CRF250L 九州・夏・9月 1/2日目

どうしちゃったのか、お休みになってもどこかへ出かけよう!というワクワク感がすっかり失せてしまった。

今までなら3連休だったら絶対に泊りがけで出かけていた。なのに、腰が浮かない。

と、思っていたら、3連休中日の朝に目が覚めて、急に出かけたくなって荷造りを始めてバイクを積み込んだ。

どうも出かけたくなくなったんじゃなくて、計画的に行動するっていうのができなくなってきたらしい。

計画性のなさは家を出てから高速のゲートをくぐっても、西へ向かうか東へ向かうか迷っているあたりにも表れている。分岐の直前で進路を西に向けた。九州へ行ってみよう!でも、九州のどこにいくかは決めていない。

2年前の秋に訪れて、こんな隠し玉があったのかと驚いた押戸石の丘を再訪してみた。前回はラクダ色の混ざる草原だったので、是非緑の景色の広がりを見てみたいと思っていたのだ。

草原と木々が交互に重なりながら外輪山の縁へと続いている、期待に応える景色が広がっていた。

この石が押戸石の丘の名前の由来になっている押戸石。駐車場の料金所で方位磁石を貸してもらってこの石の周囲を一周すると、磁針もぐるりと一周した、と記してあるのは2年前の自分のブログの記事。

ここには他にもいろんなキャラクターの岩が山頂に集まっていて、しばらく飽きずに滞在できる。

それにしても、太古の昔に人々が数多ある山や丘の中からどうやってここを見つけたり選んだりしたのかが謎。ほんとにここはミステリースポットだ。

丘からの下山時には九重方面の景色も大きく横長な広がりを見せてくれる。

一応一筆書きで時計まわりの順路が決まっているのだけれど、逆回りしてもOKと言われたので今回は登りもこちらから歩いてみた。順路通りに行くと傾斜が緩やか。でも山頂を目指すだけならこちらの方が近道だ。

内牧まで降りてきて、吸い込まれるように味幸さんへ。

ももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももももも、もものタルトがある!9月だというのに!

正直、阿蘇にくる度に味幸さんに立ち寄るのはこの桃のタルトを食べたいからだ。店員さんに桃のタルトの時期を確認してみたところ「6月からお盆くらいまでなのですが、今年は珍しく9月の中旬でも桃が手に入って‥」とのこと。

そうか、GWでは早すぎて、お盆休みでは年によっては遅すぎるのか。

これは聞いておいてよかった。次のツーリングは6月半ばくらいにしよう。

では尻、じゃなくて桃をいただきます。

す‥と入るナイフ。

タネをくり抜いた空間にはカスタードクリームがたっぷり。

もう、今回のツーリング、これで終わりでもいいや。

っていうくらい満足。

阿蘇に通い始めて30余年、内牧に立ち寄りはじめて20年になる。恐らく内牧通いをはじめたころからこの桃のタルトとの付き合いが始まったはずなので、ずいぶんと長い間美味しく楽しまさせてもらっている。

相変わらずちょっと傾いてプレートがひん曲がった内牧のハト標識。

そもそもこの写真の右側方面、橋の先がハでトなので、標識そのものも90度少々向きが変わってるのか。ハトに歴史ありだな。

雲が上がって五岳の稜線が綺麗に見え始めた。

夏の阿蘇なんて暑いに決まってる。また春の若葉のカーペットに比べると夏場の牧草が人の背丈くらい伸びてモシャモシャしているのが美しく思えない。そこでここ何年かはしばらく夏を避けて新緑の春かススキ野の秋を楽しみに訪れていた。

でも、夏の阿蘇は、これはこれでいいね。

夏空の下にデデンと横たわる阿蘇は、これはこれでいいね。

夏空の阿蘇を見るのが久しぶりだからだろうか。簡単なこんな景色にとても気分がアガる。

いつだったか、阿蘇の登山道から夏雲を見るためだけに阿蘇に来たこともあった。夏の阿蘇は、これはこれでいいね。

外輪山が特にもこもこと見えるあたり。ラピュタ道も見えるけれど、Googleマップからはもうこの道は抹消されてしまった。

そういえば、彼岸花が3分咲きといったところ。

気がついたら、咲いていた。今年も彼岸花発見レースに負けてしまった。

2016年4月の熊本地震から約10年経って、大規模に剥がれた山肌も、地表の造形物をまるで無視するように走る大地の亀裂も、気をつけないと気がつかないくらいに景色に馴染んでしまった。

見た目が大きく変わったのは、崩れ落ちた阿蘇大橋に変わって黒川の少し下手に架けられた、新阿蘇大橋とその周辺の景観だ。

架橋中の映像を見てふと気になったのは柱状節理の路頭。これを橋脚工事のためにガンガンに削り込んでいっているじゃないですか。

調べてみると工事にあたって、この柱状節理を削るという話は地元に説明がなかったとのこと。

全部削り取るでもなく、保護のために全部残すでもなく、この中途半端に残された柱状摂理の在り方に、人が自然と暮らすといっても結局は都合よく大地を改造して生きているだけだよ、ということを生々しく突きつけられているように感じられて、悲しみと怒りと虚しさの混ざったような気持ちになった。

このあたりで一番山肌が崩れてあれだけ生々しく山肌が見えていたあたりは、すっかりグリーンのカーペットに覆われている。

振り返ると、下向きに垂れ下がった道路‥ここが旧阿蘇大橋のあった場所で、垂れ下がった道路は崩れた橋の一部なのです。

なかなかこのエリアに足を運べず、震災から5年経った2021年に完成した新阿蘇大橋を今回はじめてまともに見る。シンプルで大きい。

橋脚が見えるのは阿蘇長陽大橋。川の奥には南阿蘇鉄道の赤い橋も架かっていた。右上には新阿蘇大橋が架かっていて、橋だらけだ。

ここは阿蘇のカルデラの北側を流れている黒川と南阿蘇を流れている白川の合流地点で、阿蘇長陽大橋が跨いでいる黒川は写真で上に向かって伸びている白川と合流して、そのまま白川として熊本市街を抜けて海まで流れている。

このあたり、知らなかったのだけれど調べてみると滝が多い。いくつかマークしておいたなかのひとつ、鮎返りの滝。

こうして遠巻きに見るだけなんだけれど、秘境感あっていい。

南阿蘇の湧水地は全部巡ったと思っていたのに、

大物が残っていた。ただ他の清らかな湧水池と比べると、湖水の見た目はいまひとつ。

雲を透かそうかという強烈な日差し、光を空かさない厚みのある雲。夏だなぁ。

そういえば、はじめて阿蘇ツーリングにきたのは9月だった。阿蘇は東京からひたすら走って2週間のツーリング、のラスボス、って感じだった。

34年前の9月にここ、俵山にも登ってきた。はじめての阿蘇はどこもかしこも強烈な印象で、今でもその時のことを鮮明に覚えているけれど、俵山から見る南阿蘇の風景が特に忘れられない。当時はカルデラの地形やら南阿蘇や遠く高森まで見渡せていることも全然わかっていなかった。

南阿蘇を、のんびりダラダラ走るの、好き。

北側とは違って、南阿蘇はなんというか、長閑。

山を超えて北側へ抜ける。

一番低いところを流れる白川に向かって緩やかな段々になっている田んぼ、外輪山と並んだ夏雲。阿蘇は地形が分かっていると、見えている景色も何割増しかで楽しめる。

火口への有料道路は封鎖されていない日だった。今回は、山上はスルー。

草千里。

米塚、北側の外輪山、夏雲。

俺のジェネリックじゃない阿蘇写真を撮ろうと何枚か撮ってみた。9月はススキの穂が目立ち始める時期だ。春だと全く存在感もないのに、10月末にはラクダ色に染まる。毎年毎年これを繰り返すのか。

深い彫りの入った、どっしりとした山容。

産山をのんびりと走りたくなって、一旦東へ進んで道の駅波野でソフトクリームを食べる。

この道の駅のソフトクリームは定期的になのか不定期なのかフルーツ系のちょっと変わり種ソフトクリームが用意されていて、今回はいちごミルクソフト。

梨ソフトだったかがスマッシュヒットだったな。今回のこれはイマイチ。

さあ帰ろうか、と阿蘇山が青いシルエットになるあたりで、大体物悲しくなってしまう。

草原が終わって、森の中を走り始める辺りが阿蘇の魔法の切れる限界線。

ダートを見つけては頭の中の地図を更新していくのだけれど、こういう道は意外なところへ抜けられて面白い。

午後になって雲が賑やかになってきた。

空が、いい。雲との距離が近いので、走っていると刻々と変化していく。

途中ザッと雨に打たれたけれど、おかげでこれまで見たことがないくらいの低い虹が見えた。いくらなんでも低すぎ。

牧ノ戸峠は22度。雲と近い高さに居ることを感じながら見る阿蘇も新鮮。

前回、カブでこの辺りを走った時に、時間が早すぎて入れなかった炭酸温泉 山里の湯さんを訪れてみた。シュワシュワ感、どれほどのものでしょう。

ぶくぶくぶくぶく。

僕が知っている炭酸泉の中ではお湯の温度が一番「お湯」。炭酸泉って大抵ぬる湯なんです。

車まで戻ってきてプシュー。もう動けない。

よくよく考えたら翌朝、翌日のことを考えたら阿蘇に宿とっても良かったんだな。まぁいいや。プシュー。

2日目へつづく。

1 Comment

FIAT-UNO

炭酸泉でも、泡の大小、肌で育つスピード、密集具合・・・色々ありますね。

長湯の七里田温泉の少し西にあるラムネ温泉は、お湯が熱つめです。プチプチ感は、ほぼありませんが。

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