
夏がはじまった。と、感じるのは暑さのせいではなくて。
家を出た朝の気温は20度そこそこで、走り出すと寒さを感じるくらい。この朝、夏を感じたのは肌に触れる空気のせいでしょうか。雲の描く空の模様とか。

これからぐいぐい茂ってやるぞ!と意気込みを感じる6月中旬の田んぼの稲が見られる景色がもう春の景色ではないのをこれまでの経験から知っているので、気持ちの上でも夏を覚悟してしまいます。
今朝のような目的地も決めずにとりあえず家を出るツーリングだったら、690DUKEとカブとCRFとどれに乗っても構わない朝だったのに、キーを挿したのはCRF。
オールマイティで、途中どんな道が見つかっても何とでもなるからという期待感からと、先日交換したチェーンの様子も見てみたいからという理由からでしょう。

以前から地図に旗を立てていた、三原市の山の中にある古墳に来てみました。

横穴式石室の円墳で、外観はこのあたりでもよく見るタイプだけれど、

中に石の棚があるのは全国的にも珍しいそうです。上段・下段にモノを置けるようになっている。

この、穴から外を見る景色、好きだなぁ。

高い所へ行ってみたり、

古い街並みへ行ってみたり。
特に目的地もないので、あるポイントに到着したら次の目的地を探すスタイルだけれど、カラっとしていて涼しいくらいの気温なので、走って移動しているだけで十分楽しいと思えます。なるべく知らない道を走って楽しさを上乗せしていきます。

上下町の喫茶店?ものすごいミラーウインドウで、思わず自撮り。

上下町には町の中心が分水嶺になっています。

この、町を貫く国道432号の、全く峠にも見えない道の右側(北側)に降った雨は日本海へ、左側に降った雨は瀬戸内海へ。上下町という町名そのものが、上(北)と下(南)に水が分かれていくことを指しています。

少し離れた県道のここも分水嶺。フロントタイヤに雨が降ったら日本海、リアタイヤに降ったら瀬戸内海へ。

久々にジオキャッシングをしました。この日は6個見つけました。

目的地への最短コースを狙って道を探して、地図にも載っていないような林道へ。上下町あたりだけでなく久井町あたりでも、この日はフラっと入ってみた林道が県道をつなぐショートカット路になっているところをいくつも抜けました。CRFで出てきてよかった、ってヤツです。

またまた分水嶺。

家に帰ってから3D表示でこの辺りの地形を俯瞰してみると、北と南を隔てる尖った尾根が連なって陽陰を明確に分けているという地形ではないのです。この道のようになんとなく超えている峠道が分水嶺なので、掲示がないとここが分水嶺だと気づきようもないところです。
また、家に帰って調べていて知ったのですが、上下町は河川争奪で分水嶺が動くことによってできた地域でした。もともとはもう少し南側に分水嶺があったのですが、町の南を流れる矢多田川(芦田川支流)が町の北部を流れる上下川(江川水系)上流域を争奪して、以前は上下川の流れていた谷が今の町になって分水嶺となった、という経緯があります。
このような河川争奪は広島市内を通る分水嶺でも起きています。もう少しじっくりと現地を訪れて観察してみたいところです。

空、というより宇宙をめざしている?

広島県東部は未開拓の道が多いので初めて走る道だろうと思って走っていたら、意外と見たことのある風景に出会って既踏の道だったということを知ることになります。ここもソレ。この睡蓮の池がなかったら気が付かなかったと思います。

通りすがりに「復元模型展示館」という文字が見えたのでUターンしました。

もともとは寺や神社の彫刻を請け負う会社なのかな。

残念ながら平日だからか「ご自由に」と書かれた割には鍵が掛かっていて中に入ることはできませんでした。
こんな使い所のわからないような模様の壁紙がこれだけ映える家は見たことがない。

安土城とか、近くで見て見たかったな。奥の戦艦大和も気になります。
趣味の範疇を超えた力作が並んでいるのですが、何のために作られたものなのかも気になります。

初夏の、田舎の、晴れた空の下を駆け抜ける道。
何でもない景色にやられてしまう瞬間が何度かやってきました。

僕にとっては全然詳しくない地域。

無人駅の日陰で休んでいると、駅舎の中に飛んでいくツバメが見えました。

ツバメが駅舎の天井に巣をかけているのですが、僕の知っている燕の巣と形がずいぶん違います。
コシアカツバメという種類のツバメの巣のようです。徳利を半分に割ったような巣をかけるのが特徴です。

中がどんな空間になっているのか気になりますね。ヒナが入り口から顔をのぞかせて、数分おきにやってくる親鳥を見つけるとチーチーというにぎやかな声が巣から聞こえてきました。

コシアカという名前の由来になっている、胴の橙色の模様が見えています。

八田原ダムには、トンネル工事で湧き出した「夢の山水」を汲める施設があります。

これが、水を汲み上げるポンプの電源ボタンで水流を操作するという、夢の裏側まで見えてしまう湧水施設。

ちょろちょろちょろちょろ‥ポリタンクいっぱいに水を汲むのには結構な時間がかかりそう。

ダムの中をエレベーターが通っていて、下まで降りられるので行ってみます。

バシューっと水が噴き出してる。

最下層。すごい湿度。壁はうっすらと塗られた水分でピタピタになっています。

ワインクーラーになってる‥気温は、

16度。冷蔵庫とまでは行かないけれど、この日は外よりも十分涼しい気温です。

長い通路を抜けると、

ダムの下側の公園へ出ました。さっきあの上から写真撮ってたのね。

コンクリートをたっぷりと使った現代の城砦。八田原ダム、麦茶と散歩するのに良さそうなところでした。

通りすがりの道に訪れたことのない滝があったので、バイクを降りて軽く歩いてみました。

この、穴から外を見る景色、好きだなぁ。

高さ30m、爆雪の滝。緑に囲まれて露出した岩肌を一気に流れ落ちる、それなりに見応えのある滝でした。

午前中はすこぶる快適でしたが、お昼を過ぎたあたりからはもう暑さを我慢しながら走るような感じで、本当に今年の夏が始まっちゃいましたね。
昔はツラいのもバイクの楽しさのうちと思っていましたが、近頃は楽しくないのを無理して走ることもないかな、と思っています。ということで、今年も早朝の美味しい時間帯を楽しむ夏を堪能しようと思います。



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