690DUKE 冷却液交換(前編)

690DUKEの冷却水を交換します。指定クーラントはモトレックスのM3.0という製品です。

このクーラントはシリケートフリーで、690DUKEの弱点であるウォーターポンプのシールを攻撃しない製品とのこと。シリケート(ケイ酸塩)は、アルミを腐食させないために使われる物質ですが、シリカ(ケイ酸)化してしまうとウォーターラインの詰まりやシールへの攻撃性が出てしまうということで、KTMでは2015年あたりからシリケートを使っていないクーラントを指定冷却液にしているようです。

ということで、シリケートフリーと謳っている冷却液なら他社製品でも問題ないのでしょうけれど、ここは指定品を使います。690にはエンジンオイルもモトレックスの純正指定のものを使っています。

腰のくびれたパッケージ、裏を見るとステッカーもそれに合わせて「く」の字になってる。うん、かっこよくない。

ドレンボルトを探したら、ここ。クランクケースにクーラントのドレンボルトが刺さっているというのは意外と新鮮だわ。

じょぼじょぼじょぼ。

腹下の膨張室の上面を伝って、気がついたらカーペットの上にもじょぼじょぼじょぼ‥ラジエーターキャップを外したらドレン穴から勢いよく排水する、という情報があったので外してみたけれど、いつまで経ってもじょぼじょぼじょぼ。

ものすごい時間をかけて大方クーラントが抜け切ったかな、と思ったところで気がつきました。僕が外したのはリザーバータンクの蓋でした。

クーラントの補充のために外装外していきます。リザーバーはこのインナーカウルを取らないとアクセス難しい。

ラジエータの右側上にブリーザーがついています。ラジエーター内のエア抜き穴ですね。ボルトを外して、ここから液体が溢れてくるくらい注げ、ということです。

抜いたクーラントは透明だったのに、補充する純正指定冷却液はすごい蛍光色。

溢れてこないように、また次回のために計量して慎重に慎重に注いでいきましたが‥ボトル1本分まるまる全部注いでも足りない!

ネット上で情報を集めたら1L弱ってどこかでみたのですが‥あらためてオーナーマニュアルを見たら「1.2L」って書いてありました。ネット上の情報元の方、全部抜け切らずに作業したんじゃないですか!?

で、改めて見てみると車体についてくるオーナーズマニュアルに、詳しく交換方法が書いてありました。以下抜粋。

  1. 車体を垂直に立てる。
  2. バットを用意してドレンボルトを抜く
  3. ラジエータキャップを外してクーラントを抜き切る。
  4. シールリングを交換してドレンボルトを締める。(15Nm)
  5. エアブリーザーボルトを外す。
  6. 車体を右に傾けて、クーラントがエア抜き穴から気泡のない状態で出てくるまで注ぎ、すぐにエアブリーザーボルトを取り付ける。
  7. ラジエータ内を満たすまでクーラントを注いでラジエーターキャップを締める。
  8. サイドスタンドで車体を立てて、リザーバータンクに規定量のクーラントを注ぐ。
  9. 温度表示ゲージが5つ点灯するまで暖気してエンジンを止め、ラジエーター内のクーラントの量の点検。
  10. リザーバーの量の点検。

です。なるほど、理にかなってる。

クーラントは自然分解されないとの情報もあるので、排水せず何かに吸わせて可燃ゴミとして出します。

ということで、続きはもう1本発注したクーラントが届いてから。

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