GB250 キャブレターのこと

久々にGBの話。

しばらくメインジェットを#130から#132にして走っていました。ガソリン供給が必要な高回転の入り口でパワー感が少し増したようでしたが、全域シャープさは#130の方が良い感じだったので戻します。

GB250の持病で、キャブレターのシリンダ内壁にこのプラスチックのピストンが固着してしまうことがあります。発生するとアクセルのオンオフの負圧でピストンが動かなくなるので全域ダルになって7000回転以上は回転が上がらなくなります。6速で90kmそこそこは出るので走れなくはないですが、レスポンスが悪いので楽しさ激減。一応出先で発生してもエアクリーナーボックス側から手を突っ込んで張り付いているピストンをパコンと押し上げることで解消はできます。が、5分もかからないその作業が面倒臭い。今後のためにも解決しておきたいところ。
もう廃盤になってしまっているバキュームピストンの代替品がないものかと、今日はピストン径を採寸しました。

長さと太ささえ合っていればあとはなんとかなるんじゃないかと似たようなものを探していみましたが‥残念ながらGBのバキュームピストンほど太いものは見つかりませんでした。

これ、ピストンのエンジン側。表面にモリブデン系の滑りやすいコーティングをして一時的に対処してきましたが、負圧でピストンがキャブの内壁に押し付けられてスライドするのでどうしても長期間保たず削れてしまいます。プラスチックの地肌が剥き出しになっています。

これ、ピストンのエアクリーナー側。こちらはコーティングが全く削れていなくてスベスベのピカピカ。ん、待てよ、ならこちら側をエンジン側に向けてみたらどうなんだろう?取り付け向きを間違えないようにダイヤフラムにゴムの出っ張りがあるけれど、それをカットしてしまえば前後180度向きを変えてつけられそう。

ピストンのエンジン側の下端には凹面が掘ってあるけれど、これはバタフライが当たるからかな、とも思いましたが、

バタフライを水平にしてみてもピストンには当たっていません。これで組み付けてみました。

翌朝、試走。無茶苦茶調子良い。特にスロットルレスポンス、地面を蹴り出すツキが良い。おそらくこれまで削れて表面が平滑ではないプラスチック面をシリンダに押し付けてスライドしていたのが、コーティングされた面になったことでバキュームピストンの動きが良くなったからではないかと思います。やったー、最高!これで問題解決!‥と思っていたら、張り付きが起こりました。

このことから、「張り付きの原因はバキュームピストンの摩耗によるものであるとは言えない」ということになります。ピストンをコーティングしようが、中古パーツや代替品を新しく購入しようが、この件は解決するとは限らない、ということです。キャブレターの構造的な問題なのか‥?

3 Comments

masanolog

私が去年購入したGB250は今のところ無症状なのですっかり忘れてましたが現役時代に乗っていたGB250は雨の中や霧の中で特にこの症状が出て苦しめられた記憶があります。今のところエアクリーナボックス側からキャブ側に向けてドライファストルブを定期的に吹くくらいで症状は出てないのですが将来的にはやや不安です。エアクリーナーボックス内に乾燥剤を入れるといいとか、GB400のキャブにすれば良いとか様々な怪情報もありますが、、、、、完治すると良いですね!

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tsugataku

>masanologさん
はじめまして。鍵穴用のスプレーの話もチラチラと伺いますが商品名が分からず手を出せずにいました。ドライファストルブ、試してみます。情報ありがとうございました。

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tsugataku

バキュームピストンのエンジン側の潤滑を確保するのに、エアクリーナーボックス側からスプレー剤吹くと付着が弱そうなので、インシュレーターからキャブを外した状態でスプレーノズルの先を突っ込んで、スロットル全開してバタフライを開いてスプレーしてやればキャブを全部外さなくてもピストン直撃できますね。今度試してみよう。

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