CRF250L 四国2/2日目:サニーロード巡り

日の出時刻は5時35分。朝焼けはその15分くらい前が見頃‥と思っていましたが、5時に目が覚めて外をみると、燃えてる?

急いで展望所まで行くと、太平洋の水平線が真っ赤な帯になっています。口の端から本当に呻き声が漏れました。

上から月と木星と金星と地球が縦に並ぶ景色。

瀬戸内海の常識だと日の出時間の数分後に日が差し始めますが、太平洋の水平線から昇る太陽は時間ぴったりに現れるんですね。

昨夜の満天の星空以上に、この夜明けまでの30分間は心に深く刺さりました。水平線から昇る太陽なんてものすごく新鮮で貴重な体験。

さて、畳むか。

四万十川左岸の河口の先端あたりに泊まったので、右岸側も端まで行っておくかと川沿いを下ります。嫌になるくらい爽やかで鮮やかで穏やかな景色の中に、犬の散歩をしている子供がいました。愛犬と一緒のこんなお散歩コースとか、羨ましすぎるな。

いろいろ満足で満腹。

河口のギリギリまで行ってやろうと。この辺が最終端かと思いましたが、

車で行ける右岸の終端はこの神社のあたり。

四万十市と宿毛市をつなぐ、四国の最南端の足摺岬の付け根を含めてぐるりと巡る国道321号は「サニーロード」という名称で呼ばれています。名前に違わぬ日差しを受けて、気持ちよく足摺岬へ足を運びました。

足摺スカイライン、以前走った時は有料道路だったな。1995年に無料開放されたそうなので、今回30年数年ぶりに走りました。

途中、東に外れて唐人駄場巨石群というところに立ち寄りました。

軽自動車サイズの巨岩がゴロゴロ。

角がきれいに取れているんだけど、どうやったらこんな大きな重なった石の角が摩耗するんだろう。

巨岩を巡るルートは上がったり下がったりの複雑な立体迷路のようになっていて、ここなんかリュックサックを背負っては通れない。

途中、展望のひらけた場所も。

爽快!

この巨岩ゴロゴロの既視感は‥と考えてみましたが、宮島の弥山の山頂の様相に近いです。弥山の頂上の巨岩は節理に沿って岩が割れて風化したものなので割と整然としていますが、ここは弥山よりも雑然と石が重なっています。

と思ったら、近代的な軍用艦艇のように平板な面だけでできた岩もありました。この鬼の包丁石(ストーンスクレイパー)という岩、人工的な手は一切加わっていないそうです。周囲の岩も摩耗する前はこんな感じだったのでしょうか。いろいろ不思議です。

足摺岬に到着して、灯台までのアプローチ。30年前もこのぐしゃぐしゃした椿の森の写真撮ったなぁ。

足元を見ると、ピンホール現象で光源の形をした丸い形の木漏れ日。これ、いつでもこうなるかというとそうでもなくて、発生に条件があるようです。この小学5年生の「木漏れ日の謎! すごいぞ! 自然現象!」という実験が秀逸です。

上から見ると楕円形なので、地面に近いところからすかして見ると正円に近くなるのかな?

斜めに入る光を真正面から受け止める壁面を見ると、たくさんの光の丸が溢れていて妙に可愛らしい景色になっていました。

足摺岬灯台に到着。見事に逆光。

ということで、振り返ると芝生に灯台の形がどーん。

ああ、いいわー。ここでこの景色を眺めながらゆっくりお弁当食べたい。

ロケット型灯台とはよく言ったもので、安定翼までついて本当にロケットのようです。昭和の特撮なら密かに仕込みがされていて、このまま宇宙まで飛んで行ったことでしょう。

どどーんと発射しないかなー。

それにしても、いい。弁当食べたい風景だ。

サニーロードから外れて海沿いの枝道を走っていると、鵜の岬展望台というところがあったので寄ってみました。100mほど下りながら岬の先端まで歩きます。

おお、なんか変わった形の展望台だ。

左を見て、

右を見る。

ああ、いいわー。ここでこの景色を眺めながらゆっくりお弁当食べたい。

もう少し先へ進むと「絶景展望所」というところがありました。名前に惹かれてUターンして立ち寄りましたが、ここは山の頂上へ向かってしばらく登ります。

昨日からなんだかんだとジャングルの小径みたいなところばかり歩いているので、結構疲労のピーク。滝汗かくくらい暑いしね。これで「絶景」の名折れだったらどうしてくれる?

頂上が見えてきた。結構ひらけてる?

スミマセン単純に絶景でした。

ああ、いいわー。ここでこの景色を眺めながらゆっくりお弁当食べたい。

駐車場にはこの展望所の他に「竜宮神社」「太平監視台」への案内もありました。

龍宮神社はあとでわかったのですが展望所から眼下に見えるこの鳥居のあるところ。アプローチ路が最高にデンジャラスで最高に最高です。大平監視台は戦中の監視所の跡とのこと。

どちらも大変興味のあるところですが、本当にエナジー切れで次に訪れた時に訪問しようと心に誓いました。

2020年の3泊4日ツーリングの記事中に「4日中の後半2日は移動にくたびれてしまってバイクを降りて写真を撮るという回数が明らかに減りました」と書いてありましたが、あれから5年、今回の2日中の後半1日はくたびれてしまってバイクを降りたり写真を撮るのが面倒臭くなりました。50代の劣化、半端ないな。体力向上とは言わないまでも維持には努めないと危険が危ない。人生が薄っぺらくなってしまう。

なかなか地上では見ることのできない景色が海上には広がっています。大気の流れがそのまま絵になったような雲が浮かんでいます。

一番高い雲の真下をよく見ると、

雨で海と雲が繋がってる。

雨雲レーダーを見ると、こいつか。

ゲリラ豪雨を降らせるスポット積乱雲も、海上でこうして見ると地上のように山や森に邪魔されず形状とその様子が観察しやすくて、大変面白いです。

柏島へ立ち寄ってみました。

もう、ここまでで十分綺麗で豪快な景色を見すぎてもう麻痺してきましたが、海の青さ・空の青さと白い雲・白浜のビーチ、まぁ強烈に綺麗ですね。

この展望所からの単純な景色、いいわー。ここでこの景色を眺めながらゆっくりお弁当食べたい。

澄んだ海に浮かぶ船が空を飛んでいるように見えるかと思って柏島まで来てみました。海面が揺らいでいて、残念ながら海底の白砂に落ちるグラスボートの影が綺麗には見えませんでしたが、あん?影が動いている。

と思ったらイルカでした。

海水浴場の境界ギリギリまでイルカがやってきています。いいなー。

カヤックの人も、いいなー。

宿毛でサニーロードとお別れして宇和島へ向かって北上するのですが、宿毛〜宇和島間の国道56号を淡々と走るのも面白くないので、山の中を走る県道4号を選んでみました。これが非常によく整備された道で概ねワインディング。飽きずに楽しく距離を稼げるのでおすすめです。

この道が国道56号とぶつかるT字路に坂本鮮魚店があります。カツオが食べられるのかと思って覗いてみたら、食堂というよりも魚屋の様子。それでも玉ねぎやらニンニクやら載せたカツオのたたきを食べられるのか聞いてみたら「食べられますよ」とのこと。

その場で捌いてくれて500円。ニンニクが載っていないのにニンニクの風合いがしっかりするので何で?と思ったら、このあたり(高知県ではなくここは愛媛県)ではニンニクはスライスするのではなくて擦りおろして生姜と一緒にタレに混ぜてあるのだそうです。

タマネギは契約農家から仕入れているそうです。カツオの鮮度にこだわっているのはクチコミを読まなくても伺えました。全く臭みとかありません。

ここのいぶし銀のようなおばちゃん、どうやったらあんなおばちゃんが出来上がるのでしょうか。いいな、また立ち寄りたい。

お茶に入れてもらった氷を水冷服の冷却用にいただこうとしたら、表に連れて行かれて、

「いくらでも持っていって」って、気が狂いそうなくらい嬉しかったです。

で、ここから高速にのって松山へ向かったのですが‥逆に言うと松山からここまでは高速で来て、県道4号を走れば結構サクサクっと宿毛や柏島まで行くことができるわけです。四国の南西部って距離的には近いようでものすごく時間的には遠い地域だという認識でしたが、これは良いルートが見つかりました。

松山市街が暑かった。高速降りてから港までが、距離的には大したことなくても信号停止でたっぷり時間を割かれる。15時20分発の便はシーパセオでした。

松山からフェリーで帰るなんて数え切れないくらい経験していますが、こんな真昼みたいな時間は珍しいというか新鮮です。加えて初めて乗る船。この船、GKデザイングループによるデザインなんですね。最近のヤマハのバイクはデザインされすぎていて好きなわけじゃないけど。

シャレオツ。

シャレオツ。

真夏じゃなければ爽やかなブース。

シャレオツ。

ドッグランのような人工芝エリアも。乗船させた犬はケージから出せないんですけど。

シャレオツ。

さようなら四国。ありがとう四国。船内散策に集中しすぎて、気がついたらかなり陸から離れていたよ。

艦尾には靴を脱いで上がる、同じ船上なのに離れのような乗客スペース。窓から見える景色は映画のようです。大航海時代のキャラック船の船尾楼の窓から見る景色を体験できるという感じでしょうか。

前方もパノラマウインドウの眺望。

ただの車と人を運ぶためのフェリーじゃなくて、乗船体験そのものを楽しんでもらおうという気持ちが伝わってくるのは、このパノラマウインドウの最前列の席は掘りこたつ状態で一段低く、2列目の視界を塞がない工夫がされているところ。

その後ろには今時のシネコンの座席のような椅子が並んでいます。座れれば良い、じゃなく長時間気持ちよく移動するための気遣いが感じられる。

わざわざ靴を脱いで上がるお座敷になっている席も。3人がけのボックスになっているので、仲間内で移動するのに楽しそう。

カーフェリーというよりは、ホテルのロビーという雰囲気です。ほぼ全席に電源コンセントが用意してあります。

移動中も船員の方がこまめに窓を拭いたりしていました。2019年に就航して6年になりますが、汚れが定着する前に元に戻すということを徹底されているのではないかと思います。人を運ぶ仕事ではなく、人に気持ちよくなってもらう仕事にシフトしたように感じました。

こういう姿勢、自分の持ち物に対しても住環境についても見習うべきところがあります。いやいや大変勉強になりました。

明るいうちに音戸大橋をくぐるのも新鮮だな。

呉基地に近代的な軍用艦艇が停泊していました。唐人駄場巨石群のアレはコレの伏線だったのか。

夏の日中の暑い中を走るのは、正直もう楽しくもなんともない。1日目は日中雨に降られたけれど、おかげでバテずに澄んだのかも。2日目は日中に下道を走らず高速で移動したけれど、それが結果良かったのだと思います。

夏らしい軽装備で夏らしい空気感と夏過ぎる景色を十二分に堪能できました。1泊2日とシンプルな内容でしたが、大変思い出に残るツーリングになりました。

土佐清水から宇和島間は携帯の電池が切れてデータが飛んでます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です