SEROW 春の阿蘇2018 4日目

4月30日に阿蘇ツーリングを終えて帰宅して、5月1日、2日は仕事をしながらこれまでにない猛烈な阿蘇ロスの2日間を過ごしました。

そこでこれはもうダメだと5月3日〜5日の3日間を、今度はセローを持ち込んで阿蘇ツーリングしてやろうということにしました。今年のGWは4泊6日の阿蘇ツーリングw

出発前日、彦衛門さんがまた阿蘇へ行きたいと言われていたので連絡してみると「是非」ということでしたので、仕事を終えて帰宅してからバイクや機材の用意をしている中で、彦衛門さんはすっかりGROMで行くものだと思っていたら「実は‥セローを買いまして‥」という連絡。なんですとー!!

というわけで、今回はセロー2台積みで前回と同じく中津市の青の洞門を目指しました。

セロー2台積み。僕のマシンはツーリングセローなので、背の高いスクリーンを取り外し、可倒式に交換したミラーを畳んで積み込み。彦衛門さんのセローは純正ミラーを外しての積み込み。2列目シートを出したままでも全く余裕です。

そこへ新旧のクロスカブのペアがやってきました。坊中に泊まると言われていましたが、同じキャンプ装備でもうちらのフル積載と比べてなんと荷物の少ないこと。

マシンが違うだけで既視感たっぷりですが、5日前と同じ場所からスタートです。

実はツーリングセローでフル積載の走行は初めてのことです。走り始めてすぐに「こりゃ‥いろんな意味で最高だわ!」と脳内で変な汁がジュワジュワ出てくる感じ。パワーこそありませんが公道を常識的に走るスピードは十分にカバーしているし、同じ量の荷物を積んでいたGROMに比べると圧倒的に安定感がある。フロントタイヤの大きさや車体の大きさのおかげで、フラフラすることに気をつかわなくても非常に安定して走ります。その分疲労感がとても少ない。ミラー越しに見るサイドバッグを取り付けた彦衛門さんのセローと千鳥走行しているのかと思うと、頭に浮かんでくるのはLONG WAY ROUND!これに決まっているじゃないですか!

見上げるとすごい絵になっている林を抜けて、

この数日でまた成長したようにも見えるタケノコの里を見ながら‥

まずは腹ごしらえで、蒸し鶏を食べに白地商店さんへ。

地熱を利用した蒸し料理を出しているお店で、ホロホロに蒸した鳥をメインにした料理を提供してくれます。

見た目以上に満腹度の高い、蒸し鶏定食、1000円。スープは200円追加すると温泉卵を使った特製鳥スープになります。

次に立ち寄ったのは満願寺温泉。ここは朝から入湯できるようです、というより川湯は勝手に料金箱にお金をいれて入れという感じです。

一応庇があるので、ガニ湯と違って雨でも楽しめそう。泉質もガニ湯と大きく違ってこちらは透明のお湯。なので入湯したからといって大事なものを隠せるというわけではありません。

おまけに一番川上側の槽は野菜などを洗うために地元の方が使う洗い場のようなので、地元の方との裸のお付き合いは避けようがない様子です。

この日は気温が低く、体を暖めたくて温泉に立ち寄ったので、湯温も低い川湯は遠慮して夏への課題にしておきました。

こちらは共同浴場。川湯もこちらも料金は200円。内装は写真などで見ると手作りの個人の家のようですが、お風呂場はしっかりしています。

大観峰を見渡せる外輪山の絶壁の上から、グネグネ道を望む。初めてここを見つけて写真に納めた時、画面に収まる絵の嘘っぽさに驚きましたが、見慣れた今でもやっぱり嘘みたいな風景‥。

ワイコンを持っていたので超広角撮影。左上の崖が大観峰です。

軽トラが降りていったw!

空広く、風も吹いていて肌寒い日。

さて、GW前半でお世話になった元キャンプ場にやってきました。

前回、突然にお願いして本当にお世話になってしまったので、そのお礼方々広島の土産を持参してやってきました。連絡先も伺っておらず、管理しているSGさんがいらっしゃったら宿泊をお願いできるというシステムなのでまずはお会いできるかというところからなのですが、幸い在宅されていて、また泊めさせていただけますかというお願いにご迷惑に思うどころかむしろ喜んで迎え入れてくださったようで、こちらとしてもとてもありがたく思いました。

ほんの3日前楽園だったたんぽぽの園は、綿毛も飛んでしまってだらしなく茎の伸びた様相で、今回のツーリングの中で何度も感じたことですが何事も素晴らしい出会いや接点って常に当たり前に転がっているものではなく、本当にタイミングやチャンスをどれだけ感じ取れるかの問題だなと思い知らされました。

前回サイトを観察して回ることをしなかったので、許可をいただいて元オートキャンプ場として使っていたという広いサイトも見せていただきました。写真ではわかりづらいですが、かなり奥の方まで芝生が続いていて、適度に木々が仕切りのように植えられています。管理棟やバンガローなども残っていて、かなり広くて設備の整ったキャンプ場だったことが伺えます。

前回はテント泊でしたが、天気予報で気温が最低気温も高くなるという予報だったので、今回はハンモックで。ところがこの日気温は上がらず、時折ものすごい風が吹くような天気で、原っぱの真ん中に宿営する気にはなれないような天候。防風林になる森の片隅にひっそりと宿営しました。

SGさん、コトあるごとに「お茶でもどうですか」とか声をかけてくださいます。ここでお茶受けに出していただいたのが「ちょこぼたやま」というお菓子。さすが九州、青春の門を読んでおいてよかった。

荷物を下ろして軽装備で、高森から高千穂方面へ抜ける国道265号の旧道を走ってみました。地図上では恐ろしくグネグネした道なのでこの道が噂の廃道だと思い込んでいたのに、なんでもない細い道でした。外輪山の外側へ出たので内側へ戻るのに、今度は県道151号を北上して。こちらもグネグネですが普通車で問題なく走れる道。いささか拍子抜けしましたが、普段見ることのないアングルからの南阿蘇と根子岳を見ることができただけでも儲けもの。

南阿蘇に降りて、そのまままっすぐ泊地に戻るなら国道を走れば良いのですが、昨年通行止めになっていた鍋の平キャンプ場から先の根子岳と高岳の間を抜ける道が抜けられるようなら行ってみようと進んでみました。昨年設置してあった通行止の看板はなく、グイグイと根子岳の懐に飛び込んでいくような道。山に近づきすぎて山の形がいつも見ている根子岳とは全く違う形に見えます。

あれ、通行止め?

と思ったら、牛が出ていかないようにするための柵。開けたら閉めてくれと書いてあります。

いつも見慣れている山の見慣れない姿に、阿蘇の新しい一面を見ることができてゾクゾクするような悦びを感じているところに、ブラインドの左コーナーを抜けた展望が‥

上のパノラマ写真は縦1280ピクセルの写真にリンクしています。ご覧になるデバイスの画面を横長にして、写真の縦の幅をいっぱいにした状態で横スクロールさせてぜひ見て見てください。と言いたくなるような大パノラマが。日の沈む前という時間帯もよかったのでしょう、彫りの深い山々の形をより厳しく引き立てた光景が広がっていました。

遠く外輪山が見えますが、大観峰がポコっと飛び出しています。阿蘇の地形を知っていると、とても感動できる風景だと思います。

朝や夕方、太陽が低く斜光を投げてくる時間帯は起伏のある景色を最高に引き立ててくれる時間。真昼にこのあたりの風景を見ても、ハイハイと思うだけで魅力半減でしょう。

 

さて、夜は風がいつまでも止まず冷え込みました。肉を1つ焼いたところで「ポツリ」‥その後雨雲レーダーに何にも写っていないのに嵐のように横殴りで叩きつけてくる暴風雨になってしまって、SGさん宅の軒先へ一時避難すること1時間。雨は止んで星は出ましたが、焚き火もすっかり消えて料理再開する時間でもなくなってしまったので、その日はお開きになりました。肉野菜はSGさん宅の冷蔵庫へ‥また余計なお世話をかけてしまった‥。

 

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