2013愛媛ダンロップ杯第1戦

勝ち負け抜きで、絶好調なんだから楽しく走りきろうと臨んだ第1ヒート。午前を終了して上位3名が1分38秒台に並ぶという地方大会では結構珍しい展開のなか、トップ折り返しでした。午前の走りの感触からしたら、勝てる。と臨んだ第2ヒート。

攻め込んだつもりでしたが、終わってみて勘違いしていることに気がつきました。攻め込んだんじゃなくて、無難にまとめただけでした。その場その場で出来ることをやろうとするだけじゃダメで、1ヒートに対して何秒詰めるという目標タイムを設定しなかったのもダメ。結果、1ヒートよりタイムを落としてのゴール。

走り終わったあと、「安心感」>「ギリギリ感」な走りじゃ、折角の大会なのに参加する意味がない。車体がドタバタ暴れまくるようなタイヤのキワキワでコーナリングするような走りじゃないと、舞台に立ったとも言えないし、勝たせてももらえないってことを痛く感じた大会でした。普段の練習を、量は減ってもいいから質をキリキリに上げていかないと克服できないな、と。

優勝したうらいけ選手の走り。隠し持ってるものを全部吐き出したような鬼っ走り。折角ジムカーナしているんだから、こういう映像残したいよなぁ。日常の生活から紳士ぶるんじゃなくて、もっともっと弾けていかないとだめだなぁ、と。

そうはいいながら、昨年から挑戦している「コーナリングスピードをあげる」「初期進入のフロントの巻き込みを増やす」「車体を起こさない」走り方が、少しずつ板についてきて、リスクを上げることなく一定以上のタイムがメンタルの状態に左右されずに安定して出せるようにはなりました。これからはもっと直線的なラインを減らして、もっと速く切り返して‥と考えていますが、頭の中にこびりついているこれまで培ってきた自分のリズムを崩していくのは結構難しいし、前日練習やウォームアップでは出来ていても、頭に血が上った本番では「勝ちたい」気持ちが先行して新しい技をなかなか実戦投入することができません。昔、ぶん田選手が「大会に1回出るのは、練習会に10回出るより実りが大きい」と言われていたそうですが、まさにそう思います。コーススラロームなんてウォーミングアップで十分楽しめるじゃない?本番で絞り出す経験を繰り返さなくちゃ、いつまでも残尿感のある人生になってしまう。金銭的にも時間的にも恵まれた時期を迎えたというのに、身体能力は衰えていくというこのタイミングで、絞り出しきれていないものを自分に圧力かけて出していくことがあと何年できるか。1戦1戦を手抜きせずに走ろうと、うらいけ選手の走りを見て思った次第です。

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