GROM ホンダスポーツグリップヒーター

昨冬、GROMにグリップヒーターを導入した。それまではグリップヒーターなんて手の内側だけ温めても外側を風が流れるのだから効果なんて大したことないんだろうと思っていたが、血の巡りがあるのでグリップを握っている側が温まるだけで手全体が温まることが分かった。おかげで雪山でも操作性の良い夏グローブで走ることができて真冬でもずいぶん快適に走ることができるようになった。しかし一般的なグリップヒーターはグリップ径が太くなってしまうという決定的な欠点をもっている。そのため僕は夏場はアクセル側だけノーマルグリップに戻して走っていたのだけど、冬を迎えて再びグリップヒーターに戻したところ、太さが気になって仕方がない‥というわけで、現在手に入るグリップヒーターの中で唯一グリップ径が太くならないホンダスポーツグリップヒーターを導入してみることにした。

08T50-MGE-000がグリップヒーター本体。09T70-K04-930は車種別に設定されたコネクタケーブル。GROMは対応車種になっていないが、コネクタを加工してGROMに取り付けられたという情報を元に、このケーブルを購入してみた。

GROMは左サイドカバーの中に普段使用しないサービスコネクタが隠されている。プラプラしないようハーネステープでメインハーネスに固定されているので、テープを切って引き出して、防水の蓋を外す。

グリップヒーターのコネクタケーブルの末端はGROMのサービスコネクタにぴったりはまる4Pカプラになっている。ただ、このままGROMと接続すると、メインキーに連動しないバッテリー直のケーブルに接続されて、キーがオフでも発熱し始める。おまけにプラスマイナスが逆なので、グリップは温まってもインジケーターは点灯しない。

そこでカプラの結線を変えることになる。黒い防水メクラ蓋は先端から細いピンで押し出すと抜ける。

肝心の端子のついたケーブルはちょっと悩んだが、それこそ先が針のようになったもので端子を引っ掛けているプラスチックの爪を押し上げながら端子のケーブルを引っ張れば簡単に抜くことができた。

こんな状態。

GROM側のキー連動する電源ケーブルは黒、アースは緑黄なので、グリップヒーター側の赤ケーブルを電源に、緑ケーブルをアースにつながるように挿して動作を確認してみた。問題ないようだ。

操作スイッチが左グリップの付け根の全く邪魔にならないところについている。長押しで電源ONや温度の切り替えをして、インジケーターの点滅や点灯で動作状態のアンサーバックをする仕組み。

GROM用カプラに結線すると、このような配置になる。

出来上がって試走してみたが、グリップが細いだけでなく発熱するのも早くてとても快適。社外リアショックなどにも言えるけれど、ちょっと高くても交換した後に「これまでなんで早く換えなかったんだろう‥」と悔いるパーツの一つだと思う。ただ、これをつけると転倒してグリップが破損するのが嫌なので、競技ではGROMをもう使わない、ということになりそう。

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