りながらIKEAに立ち寄るとそれほど遠さを感じないものですね。
半日IKEAで過ごしたあと、まだイベントは続きます。北九州の「とびくる」でトランポリンして帰るのです。僕は帰りの距離もあるので仮眠させてもらって妻とムスメが遊んで来ました。
北九州の都市高速は初めて使いました。とても便利に出来ていますね。
広島も僕が住み始めた30年前からすると都市高速が都心部を貫いてかなり便利になってきましたが、それぞれが独立してつながりきっていない部分もあるので、九州自動車道道と有機的に接続している福岡や北九州の都市高速というのが非常に便利に見えてしまいます。
往路で食せなかった王司の肉うどん。
肉うどんの肉が食べやすいように細かく砕いたような感じになっていました。昔の少しワイルドな王司の肉うどんではなくなっしまった‥よそで食べられないような「あの感じ」がよかったのにな。
普段利用するのは下り線のパーキングエリアなのだけれど、もしかしたらあちらとは違うのかな。
IKEAへ行くといろいろ買い込むのでその分配やら開封やら、家に着いてからも楽しみが続きます。
そして、IKEAの翌朝はホットドッグ。
土曜日の昼前出発とかでしたけれど、無理なく無駄なく無茶苦茶遊び尽くした土日でした。宿に泊まる、という他所では当たり前だと思うことが、うちにはとても新鮮な週末でもありました。
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