先日GROMで雨天走行してしまったので、洗車前にツーリングでもしてから‥と思って出かける気満々だった平日休みの晴れの日なのですが、予報で言うほど朝から気温が上がらなくてなかなか気持ちが乗らずに重たい腰を上げたのがお昼前。
今日は匹見渓を目指して、まずイシイさんで昼食を食べるところからはじまりました。トーストしたサンドウィッチって、しっかり咬んで食べるからか、空腹感が量から想像する以上に解消しますね。
いつもお見送りまでして頂いてありがとうございます。気持ちよく出発できます。
平地では桜が散りはじめて見頃は終わりましたが、一山超えるとまだ蕾も残るような満開の桜が沢山見られます。広島に来てから、桜を楽しむ期間が長くなりました。
さて、今回の目的地の匹見峡は、国道488号で県境を超えた島根県にあります。この488号を初めて通ったのは20年も前、さんざん山陰の野山を走り回ってクタクタになったので、最短コースで広島まで戻ろうとしたときです。最短、と思って選んだこの国道は、道の真ん中に苔の生えるいわゆる「酷道」で、日が暮れて真っ暗になった中、走っても走っても南下した気になれないつづら折れの道をひたすら走らされた覚えがあります。以来、数えるくらいしか走った覚えのない道です。
今回はGROMだし、なんといっても春だし、新緑の若い匂いを嗅ぎながらのんびりと山陰の山を下って匹見まで‥と考えていました。
イシイさんからビッグバイクのワインディング天国、国道186号を走るのですが、普段走っている道の脇に今でも走れる状態で残っている旧道に入ってみました。サビサビでボロボロになった国道標識が今でもこの道が国道だということを教えてくれます。
新道があまりにも走り易いので、この旧道はもう本当に目的がある人しか走らない道になっているようです。特に冬が終わった今の時期は、秋の落葉の上に積もった雪が溶けて何もかも混ぜこぜのドロドロになっています。
こういう古い道は基本的に沢沿いを走っているので、場所によっては車を停めてのんびりしても良いようなところがあったりもしました。
匹見まで、国道188号からすぐに488号へ入らずに、平行して走る舗装林道を走って県境へ向かったのですが‥
恐ろしい程雪が残っていました‥春を探しに来たはずなのに‥。
走っても走っても雪道。行けるところまで行ってみようと思います。
気温はそれなりに高いので、凍結している心配はありませんでしたが、まともに雪に突っ込むとフロントタイヤが取られて、その拍子で車体が傾くと車体が流れ始めて再起不能になって転倒‥という流れになります。どんなに焦っても車体を傾けさえしなければGROMなら多少の雪道でも走破出来ることができるので、直立状態で上りは速度を殺さず、下りは基本的にエンブレで進んでいきます。
県境まであと少し、というところで林道が国道に接続するT字路に到着したら‥
島根県側へしばらく進むと通行止めのご案内。ここまで走って来た道は、下る分には走れても上るには厳しい程の降雪だったので、このT字路を左折して国道で山下り。国道は国道で、車の通った轍ができていない完全な雪道があったりして、なかなか過酷な山下りでした。
もみの木森林公園へ行ってみると、
こちらも雪山。
もみの木森林公園から湯来に抜ける名ばかりの狭い国道も、20年も昔は結構気に入っていた道だったのですが、ダンプが走るようになって道が荒れてしまったので大きなバイクでは滅多に入らない道になってしまいました。そんな道でもGROMだと嫌な感じがせず結構楽しめます。さらにその道から枝道の舗装林道へ入ってみたら、こちらはホントに針葉樹の落葉で荒れ放題。
ちなみにここまで、全て自分の住んでいる廿日市市内の出来事です。
湯来温泉まで下ってきて、やっと春が戻ってきました。
牧場で写真を撮っていたら、通り過ぎた車が停まっておじさんが降りてきました。バイク好きのおじさんが「それ、何cc?」とか声をかけてくるのかなぁ‥と思ったら、職場の同僚だったのでビックリ。
エンジンの堆積物がハンパなく、これまでにないくらい積もりまくっています。停車すると木片やら落葉やらがエンジンの熱で焦げて、焼き芋のような香ばしい匂いが漂います。軽い気持ちで洗車する前にツーリングにでも‥とか春を探しに‥とか思って出かけたのに、GROMの燃料計2目盛りが減っただけの距離でも結構ヘビーな内容で、廿日市の春というのがよく分かったツーリングでした。
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