SuperCub 雪山デビュー

2013年、GROMに乗り始めた翌冬から「雪が降ったらとりあえず山へ行ってみる」という新しいバイクライフが始まりました。ノーマルタイヤでは雪の登り坂があると助走をつけるなどの工夫をしないと乗り越えられませんが、バイクで雪道を走るという季節限定の新鮮な楽しさに味をしめてしまいました。

2017年、ジャイロXのフロントタイヤ用12インチスタッドレスタイヤがGROMに履けるのが分かり、これとそれまでのノーマルタイヤでの雪道経験を活かすことでかなり深いところまで潜り込んでいけるようになりました。「雪=バイク無理」という図式が崩れて、それ以来毎年の寒波の到来が楽しみになりました。

昨冬、スノータイヤを履いたスーパーカブのあやのすけさんと一緒に山へ入ったところ、カブの方がGROMよりも雪原や雪道に強いことが分かりました。

今期、チューブレスタイヤが履けるあやのすけさんのカブはチューブレスのスノータイヤを新たに装着されるということで、チューブタイヤ用のスノータイヤを譲っていただいて、2023年冬、カブで初めての雪山デビューです。

平地には全く雪がありませんが、海側の斜面を登り始めたら凍結した路面になりはじめて、峠を越えるとそこそこの積雪。うちの裏山は近くても楽しい。

早朝のすぅちゃんに立ち寄ってみました。ツララ、すごいね。よくみると雨樋の排水用の穴から伸びてるのか。

日の出の時刻を過ぎてしばらく経っても、山の谷間に陽が差すのはずいぶん先のこと。氷点下5度の中をひたすら走ることになります。

中国山地は尋常じゃない降雪とニュースで大騒ぎしていましたが、積雪が少なくて全然物足りなかったので、ここからさらに北側へ峠越えしてみることにしました。例年だと難所になるところです。

湯来温泉からちょっと山へ入ると路面状況が一変!路面は凍っていてガチガチのデコボコ。走れないわけではないですが、走っていても全然楽しくありません。なら帰れば良いのに、来た道を戻るのは嫌なんですよね‥。

路肩の雪の上の方がグリップするし楽しく走れます。ただ雪の下に何があるのかわからないので、結局走りは慎重になるのでペースが上がらない。

幹線道路を外れて除雪を一切していない道は、このくらいの雪の量になると前へ進めなくなります。それでも気軽にこうして突っ込んでけるのは、カブが軽いから。いざとなったら持ち上げて向き変えすれば良いや、と思える軽さのおかげで遠慮なく楽しむことができます。

峠越えであい変わらず氷点下5度。凍結している幹線道路を走るのはただの苦行です。このあたりでちょっと自分何やってんだろう、という気になってきました。

この気温の中、最近流行りの電熱系のウェアも着用せずに走っています。別段問題なく走れていましたが、リュックサックを背負うことでウェアにベルトが密着して、そのあたりは空気層がなくなるので冷気を感じるようになってきました。このままの気温が続いたらしんどいぞ。

これまでGROMではナックルガード+グリップヒーターで走っていました。毎年指先が冷えるのだけはやや我慢をしながら走ることになっていましたが、今年はカブにハンドルカバーを投入。

今日1日、手持ちの中でも一番薄い夏グローブ。冬グローブも持ってきましたが出番なしです。操作性・快適性が段違い。

ハンドルカバーをこれまで使わなかったのはスタイル面で納得がいかなかったのもあります。それ以上に自分を戒めるためというのもありました。「寒いから走りに行くのやーめよ。」と思うために買わなかったというか。

もうダメです。音を立てずに何か大切なタガが外れてしまった感じがします。

路肩に停めるためにここにいるのではなくて、ここが俺のカブの道。

ちょっと広いところがあったので、目玉を描いておきました。

幹線道路の国道に出ると、除雪が行き届いていて走りやすいことこの上ない。さっきまで凍結路が嫌だとか思っていたのに、これはこれで物足りない。

普段視界にあっても気にならない電線が、着雪で太くなっているのでものすごく存在を主張している。ああ、頭の上にこんなに線が走っていたのか、と改めて気が付かされます。

目玉を描いておきました。

お、晴れるのか?

今日は曇りだろうと勝手に諦めていましたから、青空と日差しが見えて無茶苦茶気分が上がりました。日差しのある雪道、最高!

目玉を描いておきました。カブはエンストしないから片足ついてアクセル煽るだけで誰でもアクセルターンできます。

昔から、スキー場へバイクで乗り付ける、ということをやってみたかったんです。めがひらスキー場へ行ってみます。

盆地に広がる田んぼは一面の雪原。民家もポツリポツリと離れて建てられているので、とても広々としている真っ白な風景でした。

こんにちは、スキーヤーの皆さん。

給油して走り出したら、窓から頭を出してこちらをみている人とすれ違いました。なんと、彦衛門さん!?打ち合わせもなく出先で「バッタリ」出会う回数が恐ろしいくらい半端ないです。それだけ似たような時期に似たような場所へお互い足を運んじゃうってことなのでしょうが、今日なんかこのあと夕方忘年会でお会いするのに何もここで会わなくても‥!

トイレが近くなるので、雪山を走る時は暖かい季節のうちにトイレの場所はマークしておくべき。

気温が上がってくると人間は楽になりますが、路面はぐちゃぐちゃになってくるので、どっちがいいんだろう。気温が高くなった、といっても氷点下1度だけど。

前週、麦茶を連れて遊びにきた国道434号の入り口。昨年来た時や前週は除雪が入っていても走って楽しめる雪原でした。今日はつまらない道になっていました。こういうのはタイミングだねぇ。

ハート型のドッグラン。ここを管理している冠高原ドッグパークはカフェも併設していて犬同伴OK、犬向けの料理もアリです。大型犬用のドッグランだけなのかと思ったら、道を挟んで反対側に小型犬用のドッグランもあるそうなので、今度麦茶連れてこよう。

除雪が入っていない新雪の道。雪道で楽しいのはこのくらいの深さの道です。グリップが良くて、ブレーキもよく効く。アドベンチャー感もある。

大した違いじゃないんですが、ここまでの深さになってしまうとレッグシールドに当たる雪が抵抗になって前へ進まなくなります。GROMの時も新雪の道を走れるのはアクスルシャフトくらいの深さまでだなぁ、と思っていました。カブもそのあたりが限界ですね。

リアショックやチェーンカバーに雪が盛られています。着雪の向きからするとリアタイヤの掻いた雪ですね。

毎年「もう雪山はいいかな」と思うのに、翌冬には雪が降るのを今か今かと待ってしまいます。気を使い続けて、バランスをとり続けて寒い中長時間走らなくちゃいけないというのに何が楽しいんでしょうね。毎日がそれじゃ面白くなくなるんでしょうけれど、普段とは違う別チャンネルを体験、というあたりが楽しいんでしょうね。

今日もたっぷり走ってきたので、もういいかなって思っていますけれど、また数日経ったら雪山走りてーってなるんだろうな。

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