ジムカーナと佐田岬と宝探し

今年はジムカーナJAPANが台風の影響で中止になりました。

ジムカーナJAPAN開催予定だったその日、二輪公園でTomさん主催の模擬大会を開催ということで、JAPANに向けて120%充填しまくったタキオン粒子の吐け口として、西のライダーから続々と参加表明が。

僕は土曜の午前に家の用事を済ませて、午後から出ても良いということになったので、ゴソゴソと出発の準備を昼から始めました。連休で四国へ渡ることになるのでいろんなケースに対応できるよう、今回はVTRツーリング用の14Tスプロケットを用意したり、しまなみ海道用にGROMも積んだ2台体制で向かうことにしました。台風の影響で橋が渡れるか心配でしたが、広島界隈は風が強かったものの、心配していたしまなみ海道の横風はそれほどでもありませんでした。

その日の夜はだんだんと街飲み。飲み屋街を歩きながら店構えをみてビビっとくるものがあった小判道場さんというお店の暖簾をくぐりました。おじいさんとおばあさんが厨房に居て、しばらくしたらお孫さんもお手伝いにやってきたこのお店、食べるのも楽しかったけれどそれ以外にツッコミどころ満載で、お値段以上にとても楽しめました。是非また行きたい。

2日目、東の方は高速道路も大規模な通行止めになっていたり、増水で大変なことになっていましたが、西はいたって平和。台風一過の朝焼けが見られる時間に二輪公園にやってきてGROMを降ろしましたが‥

ほとんど焼けない朝でした。

朝のうちにキャッシュを拾いに伊予市方面。ここのキャッシュは2年ぶりの発見で、僕のジオキャッシングの親ともいえるhideyoさんとcherukichiさんのサインに続いてこんなところで僕がサインするという‥感激。

五色姫海浜公園。せっかくだから海をバックに写真を‥と思ったら‥あれ、あの水平線に浮かぶ島‥

ひょうたん島‥いや、ダッシュ島w

松山に戻ってきて立ち寄った古い建物のキャッシュ。

石崎汽船の旧本社ビルでした。石崎汽船は広島〜松山のフェリーを運行している会社です。

今回、僕が事前に参加方法をよく理解していなくて開催時間も分からず、ハイエースを停めておいた会場に戻ると設営も終わっていてみなさんコースウォークも終わっていました。参加扱いにもなっていなかったようですが、てけさんが「つがたく、来るだろ」と計測板に名前は書かれていました。

リザルト。2ヒートの模擬計測では2位。その後走り込んだタイムも2位。

前回の大会で感触の良かったフロントの動きを活かす使い方を身体に刷り込むように覚えこませるために走りこんでみました。立ち上がりの加速が全然足りないというところ意外はなんだかとても馴染んできて、「針の穴を通す」ような走りが思いに近い形でできるようになってきました。パワーがない分失敗も少ないという点も良かったのかも。

とにかくフロントタイヤの回転を殺さずに転がす、車体を起こさない、パイロンや縁石のギリギリを走る、アクセルを開ききる、あたりがタイムにつながることをあらためて実感しました。どんなバイクに乗っても、歯磨き粉をチューブから最後の最後の最後まで絞り出し切るようなしんどい仕事は必要だし、それができなかったら何のために走っているのか分からないな、と思います。

この日、2輪公園の模擬大会を終えて八幡浜市へ向かいました。となると、日の入りの時間に伊予を通れるわけですから下灘駅とかの有名夕日スポットへ、と海沿いを走ってみました。下灘駅は人気スポットになってしまって、週末だと車で行っても駐車する場所に困るという話だったので、今回はシンプルに海と空だけの風景を狙って。

太陽って、本当に水平線に沈むんですね‥おそらく生まれて初めてみました。

しかも、少しだるま夕日っぽくなっています。

八幡浜へ到着して、一人で飲み屋にでも‥と思いましたが、楽しげな店が見つからなかったし、くたびれていたしで、気持ちの良い夜風に当たりながら外で一人宴会。

ほろ酔いで徒歩圏にあるジオキャッシング。

港町の、なんかこの、後付け後付けで広がっていったような整然としていない感じが好き。

ここのところほとんどの写真をGooglePixel3で撮影していますが、夜景モードは見た目の印象を超えた絵が撮れます。

ハイダイナミックレンジ化のように作ったような嘘っぽい見え方じゃないんだけれど、嘘っぽいくらい全てが見える。

3日目の朝、暗いうちから動き出して愛宕山という八幡浜の市街地の高台でキャッシュハンティング‥流石に暗くて見つけられませんでした。

でも、街並みを一望。

さて、今回八幡浜へは、うちで余っていたハイカムをGROMポストマン!!さんにお譲りする予定だったところを、四国に来たついでに取り付けまで出張サービスしてしまおう、ということでやってきました。

少し前の記事でハイカム取り付け方法の詳細な記事を書いたのもこのためだったのですが、その時使った工具をひとまとめにしていたので、ゴッソリそのまま持ってきましたw

左がノーマル。右のタケガワの方が丸っこいだけでなくリフト量も高いようです。

外からの見た目じゃわかりませんが、装着完了。全域パワフルになったご様子です。

試走も兼ねて、佐田岬ジオキャッシングツアーへお付き合いいただくことにしました。八幡浜の街を挟む山はみかん畑が広がっていて、広島の島なんかでもそうですが日当たりの良い急峻な山を軽自動車が通るのにぴったりな道が迷路のように繋がっています。これがGROMで走り回るのに最高の道なのです。景色も良い、道も良い、八幡浜は素晴らしいところでした。

写真の船が浮かんでいる上の長い岬は、数年前に野宿した岬です。プチ佐田岬のようです。

街を挟んで向かいの山も道がうねうねと‥あちら側もとても楽しそう。

ついつい苔の生えたような趣味性の高い道で山越え。ポストマン!!さん試走なのに申し訳ない‥。

八幡浜の隣の保内という地域は、こちらも天然の良港という面持ち。

ここにひとつだけ設置されているキャッシュに寄りました。「旧白石和太郎洋館」だそうです。

19世紀(明治時代)に建てられた左右対称の擬洋風建築です。
内部に入ると、玄関の天井飾りには世界地図・2階の天井飾りには果物カゴの形が施されています。
ガラスは建築当時の物で、よく見るとヒズミがわかります。緑色の塗りも当時のままで、ペチカや柱頭飾りなど、建物全体に美事な左官・大工技術を見ることがでます。1993(平成6)年、当時の保内町が買収しました。
八幡浜みなっとより)

ということで、内部見学できるんですね!ちょっと惹かれるじゃないですか。

無事発見したので、いよいよ佐田岬へ向かいます。

僕が初めて佐田岬へ来たのは25年くらい前、VFR400Rで九州ツーリングをしてそれから四国へ渡って愛媛ダンロップ杯に出るという通りすがり。当時は発電用風車は数本しか建っていませんでした。今はスゴイです、スーパーで売ってるエノキダケか!?っちゅーくらいにょきにょきと白い風車が尾根伝いに折り重なるように並んでいます。

佐田岬メロディーラインの中ほど、亀ヶ池を見下ろすところでポストマン!!さんはお家の用事でお帰りになります。新しくパワフルになったGROM生活とセッティング沼をお楽しみください!

北側(ということは瀬戸内海側?)の須賀公園のマルチキャッシュ。ファーストの目の前に広がる風景。ここは湾の形がパールハーバーに似ていることから、戦中に極秘訓練が行われたことも‥とキャッシュのディスクリプションに書いてありました。いや、規模が小さすぎるだろう‥。

いろんなところでいろんなものを食べますが、思い出に残る食べ物もいくつかあります。しらす食堂さんの生しらす丼もそのひとつ。開店時間に合わせて寄ってみました。

窓側のカウンター席からは水平線の広がる海とGROM。

前回来たときは掘っても掘っても生しらすばかりで、ご飯はちょっとだけという印象だったのですが、今回は一度掘ったらご飯でした。

ソフトクリームを買ってしまいましたが、以前のブログを読んでみたらしらすソフトというものがあったようです。たしか、しらすの目玉がツブツブとはいっていて気持ち悪かったような。

しらすパークの目の前の浜の砂。いろんな色の砂がものすごく綺麗に均質に混ざったグレー。

風紋もとても綺麗。壁紙にしようかと思って撮ってみました。

実際はこんな感じ。

ここのキャッシュは乗車したまま獲れるぞw

岬の先の方に九州と四国を結ぶ国道九四フェリーの発着する港、三崎港があります。1日16便、1時間毎の発着。超便利です。

そのすぐ近くに「三崎のアコウ」という国指定の天然記念物があります。四国で最初に指定された天然記念物だそうです。こういうのもキャッシュがなかったら通り過ぎるだけのところ。

とにかくでかい。昔はGROMを停めている位置が海岸線だったので、張り出したこの木は子供たちが海に飛び込む遊び場になっていたそうです。

どっしりと張り出しています。ツリーハウスとか載せたくなるようなつくりです。

2年前に佐田岬のジオキャッシュは一通り訪問したのですが、知らない間に岬全体に増えていたのと、岬の先端にあったこれまでのキャッシュよりもさらに先端の方にキャッシュが設置されていました。悔しいので、獲りに来ました。

駐車場から灯台まで1.8kmほど歩きます。途中の通りはみやげ物を売るおばちゃんに挟まれてなかなか無視するのが心苦しいゾーンがあったのですが、指導が入ったのか今回は誰も居ませんでした。

岬の先端の周辺は浅い岩棚なんだと思います。このあたりだけザワザワと潮騒がうるさく、白く波頭が見えます。他と違うところに来たな、というのを、いつも目と耳で感じます。

もともと戦中に砲台が設置されていたこともあって、いろいろな遺構が残っています。今は何のためのものか分からない階段も。

岬の先端へ歩いていく途中に通るこれは戦後に作られた生簀で、地域の漁協が出荷量の調整のために吊りすぎた魚などを入れておくためのものだそうです。現在は使われておらず、外の海とつながっているので魚が泳いだりしています。先に砲台へ行くためのトンネルと岬のオブジェが見えます。

砲台跡入り口。

もともとはおそらく素彫りに近かったもので、現在は補強が入っているとのこと。プレートには、戦中に一度砲台が撤去されたけれど、終戦の年に最終決戦に備えて再び大砲が設置された、とあります。

まっすぐ行った先の海に開けたところ。うろこ状の壁面の補強は当時のものと思われます。

見学ルートにはなっていないトンネルも続いていて、当時の内部の様子が伺えます。

今回の目的は、これ。ミッションコンプリート。

天気がいいので周囲を散策。

海の向こうに九州が良く見えました。前回来たときはぼんやりと、さらにその前に来たときは向かいの工業地帯の煙突が見えました。

今日は右手に国東半島がぼんやりと見えるような天気で、まずまずのアタリ日だったのかな。

この辺は以前と変わらず。

海綺麗。

木漏れ日が光源の形、水玉模様になっています。日食の日なんかは、これが三日月形になるんですよね。

奥の、その奥の山まで続く風力発電の風車。2年前に来たときに比べると、太陽光発電のパネルの数も増えていました。

パールハーバーに似ている、といわれた湾を見下ろす権現山展望台から。迷彩カバーで覆った特大の望遠レンズをつけたカメラが何脚も展望台から海を向いて立っていて、何を狙っているのかと団体さんに伺ったら「鳥よ、来るかどうか分からない鳥を狙っているのよ」とのこと。

佐田岬、自然がタップリで、天気が良い日にしか来たことがないから、とても良いところという思い出しかない。

八幡浜からは一気に帰宅しました。写真は松山道のPAから見る松山の町並み。

13時に岬の先端の駐車場を出発する際自宅に連絡して、八幡浜でトランポにバイクを積み込んで自宅に到着したのは19時半。遠いなぁ、佐田岬。
ジムカーナも楽しい、ツーリングも楽しい、ジオキャッシングも楽しい、今回も大変欲張った3泊4日の旅でした。

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