先日、九州で練習中に死んでしまったNSRの左シリンダー。今週末のTraction練習会や半月後の愛媛ダンロップ杯に間に合わせるためには、時間の許されるお盆休みの今、蓋をあけるしかありません。
症状としては、左シリンダが爆発していないのですが、たまに爆発があり、その瞬間はエアクリーナーボックス側から覗くとクランクケース内に火が見えるという状態。ピストンに穴が開いて燃焼室の爆発光がクランクケース内で見えているということが考えられ、そうなると、ピストン・シリンダーは死亡、下手したらクランクまで死亡。少なくとも、クランクケース内の洗浄は必要な状態が予想されました。
こんな状態になりながら、実際にどんな状態になっているんだろうって結構ワクワクしてしまうのは、軽くこの方面については変態的なヲタク度があるんだろうと残念ながら自覚してしまいました。
では、御開帳〜。
予想はしていましたが‥目の当たりにすると正直ショック‥。ピストンはヘッド部がジャリジャリ。一部欠損までしています。上下にピストン運動しているパーツが、どうすればこんなことになってしまうんでしょう。
シリンダヘッドもズタズタ。何か硬いものが暴れ回った感じです。
ピストンを抜くのも一苦労でした。ピストン自体が歪んでしまっているようで、ピストンピンが抜けないのです。削ったり、たたき出したりして抜いたピストンは見るも無惨。
上側のピストンリングが4cmほど行方不明になっています。リングの入る溝は潰れています。アルミって柔らかいのね。
こちらは千切れたピストンリングがピストンに刺さってます。また解けたアルミがピストンリングの溝を塞いで、リングの取り出しは不可能になっています。
シリンダーの内壁も縦方向にものすごい傷。溶けたアルミなのかピストンリングの破片なのか何か分からない塊が張り付いています。
シリンダ内側をパーツクリーナーで洗浄したら、キラキラとアルミ粉がでてきました。となるとクランクケースもきっとキラキラだらけなのでしょう。できれば腰上だけで片付けたかったのですが、この時点でクランクを割ることを決意!
NSRはミッションケースをフレームにマウントしたままクランクケースを割ることができます。エンジンを割った経験が他に無いので「普通」が分からないのですが、この構造を見た時はとても良く出来ている!と感激しました。パーツ点数も多くないので、ここまでくるのは結構カンタン。
スカスカなNSR。とても軽いです。クランクとクランクケースを洗浄して、クランクを組み直した段階で、今日はガスケットや交換パーツがないので作業終了。
何かイイものないものかと、ストックしてあるパーツを漁ってみたら、ピストンとシリンダヘッドが出てきました。てことは、シリンダさえあれば直るってことです。パーツ手に入ったら一気に組み上がるな。週末に何とか間に合わせましょう。
シリンダーは、H、Lどちらのシリンダですか?
たぶん、どちらもありますよ。中古だけど
ときめくのわかりますよwww で、原因はオーバーヒートですか?
>tacさん
シリンダ、ヤフオクでゲットしてしまいました。
あのパーツが欲しい!と思ったその日にゲットできるのはNSRのすごいところですね。
>てけさん
バイク屋さんとお話してみた結果、燃料コックがオフの状態で走ったせいで、混合燃料ですから給油=潤滑されなくなって、それでも暑い中走りまわってエンジン温度が上がっていたところでたまたま薄い燃料ながらもガス欠でエンジンが停止しない状態がバランスよく条件を整えた結果‥かじりつきが起こって弱いアルミの肩(上側のリングより上の部分)がちぎれて、破断したピストンリングが暴れまわった‥という予想です。
千切れたピストンリング、結局全部は見当たらなかったんですけど、チャンバーの中でコロコロしているのかもしれません。
九州D杯お疲れさまでした。
オーバーホールから間もないのに残念でしたね。私が焼き付かせた時はピンクリップが飛んでました。。。
クランクが生きていると良いですね。
2stはチャンバーから逆流があるのでチャンバー内もチェックした方が良いと思いますよ~
>オレしゅうさくさん
めんどくさいですけど、嫌な作業じゃないので‥まぁ、救われていますw。
組み付けて手で回してみた分には、動きもスムーズでクランク問題なさそうなんですけどね。こればかりは走らせてみないとなんとも‥。
チャンバー内はしっかり洗浄しておきます。できればバラバラになったパーツがジャラジャラ出て来てくれると安心なんですけどね‥。
ここまでピストン・シリンダーがやられてたらクランクも振れてないか心配です。ここまでバラしたなら振れも確認して修正してみてはどうでしょう、変態道的に。
>take-100くん
しーっっ、黙っといて。多分いっちゃってるんだから、クランク。
もう蓋したよ。知らなかったことにしといて。