NUDA900R 冬の整備

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シーズン中に手が回らず放置していた箇所を来春に向けて徹底的に手を入れていこうと思うこの冬の整備第1弾。あれこれパーツを購入するなどして準備はしていたけれど交換せずに投げていたNUDAに関する作業を片づけてしまうことにしました。

まず、外装。左のサイドパネルは新品(上)を持っているにも関わらず、これまで2年くらい自家塗装で補修したもの(下)を使っていました。別に困るわけじゃないのですが、気分を変えて全部で3ピースになっているパネルのパーツを分解して新品のサイドパネルに移設。ハスクバーナのエンブレムは別売で買ってありますが、これが結構いい値段したような。

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外装を外したついでにエアクリーナエレメントも見てみます。3年以上使っているとは思えないくらい、不思議と全然汚れていない感じ。

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エレメントを外すとエアクリーナーボックスの底にブローバイから来たオイルと水分が混ざって乳化したものが溜まっていました。

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次にハンドルのマウントラバーの交換。バーハンドルはポストから外した際、かさばっていつも作業の邪魔になっていましたが、先日GROMの整備中に上から吊ればよいことに気が付きました。これならステム回りの作業中もあちこちぶつけたり支えたりしなくて済むので助かります。

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ハンドルクランプを抜くと見えてくるマウントラバー。硬化してボロボロ崩れてくるのが気になっていました。

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抜くとこんな感じ。上からも下からも中心に金属カラーの収まるテーパー状のゴムブッシュが入るので、ハンドルクランプはゴムで完全にフローティングされたマウントになっています。

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ゴムブッシュ4個と湾曲ワッシャー4個で1,728円。ぐぐ、国産車の倍くらいする気分。

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新旧比較。何でこんなに変形してるの?と思いましたが、実際に新品も湾曲ワッシャーで挟み込んでボルトを締めこむと古いもののように変形していました。

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マウント完了。

この作業、ハンドルを左右に切ってFフォークとフレームの間にできた隙間にレンチを差し込んで作業すると、レンチのかかりが浅くボルトを回せる角度も確保できないので途方もなく時間がかかります。ヘッドライトユニットを外してから作業を始めるのが正解のようです。ヘッドライトはボルト2本で簡単に外れるので、ひと手間かけて遠まわりした方が作業時間が短縮されるケースの典型。僕はポストの取り付けのときに気がついたから、結局莫大な時間かけてしまったんですけれど。

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外装を外しても、外した外装の形にぴったり添うように内部の補機類がびっしりと配置されています。外装を外すと濡らした猫のように急にボリュームがなくなってスカスカした感じになるGROMとは大違いです。

続いて乗り始めて3年以上一回も交換しなかった冷却水の交換。日本全国のNUDAオーナーの皆様によると、「冷却液のカフェオレ化」がトレンドとのことでした。冷却液が白く濁っていくといった状態なんじゃないかと思います。NUDAはカストロールの冷却液が指定となっていますが、この液体が透明で、水分が飛ぶと白く濁ってくるのです。幸い僕のマシンはまだカフェオレになっていませんでした。

以前TDM900のイタリア語のマニュアルを適当に意訳して作業を開始してエンジンを壊したことがあるので、NUDAの英語のマニュアルを日本語化するところが作業の始まりです。それによると‥

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まず、車体を水平保ってシリンダーヘッドの下部にあるドレンボルトを外します。ドレンボルトというよりは下の方から水を抜くための空気穴になるのだと思います。

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水冷オイルクーラーの側面にあるボルトを外し、金属製のパイプを抜いて冷却液を抜きます。総量で1.4Lの冷却液が出てくるので、それなりのバットを用意しておきます。

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ラジエーターホースのクランプを緩めてホースを抜き、ラジエーター内の冷却液を排出します。

この状態で元どおり外したものを締め直します。

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ウォーターポンプの赤丸のボルトを外し、サイドスタンドを立ててラジエーターに冷却液を先ほど外したボルト穴から溢れてくるまで入れます。
エンジンをかけて冷却液が軽く温まるのを確認したら、キャップをゆっくり緩めて圧を抜き、不足した冷却液を補充します。これを数回繰り返します。

ラジエーター内がいっぱいになったらキャップを閉めて、今度はリザーバータンクのMax/Minの間に収まるよう冷却液を補充します。

というのが交換作業内容です。

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外観からはどこがドレンボルトかがわからなくて、冷却液の交換は結構構えていましたが、意外とあっさり簡単な作業でした。

2 Comments

jan@広島

ご無沙汰しています。
今年のミーティングでつがたくさん宛にお預かりしてるものがありますのでいずれの機会かにお渡しできればと思います。(ステッカーです)

サイレンサー入口あたりの溶接部は確認されましたか?うちのは上部半周位のクラックが入っていました。丁度カーボンのカバーで隠れているあたりです。

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>janさん
ご無沙汰しております。サイレンサー、みてみましたが、うちのは大丈夫そうです。何度かサイレンサーのクランプを緩めているので負荷がかかりにくくなっていたのかもしれません。情報ありがとうございました。

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