GROM 四国の高いところ巡りツーリング 2日目

朝、朝焼けは期待できないと思っていたら、月が雲に透けて見えています。どうやらお天気良さそう。僕は「朝焼けが始まるまでにベストロケーションへ移動を完了する時間に間に合うように撤収を終わらせる」という通常運転でしたが、僕の時間の使い方は一般的じゃないのは分かっていますし、前の夜にそういう打ち合わせになっていたわけでもないので、ここでちょっと待ち。みなさん焦り気味で撤収させてしまったようにも思いますが、旅の朝の30分は昼間の数時間に値する貴重な時間なので、ここはこれでヨシ!

薄暮のなか、ランタンで光テントはとても綺麗です。

雲は多めの朝だったので、低い山では雲の中の可能性があります。四国カルストはちょっと距離があるので、まず天空の林道を目指すことにしました。

各自のペースでのぼりはじめて、初めのうちは広島でもよく見る朝の風景でしたが‥

標高をあげていきながら樹間からチラチラ見える風景に息を飲みました。ちょっと待て、これはすごい。遥か遠くの山まで雲海に埋もれています。雲海の水平線、いや雲海の地平線‥いや、雲平線!

うわぁ、阿蘇の雲海よりも遥かに大きなスケールの雲の海に石鎚連峰が横たわっている。ひょっとしたら近いんじゃないかと錯覚を起こすくらい風景のスケールがデカすぎる!
見とれちゃって全然前へ進めなくなっちゃうわけですが、道はまだまだ上へ続いています。

アンテナドームのある頂上付近までバイクで登れます。そこで開ける360度の風景‥ぐはぁ‥ため息しか出ません。

高知方面。その先に広がる太平洋と水面に反射する太陽光‥スケールがデカすぎ。雲平線と水平線で地球の丸さが分かる、と書いたらそのスケールが分かってもらえるでしょうか。

ミル持ってきました。普段面倒だと思っているコーヒーを挽く作業もここでは最高に楽しい!

雲が下がって姿を表したのは‥あ、よく写真で見る天空の林道の風景、ここだったのね‥!全然知りませんでしたから、驚きもひとしお。

これ、雲が晴れていたら奥に見える石鎚とかよくわからないと思います。雲海がフィルタになって高い山だけが雲海から顔を出すことが許されているこの状況は、四国の地勢がとても掴みやすい。それだけに感動もひとしお。

記念撮影。

ここでしか撮れない写真を撮ろうではないか。

辛抱たまらず天空の林道へ凸るキョウちん。

僕たちも遅れて凸りました。
普段一人で走ることが多いので、写真撮ってもらえるのとても嬉しいなぁ。

残念なことにガスが上がってきてしまって、林道を走っている間展望は開けませんでした‥。それだけに林道アタックに集中!

ぬかるみ、ヨシ!

天空の林道、基本的にフラットダートですが、奥の方は多少ガレたりぬかるんだりしています。

僕とあやのすけさんは林道の入り口で振動でステーが折れないか心配になってトップケースを外しました。ハンターカブの二人は荷物満載のままアタック。それでも速い速い!

地図上では行き止まりなのに、それを超えてもなお道が続いています。荷物を置いてきてしまったせいでリバースすることになってしまいましたが、これはセローで再アタックしなくては‥。

ここでパパさんが「青いザックがおちていましたよ」と報告。あやのすけさんがどうも荷物を落としてしまったそうです。あらためてリバースで良かった‥。

「落下物、ヨシ!」あやのすけさんをいじるキョウちん。

でも、その後の復路でシュラフを落として走り去ったキョウちん。当然いじられる。ヨシ!

ちょうどそこへ山頂側からアシカさん登場。

「何もみえんわー」って。え、さっきまで極上の風景だったんですよ‥。

四国カルストやら大川嶺やら、今回そもそも立ち寄ろうと思っていた「高いところ」はまだまだたくさんあるのですが、帰りのフェリーの時間もあるので一気に石鎚山へ。僕が3週間前に来た時に比べると車が1.5倍ほどいました。どうやら山頂付近はもう紅葉が始まっているとのことなのに、山頂付近だけ雲をかぶっていて、その様子は掴めず‥。

山頂駐車場の土小屋で食事。

UFOラインへ向かう道はガスの中で、今回のツーリングはここが一番の目的地だったのであらー残念ーって思っていたら‥標高を上げるにつれて雲が晴れてきました。

お。

おおお。

おおおおお!すごい、紅葉が始まっています!綺麗!

他を捨ててここへフォーカスしたことで時間の余裕もあったので、アシカさんにドローン撮影をしてもらったりして、しっかりとUFOラインを堪能しました。10月中旬が見頃だと思います。

帰りのルートを考えました。当初今治や大三島からとびしま海道というルートで考えていましたが、キョウちんがそこから岩国まで下道&街中100km強はちょっと面倒だろうなということで、松山から広島へフェリーで戻ることにしました。そのルートでも山を下った西条から松山までがちょっと面倒‥と思っていたら、山の中を豪快に走りながら松山観光港へ北側からアプローチできるルートを見つけて、後ろを気にせず遠慮なくグイグイ引っ張るあやのすけさんを先頭にあっと今に松山着。これがまた最高に楽しかった!

船から、沈む夕日をゆっくりと楽しむ。

初日の天気で予定していた全ての行程は満たせないまでも、また訪れなくてはという宿題も残ったし、十二分にアタリくじを引きまくった2日間でした。

楽しすぎた四国!九州と違った面白さが隠されているのを再発見!また訪れて新しい魅力を見つけよう!

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