VTR250 ナイトロンリアショック

リアショック、どうしようかと思っていました。VTRにはカラー部を加工してNSR250RSPのリアショックを流用するのが定番のようですが、車重が違うのでこれだとバネレートが低いとのこと。オーリンズからVTR用は出ていますが、ガスタンクも独立していなくて調整範囲の狭いものです。以前作田さんがVTR250を作られたときにオーリンズが入っていたので、作田さんに伺ってみたら「車高調節なしで18万円、車高調節がつくと20万円超える」というお返事をいただきました。ちょっと高いですね‥。

で、いろいろネット上を徘徊していると、しま君がCBR400RR(NC29)用のナイトロンをつけているという情報を見つけてこれまた問い合わせてみました。すると「ポン付け」というお返事をいただいたので、ダメだったらしま君のせいにしようと思って購入してみました。車高調節付きのフルアジャスタブルで、圧側は高速/低速の独立ダンパー調整つき。

ノーマルサス。スイングアーム側のボルトはカンタンに外せますが、フレーム側がちょっと奥まっていて工具のかかりが難しい状態。僕は14/17mmのメガネレンチを下側からナットにかけて回しました。

慣れればタンクまで外さなくてもアプローチできそうですが、僕はシート・タンク・リアブレーキのリザーバータンク・チェーンガードを外して作業しました。

上下とも、ボルト穴の径はCBR用もVTRの純正も同じ。吊るしで全体長が若干CBR用ナイトロンの方が短いので、車高調節のネジを緩めて3回しほど伸ばして「ほぼ同じ」長さにして取り付けることにしました。

見た目にポン付けかと思ったのですが、スイングアーム側のエンドアイの幅が純正よりもわずかに(1mm弱)広くて、スイングアーム側の受けにスムーズに収まりません。お互いの幅を計ると両方同じ数値のまさにギリギリな感じ。ほんのわずかでもエンドアイの側面かスイングアームを削ればスムーズに収まると思うのですが、今回はとりあえず手で押し込む範囲で収まったので動いているうちにアタリも出るだろう、とそのまま取り付けました。実際、少し走ってみるだけで収まりはよくなったようです。

別体のガスタンクは見た目重視でシート下へ取り付けたかったのですが、車体側のホースの取り回しが難しくて已む無くフレームサイドへ。乗車したまま手を伸ばせるという点ではこちらの方が便利。

試走してみました。フロントのベアリング交換でベツモノになったこのマシンですが、リアショック交換でさらにベツモノに。ノーマルのリアショックはスロットルオフすると伸びが早いものだからフロントサスを沈める動きが発生してしまって、これマシンの癖なのかと諦めかけていたのですが、そんなことも全くありません。普通に安心して走ることができます。ノーマルサスでは8の字でステップを擦ることもありませんでしたが、安心感が増した分思い切り走り込めて、ステップが接地しはじめました。
バネレートが低いという情報もあったのですが、軽く走ってみた分では全く不満がありません。イニシャル調整も付属の工具を使って、シートを外して車体左側から手を突っ込んで回せるので、フルアジャスタブルがフルに活用できる構成になっています。

車体より値段の高いサスですが、どうやら高いなりの仕事をしてくれそうです。なんというか、普通にツーリングしたいんですけれど、これで。

5 Comments

メロン。

初めまして、ちょっと教えてください。
現時点でVTR250用のフルアジァスタブルのナイトロンショックがラインナップにありますが、あえて他車種用を流用されたということですか?

何か理由があってのことなら気になってしまって…

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tsugataku

>メロンさん
ナイトロンのラインナップではFIモデルからの年式扱いになっていて、キャブモデルとの互換があるのかということを僕が(いまだに)知りません。CBR400RRのものは全体長が初期値で違うものの、取り付けられたという実績がありましたので、車重も違いますから最悪バネレートが気に入らなけれバネだけ交換すれば良いや、という思いで購入しました。特別に「これがいいから」という理由で選んだものではありません。

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ut

初めまして
VTR250のキャブモデルに取り付けていたオーリンズを、そのままFIモデルに付け替えて、問題なく使えてるので、年式関係なく使えると思います。
今後の参考になればと思いコメントしましたm(_ _)m

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tsugataku

>utさん
初めまして。情報ありがとうございます。よく訊ねられるのですが答えられなくて困っていました。FIの方にお伝えしようと思います。

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CB250R NTR R3 | tsugataku屋.com

[…] アッパー側から別体のタンクとプリロードのリモコンを車体外側に通して出さなくてはならなくて、作業スペースが若干狭いのでやや通しづらい。無理に一人で作業するとサスペンション本体を保持できずに傷つけてしまいそうなので、リアサスを妻に持ってもらって「もうちょい押して!」とか言いながら共同作業しました。黒外装にターコイズブルーの刺し色‥既視感あるなぁと思ったらVTRがまさにコレでしたね。 […]

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