NSR フロントフォークメンテナンス

フロントフォークの消耗品とオイルの交換、何故か腰が上がらないのです。多分同じ作業を2回しなくちゃいけないという思いがやる気を萎えさせるのだと思っています。でもこの冬、あまりにも時間があるので、フロントフォークのメンテナンスを目的に布団から這い出して、朝一番から作業をすることにしました。

うちにはステムを支持点にするフロントアップスタンドがありませんので、フォーク関係はチェーンブロックでフロントを釣るところから作業が始まります。

「フォークが車体に付いているうちに、トップブリッジのクランプを緩めて、フロントフォークボルトを緩めておく」というのがフロントフォークメンテのセオリーです。フォークを抜いてからだと、円形のインナーチューブを保持しながらフォークの天辺のフォークボルトを緩めるのは難しいのです。でも、うちの車両はハンドルが邪魔してフォークボルトにソケットツールがはまりません。

そこで、うちではフォークを抜いたあとに純正のセパレートハンドルをインナーチューブに固定して、それを保持しながらフォークボルトを緩めています。

フォークの底にあるフランジボルトも、サービスマニュアルではバイスにフォークを固定して回すようなことを書いてありますが、エアツールがあれば固定しなくてもサクっと回ります。ただし、ロングタイプのヘックスビットが必要です。工具が揃っていないと六角レンチなどで回そうとすると思うのですが、ここは意外と手強いので道具に頼ったほうが吉です。NSR(に限らず、ホンダ車)のここのボルトはなぜか穴がとても浅く、かかりが弱いので舐めないように注意しなくてはなりません。

ダンパー以外のパーツをバラしたところ。作業時間は大したことないんだけど、もう一本同じことするのがめんどくさいです。フォークオイルを排出すると、スラッジ混じりのメタリックな液体が出てくる印象でしたが、1シーズン以上は使っているこのフォークのオイルは捨てるのが惜しいくらいの綺麗さでした。

ガイドブッシュ(51414-MN5-003)。内側のテフロン加工は問題ありませんでしたが、外側のコーティングが削れていたので新品に交換。

スライダーブッシュ(51415-MM8-003)。これもテフロン加工は問題ありませんでしたが、内側のインナーチューブの突起部と当たりがある部分の削れがあったので、新品に交換。

洗浄完了。パーツ点数は大したことないんだけどね、くどいようだけど2本あるのがめんどくさいですね。組み付けに入ります。

オイルシール(51490-MN8-305)を打ち込み専用のスライディングハンマーで打ち込みます。これ買った時は「これから何回使うかなぁ‥」と思ったけど、意外と出番あるのよね。

フォークオイルの計量。NSRのフロントフォークって年式やフォークの種類による情報が錯綜していて、どれが何型用のフロントフォークのオイル量と油面だかわからないのですが、ここはmoto-log.comのNSR250RSP用の情報を信じてオイル量384ml、油面160mmを基準にして補充します。オイルはヤマハ純正オイルを(値段で)選びました。粘度は15番。2012年シーズン中、伸び側ダンパーを一番締め込んで走っていたので、粘度を上げました。とりあえず400mlを計量して流し込み、油面調整工具で多い分を抜き取ります。

油面調整工具も買った時は何回使うものかなぁ‥と思ったけど、意外と出番があるし、定規やメジャーを突っ込んで油面を測っては調整し‥という作業に比べたら圧倒的に油面調整が早いので十分モトが取れていると思います。

これで、リアサス・リンクまわりとブレーキ以外は一通り気になるところのメンテナンスが終わりました。この時期にフォークのメンテナンスをすると、その結果を試すために全力でタイム計測をしたくなりますが‥なかなかその機会がもてそうにありません。下手したらメンテナンス後の本格コースデビューは3月とかになりそう。バッテリーを維持充電しながら、春が来るのを待つことにします。

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