ADV150 茨城の道

午前中、成田を走っていると「帰ってきた」とトナミゴン君から連絡があった。この日、本当なら朝から2023年の春に開催された「【春・GO/ST】Rd. ThornyPath(茨城県内を走るラリー形式のツーリング)」を追体験する約束だったのだ。

GO/STはあるテーマに沿って出発地が複数個所指定され、そこで現地でなければ分からない問題に回答することで次の目的地が指示されるラリー形式のツーリングイベントだ。出発地が複数指定されるのはその走行するエリアがあまりにも広いため、全国から参加する方々の参加しやすいところをスタート地点してイベントエリアをぐるりと一巡するための配慮である。

次の目的地までのルーティングは参加者の自由。1日ですべて巡り切れなければ後日途中から継続することはできるけれど、切り上げたポイントまで一旦戻ってきてからの再スタートということになっている。

トナミゴン君が朝からご一緒できなかったのは、このイベントのために遠方に行っていて前日までにクリアし切れず、途中で帰ってくるとまたそこまで戻って再スタートとなってしまうからのやむを得ない事情からである。

今回、茨城県内をほぼ一巡するルートで設定されたGO/STの追体験であったけれど、お昼スタートになってしまったので行けるところまで、ということで、トナミゴン君のADV150をお借りして早速常磐自動車道を北上した。

スタート地点は筑波研究学園都市のつくば宇宙センター。施設内入るとH-IIロケットの実機が横倒しで展示してある。うん、少し上がってきた。

その横にはスペースドームという展示施設。これはいけない。ちょっとワクワクしてくる。こういう場所に立ち寄り始めると全然進めなくなってしまうのだけれど、少しだけ覗いてみることにした。

ああ、これはけしからん。面白そうだ。展示というよりも人工衛星の倉庫のようだ。

宇宙兄弟のセリフを全て諳んじてしまうくらい読み込んでいる妻も、これは堪らないだろう。今度家族で絶対に訪問しよう。

実物大きぼうのモジュール。

その内部は4面すべてに機器が備え付けてあった。

ここでの目的は正門の外にある日時計のプレートに書かれている数字。これを回答することで次の目的地が示される。

今回は追体験ということで、トナミゴン君がニコニコしながら次の目的地の座標と目的の書かれたカードを渡してきた。次のチェックポイントは筑波山の左上の方、結構離れている。

暑い。とにかく暑いというか熱い。休憩がてら昔の役所を復元した平沢官衙遺跡(ひらさわかんがいせきあと)に立ち寄った。ドクペが自販機で普通に売られている。さすが関東だ。

高床式倉庫を含む施設がきれいな芝生の中に並んでいる。うしろの山が筑波山になる。

つくば道と呼ばれる超急峻な狭い坂道を一気に駆け上った。コンクリート製の路面が上下にもうねうねした旧道で、生活道路に近い。「広島でも呉や尾道にこんな道あるよ」と言ってはみたものの、こんなに長くて直線的につながっているのは珍しい。

展望所から見る圧倒的に横長く広がる関東平野は、瀬戸内海に住む僕が日本海や太平洋の水平線に感じるそれに近いものがあった。

この筑波の界隈、北海道に展開するコンビニエンスストア、セイコーマートが多くみられるとのこと。実際、GoogleMapでセイコーマートを調べてみると、茨木県内に展開するセイコーマーの数は異様に多い。

どうも北海道と船でつながる大洗を抱えているため、物流の関係で茨木県内にはセイコーマートが展開しやすいのだそうだ。早速立ち寄って、北海道メロンモナカを購入した。

店内には北海道では当たり前に売られているガラナなどが当たり前に置いてある。「北海道フェア」とポスターが貼ってあったが、恐らく年中北海道フェアなんだと思う。

ゴロゴロと遠雷が聞こえた。宇都宮あたりはひどい雨になっている。

見上げると晴れと雨の境界のような空が見えた。

やっと2か所目のチェックポイントの雨引観音。普段は境内に孔雀が放し飼いになっているそうだ。インスタボードのいいね!の数が尋常じゃない。

3か所目、ビーフラインという快走路を抜けて常陸大宮市 辰ノ口親水公園。とりあえず日も暮れてきたので今日はここまで。

この時点で北緯は日立とほぼ一緒だ。気が付いたらずいぶん北へ運ばれていた。

常磐自動車道を南下して帰る。家まで100km以上あるじゃないか。こういうのが関東の当たり前、なんだよな。

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