SEROW スラストニードルベアリング

休日の朝、5時前に起きて走りに行こうかなー、と思いましたが、以前購入していたスラストニードルベアリングをセローのフロントフォークに入れてやろうと、作業をはじめました。直径29mmのベアリング2枚とワッシャー4枚。部品代はモノタロウで1500円弱。

フロントフォーク内のスプリングは回転しながら伸び縮みしているのですが、その回転がスムーズなストロークの抵抗になっています。これをベアリングでコロコロ転がして回転方向の抵抗を逃がしてやる、というのがこの加工の目的です。

トップブリッジのクランプボルトを緩めて、フォークのトップキャップを外します。セローの首を吊るためのテンションを全くかけない状態でキャップを外すと、カラーがこのくらい飛び出してきます。

カラーの外径28.5mm。

カラーの下にはワッシャーがあって、その下にスプリング、という並びになっています。ベアリングはどこに入れても効果は変わらないのでしょうけれど、今回はこのワッシャーをベアリングと差し替えることにしました。

純正ワッシャーの厚さ1.6mm。

スラストベアリングとその両側をワッシャーで挟んだものが3.9mm。2.3mmほどイニシャルがかかることになります。

ベアリングとワッシャーは、インナーチューブの中に抵抗なく収まりました。

トップキャップを押し込むのに、そのままだとちょっと面倒なのでフロントフォークが全伸びするまでフロントを吊り下げると、カラーはこのくらいフォーク内に収まります。キャップを閉めるのもコレなら楽。締め付けトルクはキャップもフォークのクランプもハンドルバーのクランプも23Nm。

試走。

というか試走以前にバイクの取り回しの時点で、フロントフォークのスムーズな動きが伝わってきて驚きました。押し込んでみると、押し込みはじめの抵抗がなくてスルスルとフォークが縮みます。走ってみると従来よりもイニシャルがかかっているにもかかわらず、フロント下がりな印象で、だからといってハンドリングが悪い感じもなく動きが良いのでとても楽しい。ブレーキング時のフォークの動きもスムーズ。路面追従性が高まっているので、オンロードの安心感が高まって、いつもよりもペースを上げて走ることができるようになりました。

ダートにも入ってみました。こっちは車体がバタバタして走るので違いはよくわかりませんでした。

買い物へ行くのに先ほどまた乗ってみましたが‥これはどう考えてもパワービームと同じく走れば走るほどじわじわと効果が出て長距離ツーリングが楽になる系のものだと思います。ツーリングセローとしての能力が劇的にアップ!費用対効果抜群なので、かなりおすすめです。

1 Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です