GROM クロスミッションの話

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社外品クロスミッションと競技用GROM1のギア比の話。

上の図は各ギアポジションの減速比を並べてみたものです。ノーマルミッションの1速と2速が極端に離れているのがわかります。普通の道を走っているとそれほど感じないのですが、ノーマルギア比だとジムカーナでローギアいっぱいっぱいまで引っ張ってシフトアップしても、2速で極端に回転数が落ちるので加速が続きません。そこで、ミニバイクに乗られている方は2次減速を落として、発進だけ1速にして主に2速・3速で走る、というのが常套手段なのだそうです。

実は今年のJAPAN大会の直前に、キョウちんからNSRホイールのコンバートセットを借りて試してみました。なぜNSRホイールなのかというと、GROMだと市販のドリブンスプロケットのサイズではスーパーローのギアセットが作れないので、NSRのリアホイールにコンバートして選択の幅を大きく広げる、というわけです。で、試した結果、どうもしっくり来なかった。特にセカンドギアで回転セクションを走るとエンジンが死にそうになる。ローだと減速しすぎ。後に聞いた話では「2速で半クラ使うんですよ」と普通に言われましたが、仕事量が増えるのがどうも馴染めなそうだったので、なんとか1速・2速で走れるマシンをつくりたい‥というわけで、ミッションのギア比を変えるということになるわけです。

4速のクロスミッションはタケガワ製のものがありますが、ノーマルと同じ4速ギアでミッションをクロスさせるとなると、当然ミ全体の守備範囲が落ちます。上の図をみてみても実際4速がかなりローギア化されているのがわかります。というわけで、狙うのは5速クロスということになります。5速クロスはタケガワとキタコのものを比べてみました。

タケガワは1速をハイギヤードにして、トップギアはノーマルと同じとすることで、間のギアの密度を濃くしています。

キタコはローギアをノーマルより落として、それに伴ってトップギアも落としているのですが、1速・2速間はノーマル並に広くなってしまっています。2速から5速の間はかなり詰まっているので、高速走行はクロスギアらしい「どのギアでもいける」という走りができそうです。が、僕の用途にはまったく向きません。

というわけで、1速・2速のギアが近いミッションとなると、タケガワの5速クロス一択ということになります。

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2次減速を使ってノーマルギア(橙)とタケガワの5速クロス(青)の1速ギアの最終減速比率をあわせた状態での守備範囲のグラフ。2次減速はノーマルギアの15-34Tと、タケガワの14-34Tで比較しています。

ノーマルギアの15-34Tセットは、「僕のいじったGROMとしてはローギアード」なイメージで、「キビキビ走るけれどシフトアップ必至」という感じ。はじめはシフトアップを嫌って16-34Tで走っていましたが、これでは加速がややもっさり。5速クロスに換装すると2速が1速に近くなるので、どうやったってシフトアップ必至になりますから、どうせシフトアップ必至なら現状のローギアのギア比に合わせてやるところからスタートしてみたらどうかな、と。

とかなんとか、妄想だけ膨らみますが、無事に組めたら、の話です。年末年始、ミッション交換にチャレンジしてみます。

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