GROM 雪上走行

目が覚めちゃったものはしょうがない。前夜から平野部でも雪の積もり始めた翌朝午前5時、今年はもうスタッドレス履かなくても良いかな‥と思っていたのにSN22を履かせたホイールをゴソゴソと交換を始めてしまいました。このタイヤ、もう5シーズン目ですが、雪山走行の機会自体がそれほど多くないのでまだ使えそうな感じ。

日の出の時間には雪山‥という時間に出発してうちからひと山超えたところ。思っていたほど積もってない?

幹線道路を外れて農家の生活道路。除雪されているのでこちらも雪道、ってほどじゃない。

少し山へ入ると突然路面の表情が変わります。ここは北斜面の長い坂道で毎年永久凍土になる難所。今日は下りですが足を地面につけながら走ってみるとガチガチのツルツル。エンジンブレーキで速度を殺しながら進まないとちょっと怖いです。

平坦なところもアイスバーンの凹凸がよく見えなくて走りにくい。道路脇の歩道が異常に平和に見える‥歩道を走りたい。

雪道や凍結道路って基本的に無理して走れないし慎重に走る分、車体を起こしてタイヤと重心の軸線上に自分が載って運転している限り転ぶことはありません。主な転倒の原因は凍結した轍の角にフロントタイヤが載ってしまってハンドルを勝手に取られてしまうことにあります。どうしようもなく簡単に転びます。路面の状況を把握しながら走るのがとても大切なんですが、轍に雪が積もっていたりすると結構怖いんですよね。

平野部がピーカンに晴れていても、山間部は雪の降った翌朝曇天なことが多いです。日差しは本当にありがたい。風景を格好良く一変してくれます。

サゴタニ牧場。雪道を走り回るのも楽しいですが、目的地を作らないと休憩しないので、毎年ここがとりあえずの目的地。

牛って寒いの平気なんですかね。ヤギも屋外で餌を食べていました。

シーズンオフで駐車場も除雪していないので積もり放題の新雪の中を走れます。

毎年恒例化してしまっている、雪中朝ラー。氷点下2度くらい。

以前カセットコンロ用のCB缶を持ってきてお湯を沸かそうとしたら火が全然つかなくて困ったことがありました(<手でボンベを温めました)。ブタンガス主体のボンベは0度くらいになるとガスが揮発しないので使えません。CB缶でプロパンガスのものもあるので、それ以来ストックしておくようになりました。
プロパンガスの入ったOD缶、イワタニプリムスでいうところのパワーガスだと雪の中に突っ込んでも使えます。

ちょっと山道へ。除雪が全く入っていないので、新雪の中をラッセルしながら走れます。

もうね、冬の日差しのある中、バイクで新雪をかき分けて走るの、何にも例えようもない楽しさですよ。最高に気持ち良いです。

このくらいの雪の量なら抵抗もないしグリップもするしでとても走りやすいです。アクスルシャフトが埋もれるくらい積もっていると、車体を前へ押し出すのにかなり抵抗になるので上り坂などはキビシイ。

雪がバフバフだったので進めなくはないですけれど。

楽しかった!帰るのが惜しいくらい。

ちょうどこのあたりで「で、でも… 滑るんでしょ?」とコメントをもらったので、Uターンした轍の写真を撮ってみました。GROMだからというのもありますが、このくらいの道幅で結構普通にターンできます。

竹の林は枝垂れて面白いトンネルになっています。

気温が低い中、竹林にサラサラと舞う雪は落ちてくる雪の結晶の形がくっきりと見えます。竹じゃない木から舞う雪よりも竹林の方がハラハラサラサラ感があって見やすいように思います。

路面に日が差し始めると舗装路はあっという間に融雪してシャーベット。走っていてもバイク汚しているだけって感じ。ブーツが防水じゃないとタイヘンなことになりますよ。

この切り通しを超えるとあとは下り坂1本で平野部へ戻れます。というわけで、沿岸の廿日市の平野部から10分少々の峠なのですが‥毎年この峠の北斜面が一番の難所になっています。着雪しやすい山の形状なのか、結構奥地の山間部に負けないくらい雪が積もって、残って、アイスバーン化。

それにしても廿日市市は、温暖な平野部と雪国との分水嶺が異常に海に近いところにある特異な場所だと思います。おかげで毎年お手軽にとても楽しまさせてもらっています。

最初にも書きましたが、今年はもう雪山走らなくてもいいや‥って思っていたんです。でも日差しの期待できる雪景が待っていると思うとスルーできないんだなぁ。この季節限定のツーリングスタイルだもんなぁ。

家に到着して足をついたら、ペタリと雪山の名残のスタンプが。

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