NSR クラッチ分解

白煙吹きながら試走してみて驚いたのは、部品取りとして買ってきたマシンのキャブで走ると7000回転くらいで若干モタついたあとは、8000回転あたりから恐ろしい勢いで加速するのです。部品取りマシンはエアクリーナボックスに穴開け加工されていたり、タイヤの端がドロドロになっていたりと、どう見てもサーキット仕様のマシンだったのですが、このトップギアでも恐怖を感じる加速感のセッティングは、これはこれで捨てがたいですね‥もちろんジムカーナで使うにはピーキー過ぎですけど。
パーツオーダーする際に気がついたのですが、白煙を吹いているエンジンはエンジンの刻印からMC28のモノだということが分かりました。MC21(ガルアーム)とMC28(プロアーム)の決定的な違いは、エンジン出力。僕の認識が間違っていなければ、馬力規制でエンジン出力を落としたMC28は、ミッションをローギアード化することでとりあえず加速感を稼いでいた‥というわけでMC21のエンジンにMC28のミッションを組めば、さらにローギアード化が図れるわけです。となると、最終的には

エンジン本体‥今降ろしているMC21エンジン
ミッション‥今車載しているMC28エンジン
クランク‥今車載しているMC28エンジン

というわけで、2つ共、エンジンを割る必要があります。(アップ後の気づき:単にミッションだけの問題ならMC28のエンジンを直すだけでもいいのかなぁ。プライマリギアの減速比とか違うんだろうか?)

まずはMC21エンジンの分解から。クラッチ板を外したらクラッチセンタホルダのナットを外す必要があります。この27mmのナット、普通に回すとクラッチセンタ(内側のギアギアしたパーツ)と一緒に供回りしてしまいます。おまけに締め付けトルクが約100Nmと、リアアクスルナット並のトルクで固定されています(しかもカシメてある)。マニュアル通りだと、クラッチセンタホルダという爪のある特殊工具でクラッチセンタを押さえておいて、センタホルダナットを回すわけです。今日は土曜日で、アストロプロダクツのサタデータイムセールの日ですから、夜のこの時間でも30分も車を走らせれば工具も買えるわけですが‥手近にあったフックレンチに穴を開けて、写真のように固定してやれば、クラッチセンタの供回りは防ぐことができました。あとはエアインパクトで、ブブンっと軽く一発でセンタホルダナットを外すことができました。

次はクラッチアウタ(大きいギアギアしたパーツ)の取り外し。これも6個の固定ボルトを外そうとすると供回りするので、通常なら軸の反対側にあるフライホイールをユニバーサルホルダで固定してボルトを外します。今回はコンロッドがムキ出しになっていたので、ここに適当な工具を差し込んでクラッチアウタが回転しないようにしてボルトを外しました。ムチャクチャなような気もしますが、それほど高いトルクで止めてあるボルトではないのでクランクへの負荷もたいしたことないハズ。

プライマリギアとご対面。右側の小さなギアの軸がクランクシャフトにつながっていますが、白煙エンジンはこの軸のオイルシールが逝っているのではないかという予想です。

6 Comments

おかぢむ

おぉ、ついに関東のセッティングですねー
向こうのNSRの人、多くは?トップは?
MC21エンジンに28ミッションらしいですよー

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rinji

自作クラッチセンタホルダのアイデアナイスです♪
こういう工夫は大好きですねぇ

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rinji

あと、キャブの件ですが
サーキット仕様だったっぽいということは
ジェットが一つ潰されてるという可能性もあるかも?
自分は昔89NSRに乗ってたことがありますが、その時スロージェットをハンダでふさいでました
(MC28とかでそういうのをやるのが普通なのかどうかは知りませんけど・・・)

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つがたく

>おかぢむ
せっかく蓋開けたんだし、材料揃ってるわけだからやってみるしかないよなー。
趣味も兼ねて(笑)。

>rinji君
どーもです。
キャブの分解洗浄はしたのだけど、ジェットの番手&状態までは確認してませんでした。
今度確認しときます。

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tun

通りすがりの者です・・・

クラッチボスの回り止めですが
押えてるだけの方は、力の流れとしては、横から力が掛かる事になり
クラッチボス側の根元部分に、それなりのモーメント(回転方向の力)が掛かってると思います。
最悪の場合折れますよ!
貫通部分のの固定具合も関係しますが・・・どうなんでしょう?

余計なお世話ですね(笑)

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