SuperCub 秋のとびしまツーリング

天気が良さそうな秋の3連休、これを逃すと今シーズンにムスメとタンデムツーリングへ出かけるチャンスが時期的に少なくなってくるかなと思って前々から約束していたとびしま海道ツーリングへ出かけることにしました。

いつか2台でツーリングへ行く準備でハイエースの荷台がこんな状態になったりするのかなと思いながら、置き場がないのでハイエースへ積みっぱなしになっているGROMの脇にカブを積み込み。

ムスメ、普段5時起きなんかしてくれないのに、ツーリングに出かけるのは楽しみなようでサクッと出発です。呉方面へ向かう途中の見慣れた景色を見ていると、珍しく低いところにモヤっとした雲の出ている朝。島影、山影もくっきり見えて、これは朝焼けが期待できる!

「裏焼け」と勝手に呼んでますが、空に蓋をしたような雲の裏側に朝日が射す最高のコンディション!低いところにモヤっていた雲はよくよく辿ってみると江波の工場地帯あたりかにモクモクと黒煙の発生源が‥帰ってから調べてみたらマルハニチロさんの工場火災のようでした。

朝早くから開いているガソリンスタンドがルート上になくて、呉を超えたところでやっと給油します。カブもガソリンが空っぽだったので降ろして給油。携行缶に気楽に注げないというのはとても不便だなぁ。

いつものところに車を置いて、カブにスイッチ。準備万端だと思っていたのに、よりにもよってタンデムシートのエアクッションを忘れた‥ありあわせの材料で尻が痛くならないようにクッションを作りましたよ。

50円握りしめて、凸ります!

分岐だらけのワインディング天国。今日はタンデムカブでこれまでにないのんびりペースで島の攻略を開始!無茶苦茶楽しいぞ!

うぇーい。こないだ宮島で向こう側に倒れたね。ここガードレールないから助からないね。

「カニカニ!」とか言ってるけど、そのペースだととびしま海道巡りきれないよ。

自分の仕掛けたジオキャッシュの無事を確認をしながら。

岩の島の上に椅子が置いてあるしげ島。釣り人を尻目に喜びのジャンプ。

路地へ入ってみたんだけどね、ムスメ、路地の面白さに即目覚めてしまったよ。このあと、路地が細ければ細いほど喜ぶ1日に。

朝ご飯食べに行こ。

朝食モグモグ。結構これだけでもたっぷりと幸せ感じられますよ。

昔見つけた名前のない展望所。

ジャンプ写真づいてしまいました。

僕も‥もうあんまり飛べないな。

未発見のジオキャッシュに寄ってみたり。

グルグルループでもジャンプ。

僕もジャンプ。

もう、キレがないな‥そろそろ引退か。

グルグルグル‥3回転。360度×3回転って、1080度!

とびしまツーリングするにあたって、事前にムスメにとびしま海道を調べさせたところ、「日本一大きなジャングルジム」がメインのイベントのひとつに挙げられていました。現地到着。下からは入り口がわからなくなってしまっています。

なので上からアプローチ。「寝転がっていい?」草に埋もれてます。

上からのアプローチもイノシシの掘った穴を避けながら、結構タイヘン!

上の入り口もロープを張られて立ち入ってくれるなという雰囲気。

やめとけ。入っちゃダメな理由があると思うよ。

冒険・探検は覚悟してねと言っておいたけれど、藪漕ぎを何度もすることになりました。まぁ、ここのジャングルジムは君のご所望だからね。

グルグルループ。一峰寺山(いっぽうじさん)へ向かってみましょう。

途中の展望所からは四国方面が一望です。設置されていた望遠鏡は左側の接眼レンズが外れて単眼鏡になってしまっていますが、これがとても高倍率で、

先のしまなみ海道ツーリングで走った来島海峡大橋と、途中で訪問した馬島の灯台がかなりの大きさで見える!ムスメも感激していました。

その先の舗装路の終点の展望所。ここからの風景はとびしま海道の高いところから見晴らす景観のなかでは群を抜いていると思います。

大崎下島、御手洗地区。コマンタレブー。

御手洗地区は海上交通が栄えていた時代の風待ち・潮待ちの港町です。昭和になって船舶が風待ちする必要がなくなり、陸上の交通ルートからも離れていることから街の発展が止まり、結果として歴史的な町並みが今に残ることになりました。江戸時代に作られた防波堤や街並みが今でもしっかりと当時の面影を残しながら残っていて、この10年の間に随分賑やかな観光地になってきました。

海はとてもきれい。ムスメの今日のメインのイベントのひとつ、船宿カフェ若長さんのお向かい。

開店時間と同時に駆け込みました。お2階へ。

「‥ムッチャ綺麗!!!!!」とはしゃぐムスメ。窓側へまっしぐら。

山口県の粭島のホーランエー食堂のお二階に通してもらった時にも感じましたが、この時代の日本家屋って座ってくつろぐことを前提で窓の高さが定められています。ムスメの視線まで下がってみると、

すごい、対岸の岡村島を望むシンプルにすごいパノラマ。

スイーツきた。

飾り気も何もないんだけど、こんな風景の中で食べる食事は格別です。素敵なお店を選んでくれてありがとう。

御手洗地区を見下ろす、歴史の見える丘公園へ。

ここから県境の橋方面の風景も良いけれど、周囲の地理地形を把握するなら一峰寺山の展望所が良いです。

ジオキャッシュを探してみました。

勝手に階段をスタスタ降り始めて、こっちへ来いと。いや、降りた分上がらなくちゃならないじゃない。

でも、ちょっとおしゃれっぽくて面白い階段かも。ちょっと先まで降りてみます。

「大豪邸の入り口みたい!」と喜ぶムスメ。ジャンプ高いな。

ジャンプ!

ジャンプ!

山頂から中腹まで降りてしまった‥。沖をヨットが凪いだ海面を滑るように走って行きましたが、漁船じゃなくて完全に趣味の船舶を見る度に、いったいどうやったら休日にあんなものを転がすような生活ができるんだろう、といつも思います。

僕一人だったら絶対に階段降りていかないけれど、ムスメはお構いなし。

で、延々登ってきました。でも、知らない景色がたくさん見られて、なかなか楽しかった。

県境でジャンプ!

ジャンプ!こんな写真、当然一発でキマりませんから、明日筋肉痛確定なくらい回数飛んでます。

愛媛県へ飛び込む、新しいスタイル。

岡村島へは愛媛県だというだけで来ました。ムスメ、くたびれてきたようでもう帰ろうよと言い始めました。

「愛媛県って蛇口をひねったらオレンジジュースが出てくるんでしょ?」「いや、それ愛媛県全体じゃないから。松山じゃない?」とか話しながら香る微糖のボタンを押したら、香るブラックが出てきました。愛媛県、それはないだろう。

広島県と愛媛県の県境、岡村大橋の架かる人待瀬戸。縁結びのスポットということで、無人販売の絵札を買って願い事を書いてくくりつけるのがここの流儀のようです。

縁結びということで、恋愛成就系のお願いが多いように見受けられました。

グルグルループ。

早生のみかんの無人販売。さすがに早すぎるようで、試食してみましたがちょっとワイルドで目が覚めました。

とびしま海道をこれまで走り回ってきたGROMと比べると圧倒的にペースの遅いカブですが、信じられないことに島巡りの面白さは遜色全くなしです。タンデムということで何か楽しさが削がれることもありません。おそらくカブじゃないバイクでタンデムツーリングだとここまで楽しくないんじゃないかと思う‥というわけで、今回海や山を走りながら何度もカブ110って無茶苦茶優秀なバイクだな‥と感心させられました。何だろう、このサイズと軽さと物足りないパワーが小学生を乗せて走るのに絶妙なバランス。排気量やパワーじゃなくて、バイクの楽しさってホント「走るステージとのマッチング」に尽きるな、と今回もカブに教えられたように思います。

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