SuperCub チームモトジムしまなみ海道

ついにやってきました、Xデー。

関東のジムカーナ繋がりの3人がしまなみ海道を走りたい、と愛媛のうらいけさんに話が行き、その流れで僕が呼ばれたというのが今回のしまなみ海道ツーリング企画の始まりです。それならば、とこれまでのしまなみ海道遊びの集大成になるようなコテコテのルートを考えてみました。

夜明け前からトランポを並べてゴソゴソ。もう2年半も会場から離れている僕としてはジムカーナ会場っぽい雰囲気で、とても懐かしい。

前日CRFではしゃぎすぎたので、今日の行程を全て飲み込んで消化し切れるのか自分が自分に不安を感じます。

メンバーは発起人のまっちゃんさん(110カブ)、お会いするの20年ぶりじゃないだろうかのみっちーさん(GROM)、全国行脚している仙人しんじさん(110カブプロ)、おじいちゃんうらいけさん(カブ70)と僕つがたく(110カブ)の5名です。

朝焼けの時間に走らないのは勿体無い、と言うと、じゃぁ5時半スタートね、というのが普通に通ってしまう。さすが大会慣れしているみなさんです。遠い会場へ駆けつけて、何時だろうとそこでテキパキとスタートできちゃうところが当たり前にすごい。

初めてしまなみ海道をツーリングするのに、スタートを尾道側にするのと今治側にするのとでは魅力の受け止め方もかなり違ってきます。

今治側スタートだと数ある橋の中でもラスボス的存在の来島海峡大橋をいきなりやっつけることになります。巨大な長い橋、バイク用専用通路、往来する船‥強烈なインパクトを受けてしまなみ海道ツーリングが始まります。

加えて選んだこの時間帯。これだけでもこの時間にここにいることが格別に感じる。けれど、今日はこの後も盛り盛りです。

亀老山から。奥へ奥へと消えていくような薄暮の山なみ(というか島なみ)。朝だけのとても良い時間です。

山の景観を損なわないように展望台そのものは地中に埋めて作られたというこの亀老山の展望台。構造物を地中に埋める、といわれると直島の地中美術館が思い浮かぶので安藤忠雄?とか思ったけれど、安藤建築として紹介されていた覚えがありません。

展望台の案内にも設計がどなたなのかは書かれていなかったので調べてみたら、隈研吾の設計事務所のものでした。1994年の作品ということで、もう30年も前のものなんですね。

空と海が溶けているけれど、朝日が水平線の場所を教えてくれる。

展望台の人と来島海峡大橋とをうまい具合に一緒に撮ることができる場所があるのだけれど、この日のこの時間帯は撮影した僕も一緒に写ることができました。こりゃいいな。

昼に来るともっと青いけれど、この時間は色合いが柔らかくて優しいね。

伯方島へ渡る途中に立ち寄れる見近島のキャンプ場は、日曜日の朝ということもあって結構な盛況ぶりです。まだ午前7時でバイク5台が降りて行ってブンブンいわせるにはちょっと早い時間で五月蝿いだろうから、ここは帰りに寄ることにしました。

こうやっていくつか立ち寄る場所を残しながら進まないと、帰りの行程がただ走るだけの作業になってしまいます。

船折瀬戸。島が密集していて水路が狭く、他は凪いでいてもここは川かと思うくらい流れが強いです。地図を見るとこの両サイドは海が広く島がないので、ここは狭いだけでなく浅いこともあって余計に潮の流れが速いのかもしれない。

流れに逆らうように船が頑張っていました。思わず心の中で応援してしまいます。

2024年は桜が本当に遅く咲き、4月も中旬のこの頃にはもう楽しめないかと思っていたら場所によってはまだ枝先に葉もみられないような木がいくつか残っていました。

しまなみ海道の桜の名所といったらなんといっても伯方島の開山公園です。ワインディングも楽しみながら登ってみました。

まだ、十分に花を楽しめる木が残っています。

例年4月の初めが満開なのを考えると、かなり信じられない。

向こうが透けて見えないような桜の花の分厚い壁も色こそ少々アレだけれど健在。

山から下りてくる途中インカムから、「坂が急で止まんねー、やべーブレーキかけると加速するー」何言ってるんだうらいけさん。

伯方島から大三島へ渡って、しまなみ海道の高速道路が通る橋で唯一のアーチ橋になる大三島橋を見晴らすことができる‥はずだった鼻栗瀬戸展望台。とても良い展望所だったのに、木が育っちゃって橋が綺麗に見えなくなってしまっている。

どこかの目的地に到着することを楽しむんじゃなくて、こんな天気だと海と空に挟まれて移動するだけでも十二分に楽しい。大三島は割と大きな島なので、南辺の海岸線はダラダラと走り続けるのには最高で最適です。

この写真の場所は海へ向かってどうしてまっすぐ道を作らなかったんだろう?といつも設計や工事された方に感謝してしまうところ。GoogleMapでは名前がコロコロ変わって、以前はスネークロードだかなんとかいう名前だったけれど、今は「ヒャッホー坂」になっている。

僕がかなり推している、大三島の生樹の御門(いききのごもん)。樹齢は2000年とも3000年とも言われるクスノキの大樹です。

人の一生というスケールではモノサシにもならないくらいの生命感!

御門、というのはこの木の根元が奥の院の参道になっていることから。幅はあるけれどまっすぐ立って歩けるほどは高くはありません。

以前、清掃をされている方に「立場の高い偉い方も、みな頭を下げて身を屈めてくぐることになるんですよね」と言われて膝を打ちました。

いろんな植物がくっついて共生しているので複雑すぎてよくわかんないことになってるけれど、幹周り32mもあるそうで、横から見ると太さというよりはその大きさがよく分かります。

大三島最高峰の鷲が頭山は山頂から360度の展望!

「ワシga父サン」?

看板の裏を見ると「ウチha母サン」。フ、おやじギャグ的なものに笑ってしまったよ。

太陽も高くなってきて、海も空も青くなってきた!どっちを向いても島・島。

鷲が頭山の中腹から海に向かって伸びる尾根が歩けるようになっているので、行ってみることにしました。尾根の起伏に沿って、万里の長城のように道が続いています。

うらいけさん、その岩へひょいと飛び乗ったけれど、岩の下側えぐれてるよ。大丈夫?

高いところを見ると登らないと気が済まないようですが、この岩もいつ落ちてもおかしくない状態だからね。

岩場に沿って進むプチアドベンチャー。落ちたらただじゃ済まないところ。

うらいけさん、足の下の状況が分かってない。

大三島から生口島へ向かいます。4月中旬だというのに、桜の時期が2週間近くずれてますね。

さすがに散り始めていることもあるけれど、おかげで桜吹雪だけでなく前のバイクが巻き上げる花びらもきらびやかで華やかなツーリング!

大きな橋は、遠くまで見張らせて気持ちもアガります。多々羅大橋は下り方面の側道が自転車と人、上り方面の側道が原付専用道です。原付道では気が付きにくい、橋脚の間で異様に響く柏手も楽しみました。

海の底が段になってるのかな、色数少なくしたGIF画像みたいになってる。

橋の真ん中で広島県に入りました。生口島の海岸線もゆるゆるとしたカーブのおかげで、人工物があってもなんだか景色が柔らかな感じ。

ムスメにこれ買ってきてくれと言われてたので。レモン谷のガチャを回しました。

建物に入るよりは開放的な食事の方が良いかなと、以前美味しくいただいたバーガーゴロッケンさんへ。人気店なんですね、お昼前だというのに結構人が敷地内外で待っていました。

食べて納得。噛み応えのあるバンズと、肉感のあるハンバーグ。

旨い旨いと、皆さんモリモリ食べていました。

お隣の因島へ。島の新名所になるんじゃないかとひそかに期待している白滝山です。

しまなみ海道って面白いところが五万とあるのだけれど、坂を上ってさらに歩かなくちゃならないところはそれなりに人気がありません。ここ、つまらなそうに見えて実はなかなか濃いところなので、歩いて登る意味あると思うな。

因島大橋の向こうに向島。高速道路だと1分そこそこで駆け抜けてしまうエリアだけれど、高台からゆったりと島々や橋や道を一望できるとても良いところ。

境内にズラズラ並ぶ五百羅漢も圧巻ですが、ここの隠し玉はこの鐘撞堂でしょう。

解放感抜群!

展望台からはこちらも360度のしまなみの風景。

しんじさんに撮ってもらいました。一発でキマりました。

晴れていれば、自然と笑顔になる。しまなみすごい!

因島大橋。尾道側へ向かって島同士を結ぶ最後の橋になるので、尾道スタートで渡船で向島へ渡ると、最初に海を橋で超えるのはこの橋になります。先の来島海峡大橋のスケールと景観に対して、こちらは一転消失の点の先まで1kmも続くトラス構造のトンネル。どちらも人の心を掴むものがありますね。

暑いので、サイダー買いに来た。

後藤鉱泉さんの店内には、ステッカー交換用のボードが置いてあって、ここに自前のステッカーを張ると後藤鉱泉さんのステッカーがもらえます。

ジム屋向け、新たな新名所。

普通のサイダーを買いました。

まっちゃんさんが「三ツ矢サイダーってかいてありません?」って。気が付いちゃいけないところなのかもしれない。

せっかく来たんだからゆめしま海道へも行ってみよう!ということで、せっかく来たんだからベストコンディションで走れるよう、ジェットの調整を始めるうらいけさん。

因島の家老渡港から弓削島の上弓削港へ。チケット売り場がなくて、いきなり船に乗り込んで船上で料金をお支払いするドライブスルースタイル。昼間は30分間隔で運行しています。

楽しそうにしてるんじゃなくて、みんな楽しいのです。船旅はアガります。

各地で目に留まった謎ベンチ、正しい使い方はどうなんだろう。

生名サーキットに立ち寄ってみました。オンロードのサーキットと、道を挟んでダートトラックがつくってありました。この日優勝したカブベースのバイク。

ゆめしま海道の橋を3つ渡って岩城島の積善山へ来ました。桜の名所です。山道の沿道の桜はほとんど散っていましたが、ありがたいことに山頂の花はいくつか残っていました。

ゆめしま海道の船の時間のやりくりをうまくすればもう1時間は稼げたかと思いますが、いくつか取りこぼした場所へ立ち寄ります。

これは来島海峡大橋の途中にある馬島へ降りるバイク・自転車も載せられるエレベーター。

仕事から帰ってきた人みたい。おかえり。

夕焼けの時間を狙ってきましたが、残念、ほとんど赤みの挿さない夕方でした。けれど、今日は一つひとつのイベントが楽しくて、それがこれだけ積み重なったらもう満腹です。

Relive ‘四国旅 2024 Spring Day2’

まっちゃんさんのReliveを見ると、1日にどれだけ詰め込んだ!?ってのがよく分かります。いくつかマークしておきながら訪れていない展望台や名所もありますけれど、これ以上は夏至の頃の長い時期じゃないと無理ね。いやそれ以前に人間の方の体力が‥。

晴れ女みっちーさんのおかげで、終日気持ちの良いツーリングでした。まっちゃんさん、きっかけをつくってくれてありがとうございました。しんじさんこちらこそお会いできてうれしかったです。うらいけさん、まんまと嵌めてくれましたねw

みなさん、楽しいツーリングをありがとうございました!

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