ikitsuki-sunsetway.comさんのページのスクリーンショット。
長崎県の左上にある平戸島のさらにその先にある生月島。車のCMでよく使われている、ということで調べてみるとアウディクワトロ・ホンダFIT・マツダMPV・三菱ギャランフォルティス・トヨタ86・日産エスクトレイル‥と驚くほどいろんな自動車メーカーがCMのロケ地として使っていました。キャンプ場も素晴らしいということだし、これは行ってみないと!というわけでメインの目的地を生月島西岸のサンセットウェイにして、今回はGROMで3泊4日ツーリング。4日目には佐賀で開催の九州ダンロップ杯第2戦にGROMでそのまま参戦という強行スケジュール。でもその中身は結局ジオキャッシングというモリモリの4日間でした。
今回のルート。緑線が車で移動した部分。赤線がGROMで走ったところ。
出発が木曜日。お盆といっても木曜は高速の割引がないのでソロで移動するのもなぁ‥と思っていましたが、朝羅漢仲間でジオキャッシャーの彦衛門さんも生月島を狙っているということで現地付近まで同行してもらうことになりました。サイドバッグ付きのツーリング仕様だと、GROM2台でも幅は一杯一杯。
出発時は雨で、どうも午前中は天気が期待できそうにないのであせらずのんびりと高速を移動です。関門海峡を渡るあたりで青空が見えてきました。
福岡の都市高速を抜けて唐津方面へ向かう出口。車がギューギューなんですが、ETC出口渋滞。これだけ車がいるのに福岡前原道路の前原出口はETCゲート1つだけ。
道の駅伊万里でGROMを降ろして出発です!彦衛門さんは雲仙方面へ、僕は平戸・生月島方面へ。
伊万里から平戸への海沿いの国道は昔(といっても20年前‥)に走ったことがあるので急ぐ旅でもないので伊万里の町並みを見下ろせる山道へ入ります。そうそう、今回はフロントフォークのオイル全交換に加えてヨシムラの新しいハイカムを入れて、天気のせいでほぼ事前の試走なしにいきなりロングツーリングに持ち込みました。どの程度走るのか、吸気セットはどうすれば良いのか、それ以上に耐久性はどうなのかも全くわからなかったので、ちょっと恐る恐るのスタートです。
そのまま山道を走り抜ければツーリングの内容も変わったのでしょうが‥通り過ぎた山頂の公園にキャッシュがあるのを知ってしまい、戻って探してみたらこれが結構な大物。タッパー系の容器がジップロックに入っていて状態も非常に良いコンテナで。思わず沿線の同じオーナーさんのキャッシュを巡ってみたくなってしまいました。
山腹のダムの石垣のコンテナも、うん、とても良い。
県道から少し入った滝へのアプローチも、悶えてしまいそうな素晴らしさ‥。なかなか良いところにキャッシュを仕掛けてくれていました。
この「変竹林」というラーメン屋さんの前の電柱にも仕掛けてくれていたのですが、この電柱はDNF‥九州、山口のジオキャッシャーさんのお友達はこれを発見していましたが、ここのラーメンはみなさん営業時間外で食べられなかったようで、僕がFTE(First to Eat)をいただきました!気取らない素朴なラーメン450円。
満潮の時は渡れない小島。この頂上にもキャッシュが!もう、こういうの大好き。
近づいてみるとどこからでも登れそうで、でもどこから手をかけて良いのかわからない手強い島です。地形難易度は最高の5になっています。実際、風化の進んだ岩肌は、薄い部分は手をかけるとボロっと崩れるし、結構慎重に登らないと海へダイブすることになってしまいます。
尾道で拾ったトラッカブルも訪問させてあげました。
半島の頂上の展望台にもキャッシュを求めてやってきました。
展望台からは九州電力の大きな発電所と夏空が。
このあたりまで来て気がつきました。伊万里・平戸間なんて普通なら見所も見つけられずあっという間に素通りするような距離ですが、観光ガイドに載っている観光地を訪れて予め得た知識との予定調和にキャーキャーいうような旅よりもずっとこの移動を僕は楽しんでいる。予想外の驚きの連続で、全然進んでいないのにここに来るまででも十分楽しいのです。小回りの効くGROMでどんな道でもキャッシュ目掛けて臆せず進んでいけるというのは本当にこれまでにないツーリングの楽しみ方‥もちろんその土地の重箱の隅のような見所を紹介してくれるキャッシュとオーナーさんにも感謝です。GROM+ジオキャッシング観光は、時間に余裕があるなら非常に密度の高い旅になるといえます。
松浦西九州線の駅ごとに置かれたキャッシュを追いかけながら平戸へ向かう内容になって、キャッシュを仕掛けるオーナーさんも変わりました。沿線はほぼ無人駅、コンテナもこれまで見たことのないタイプのもの。
そこで思いもかけず日本最西端の駅、たびら平戸口駅に到着。今年のGWのツーリングでは何も知らず日本最南端の駅へキャッシュに導かれましたが、西端と南端、両方キャッシュのおかげで訪れることができました。
平戸へ渡る前に入浴。平戸大橋へのアプローチのよいところにあるなごみの湯は900円と少々高めですが、設備は良くて特にシャワーヘッドがきめ細かい泡のような水流の出るタイプで気持ちよい。時間があればゆっくりと浸かっていたいお風呂でした。
何よりロケーションが最高!あの橋を渡って平戸島へ。
お酒、氷、食材も買い込んで平戸島へ!あとは気に入ったところに泊まるだけ!
平戸島といえば川内峠。山頂が草原になっている気持ちの良い峠です。20年前、平戸に渡った時はこの草原まで来て、「ふーん」と思って本土に戻りました。今回もまぁ、ふーんな感じなのですが、せっかくなのでGROMで周辺をウロウロしてみました。
時間帯のせいもあるのでしょうが、海の見える西側の風景はなかなかワクワクする景色が広がっています。
道を外れたところにキャンプ施設のようなものが。管理の看板も立っていなかったので自由に使って良いところなのかもしれません。
山中を抜けて西岸に出ると、もう日が沈みそう!棚田が信じられないくらい静かで落ち着いた風景を作っています。絶対なんでもないとは言えないような景色が突然なんでもなく現れる、贅沢な島です。ここで時間を過ごしても良いのですが、生月島のサンセットウェイのサンセットに手の届きそうな距離と時間だったので、先へ進みます。
平戸島から生月島へ!未体験ゾーンに突入!
島の南側から反時計回りに北側まで続くサンセットウェイ、最初は草原ですがトンネルを抜けると「絶壁×海景」のCMで見たあの世界が(<予定調和にキャーキャー)!
北端までは崖崩れ通行止めで抜けられなくなっていましたが、サンセットウェイの見どころ部分は完全に楽しめました。
これをはるばる見に来た。
日の入りなんてあっという間に終わると思っていたのに、なんだかじっくりと日が落ちていきます。
とはいいながら、やっぱりあんまり時間もないので、良い写真を撮るために凝る時間もなく‥周辺の環境を紹介するには適当で残念すぎるショット‥。
絶壁、海、緩やかに続くワインディングロード。そして夕照。
さよなら、太陽。また明日!
宿泊は生月島大橋の見える海水浴場の東屋にハンモックを吊って。ジャラジャラと小石の浜を波が洗う音が気持ち良く聞こえるところ。夜は南天のさそり座の尻尾から伸びる天の川が天頂の夏の大三角形を貫く星空!もう1日目でお腹いっぱいです‥。
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