GROM 強化クラッチスプリング

先日のきらら練習会でパワーの上がったGROMで初めてスポーツ走行をしてみて、「2速の中速域で、後半ぐぐーっと伸びるエンジンだなぁ‥」と思っていたら、実は単にクラッチが滑ってるだけだったというオチ。エンジンが完全に温まると、5000〜6000回転で回転だけ上がって車体が進まず、その後回転に車速が付いてきたらクラッチが食いついていたようでした。

ということで強化クラッチスプリングを入れるハメになってしまいました。まずスイングアームピボッドのナットを外してステップホルダをずらします。

右クランクケースカバーを止めている10本のボルトを抜いたら、クラッチとご対面です。

GROMにはカートリッジ化したオイルフィルタは装着されていませんが、クランクケースカバーを開けるとドレンボルトの上に金属メッシュの簡易フィルタが差し込まれています。以前ピストンに穴が開いてしまった際、細かい破片がクランクケースに落ち込んでいるだろうと思われたので気になっていたのですが、オイルに混ざった破片はどうやらここで濾過されていたようです。アルミの粒が幾つか混ざっていました。

作業手順的にクラッチそのものを全交換する場合は、写真右側のクラッチ遠心フィルタを専用工具で取り外すことになっていますが、今回はクラッチスプリングの交換だけなので、遠心フィルタを外さなくてもいけるんじゃないかと思って作業を始めてみました。なんとかなりそうです。

リフタプレートを止めている3本のボルトは緩めようと力をかけるとクラッチそのものが回転してしまうので、インパクトドライバでサクっと回して外しました。雪の結晶のような外形をしたクラッチリフタの凹部を遠心フィルタの外縁部に引っかからないように逃がしてやれば取り外しができました。

強化クラッチスプリング。社外品はSP武川製のものが6本で20%強度アップ、キタコ製は6本で60%アップ。ということで、キタコ製を購入して、3本だけ使って30%アップとしました。

リフタプレートを止めるボルトを締める際、フライホイールホルダでクラッチアウタを固定して締めるのが筋ですが、締め付けトルクが12Nmと弱いので、ユニバーサルホルダをリフタプレートの谷の部分に差し込んで共回りしないようにしてやると規定トルクで締め付けが可能でした。

試走してみて‥クラッチレバーの重さがかなり変わるのかと思ったら、最初は気づいたけどすぐ慣れてしまう程度の違いでしかありませんでした。エンジンが温まりきるまで走ってみないと本当にクラッチが滑らなくなっているのかがわかりませんが、試走した限りでは2速の加速感がエンジンの回転数の上昇に合わせてダイレクトに加速している感じはしました。まぁ、思い込みだけかもしれませんけど。

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