成田空港のこと

千葉県民歴がそれなりにあるのに、成田方面には全く土地勘がないので、この朝は成田空港へ向かってみた。

まず空港まわりを一周してみて、日本を代表する国際空港の大きさを感じてみることにした。

空港南方のひこうきの丘に到着すると、ボーイング747が着陸してきた。そうか、貨物用としてはまだ現役なのか。日本では旅客用として使われなくなった機体なので、この子供のころから飛行機として親しんできたシルエットをみることができるのは嬉しいものだ。

よくあるやつ。

朝の日が高くなるまでの時間帯の移動は暑くなくて良いけれど、博物館などが開いてないのが残念。航空科学博物館の駐車場にはジェットエンジンが投げてある。

なるべく成田空港から離れないようにその周辺を舐めるように進んでいたら、ちょっと不思議な道に入ってしまった。両サイドに高い壁、基本ダートでところどころ舗装路。まともな雰囲気が伝わってこない。

その道は滑走路の下へと続いている。一応この辺でその先にあるものがなんとなく予想できてきた。

到着したのは行き止まり。まわりは高い壁とフェンスに囲まれて、その外側は空港の敷地になっている。ここへ至る道は嫌味なくらい丁寧で複雑に折れ曲がる経路だった。

竹藪の中に鉄塔の角が見える。ここは空港建築反対派の抵抗拠点のひとつになった横堀鉄塔だ。

現地でここの背景について調べていたら、どうもここへの人の往来は常時カメラや目視で監視されていて、人の往来を見つけると警備員が駆けつけてきたり警察の職質を受けたりという場所らしい。

成田空港については事前に詳しく調べてきたわけではなく、運が良く成田空港の表には出しづらい歴史に触れることができれば、と思っていた。運が良すぎた。実際に訪れてみて、今でも根深くきな臭い事情が継続してくすぶっているということがよく分かった。

帰りの飛行機でたまたま左側窓際の席になったので横堀鉄塔が見えることを期待したのだけれど、駐機場から滑走路までのタキシング中は残念ながら見ることができなかった。

離陸中に場所の見当をつけてメクラ撃ちで撮影した写真にはしっかりと写っていた。本当に空港敷地のど真ん中。

横堀鉄塔以外にも成田空港の施設敷地内にある東峰神社・木の根ペンションなど空港建築に関係したり関係しなかったりする飛び地のような施設が散見されるが、事前に何も調べずに訪問してしまったので確認することができなかった。

興味本位という気持ちがないかといわれれば全くないとは言えないけれど、知識として知ることと、実際に訪れて理解することの差の大きな問題だと思える。次回、機会があれば是非現地訪問をしてみたい。

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