動力性能を測定する手段がないので、エンジンの出力状態が良いのか悪いのかは感覚での判断になります。街乗り用はそれでも気分的に盛り上がれる走りをするならいいじゃない?と思っていましたが、ビッグスロットルボディを入れてからどうもエンジンが全域でガサつく感じ。ツーリングで50km/l以上走るので効率の悪い状態じゃないとは思いながらも、直感的にうまく「合ってない」感じでした。ECUのリセットをすれば解決するんじゃないかとなんとなく思いながらも放置していましたが、先日リセットしてみたところ‥エンジンがむちゃくちゃ落ち着きました。
アイドリングの音からしてガサガサしない。全域つながりがよくなって、特にハイギアの3000回転以下で引っ張った時の死にそうな感じがなくなってトクトクと前へ進みます。ものすごい変わりように驚きました。エンジン関係のパーツ交換した際は、マニュアル通りリセットするべきです。
マニュアルを読み直して気がついたのですが、PGM-FIはシステムに異常を検知しても最低限の走行が可能なマップに切り替えて動作するフェイルセーフ(トラブルが発生しても良い方向に落とし込む)機能が仕込まれているようなので、マシンが走るからといって大丈夫と思わずにエラーのリセットを行うと、走りが大幅改善することも期待できます。僕の場合はDTCが保存されていたようで、おそらくまともな状態でECUが機能していなかったのだと思います。
ECUリセットなどに関する方法を、いちいち調べなおすのが面倒なので抜粋。
【現在のDTCの状態判断】
メインキーONでPGM-FI警告灯が
数秒点灯して消灯→システム正常
点滅→点滅回数で問題の診断が可能
【保存されたDTC消去】
- メインスイッチOFFで車体右側にあるサービスカプラの青と緑/黒の線をリード線などで短絡
- メインスイッチONして短絡の接続を外す→PGM-FI警告灯が点灯してから5秒以内に再接続
- PGM-FI警告灯が点滅をはじめたらDTC消去完了
【スロットル開度センサのリセット】
※DTCが保存されていない状態で作業しないとリセットされない。
- メインスイッチOFFで車体右側にあるサービスカプラの青と緑/黒の線をリード線などで短絡
- 油温センサを外してメインハーネス側の端子(黄/青と緑/橙)を短絡
- メインスイッチONでPGM-FI警告灯が点滅をするので、10秒以内に油温センサの短絡を外す
- PGM-FI警告灯の点滅でリセット完了
その後アイドリング調整
【ECUリセット】
※DTCが保存されていない状態で作業しないとリセットされない。
※アイドルスクリュ・フューエルポンプ・フューエルポンプフィルタ・フューエルインジェクタ・O2センサを交換した場合はECUのリセットを実行
※シリンダヘッド・バルブ関係・シリンダ・ピストン・ピストンリングなどの腰上パーツを分解・交換した際もリセットを実行する
- メインスイッチOFFで車体右側にあるサービスカプラの青と緑/黒の線をリード線などで短絡
- スロットルグリップを全開にしてメインスイッチをONにする
- PGM-FI警告灯が点灯して、速く点滅が連続するので点滅が始まって5秒以内にスロットルを閉じて3秒以上そのままにする
- 短い点滅1回が繰り返されたらリセット完了
- メインスイッチをOFF
アイドルスクリュを調整して標準の開き具合にする(ノーマルスロットルボディの場合全閉から2回転戻し)
暖機運転後、回転数を測定する(1400±100rpmが標準設定)
※アイドルエアスクリュは1/4回転以上一度に回さず、10秒程度アイドリングさせてから再調整すること
私は東広島在住ですが、近所にパワーチェックしてくれるお店(レース屋さん)を見つけました。もし良ければ、ご一緒に如何ですか?