しまなみ海道一往復ツーリング

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朝7時の尾道駅前。朝焼けと共にお日様が顔を出しかけています。あれだけ悪天の予報だったのに‥晴れましたよ!

今回のツーリングは愛媛大会に来られたキング作田さんが「しまなみ海道走ってみてぇーなぁ‥」と事前に言った一言で実現しました。キング作田さん、D杯最終戦を総合2位の成績で終えたおかたくちゃんのA級選手2名のほか、地元からおかぢむ・まめくん・僕の5人が参加。たくちゃんはレンタルバイクのアドレス125を借りての参加です。

バイクを借りた「バイクルーズ」さんというレンタルバイク屋さん、店長さんは終始ニコニコしているとても気さくな方で、尾道駅前で車両の貸し出/返却が可能です。ご丁寧に詳細なしまなみ海道ツーリングマップも車載されていて、無計画にいきなり借りてしまなみ海道へ向かっても十分楽しめると思います。かなりオススメ。

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尾道駅から1分ほどの福本渡船の港に到着すると、丁度積み込みがはじまっているところで、船にそのままなだれ込みました。

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支払いは船上で、原付80円。数分で向島に到着したら前へ向かって降りるだけですから、なんだか橋のような感覚です。

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晴れるとは思わなかったので、展望台めぐりは絶望視していました。まずは向島の国立公園高見山の展望台へ。瀬戸の多島美と海面を照らす朝日に、この時点で結構グハっとやられてみなさん感慨深げ。

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でも、たくちゃんは展望台の下でおじいちゃんにつかまって、なにやら長いこと人生を占ってもらっていました。

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視界の果てまで続く原付道を通って、因島へ。

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自転車って今キャンペーン中で渡橋は無料なんですね。原付は橋の規模によって50円から200円、尾道から今治まで全線走ると450円です。

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因島から生口島へ渡る辺りでもまだまだ朝の空気感です。急ぐ旅でもないので‥というか急ぐ旅になっても調整の利くメンバーなので、のんびりストップ&ゴーを繰り返しながら、観光メインで進みます。

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明らかにハイシーズンを過ぎている11月中旬、ライダーもほとんど居なくて独占状態です。

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GROMを集めてみました。上段の2台は並んでいてもそれほど目をひかないかもしれませんが、下段の1台だけで上段の2台を上回る存在感‥。作田さんのGROMは土曜日の練習会でお借りしましたが、フロントの安定感とうか安心感がビッグバイクのような乗り味で、「ツーリングに持ち出したい!」と思わず口から言葉が漏れてしまうような安心して走れるマシンでした。作田さん仕様のセッティング済みコンプリートGROMを作って売ったら、走りを満喫したい人にはこれ以上なく魅力的な商品になるのではないでしょうか。というか僕が欲しいです。

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多々羅大橋の鳴き龍をバイク道側でもみんなで楽しんでいる間、海岸線を眺めてみました。GROMに乗るまでは海岸線の緩いワインディングロードを走って何が楽しいのか、と思っていましたが、原付にとってはこういう元の島の形に沿ってつくられたワインディングがダラダラといつまでもハイでいられる道として楽しめるので、島の海岸線がとても魅力的に感じます。

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大三島の立石展望台からの眺め。生口島と多々羅大橋を経由して大三島へ続く高速道路のしまなみ海道がたっぷりと見た渡せる場所でした。ここはあんまり利用されていない場所らしく、ここへ至る道はもう荒れ放題。

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展望台までの往復路も落ち葉だらけでしたが、これはこれで楽しめるのが小さいバイクの良いところ。

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大三島側から見たひょうたん島。

大三島は海岸線の南西部にとても気持ちの良いワインディングがあるのですが、辛抱たまらなくなった人たちが思い切り楽しんでいました。「みんな、おこちゃまなんだから‥!」と作田さんが言っていましたが、僕のGROMのバックミラーいっぱいに写っていたのはアウト側から被さるように迫ってくる作田号でしたよ。

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伯方島へ。しまなみ海道のメインルートでは、この橋が一番小さい橋なのかな。

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伯方島の道の駅で食べたシラス天丼。新鮮なシラスにサクサクの天ぷらが載っていて、これは非常に美味しかったです。滋養のありそうな甘めの味噌汁もとてもあっていました。

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伯方の塩ソフト。

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塩ソフトを食べながら、見近島を眺めて黄昏るキング作田さん。

急流の潮を見られる船折りの瀬戸へ寄ってみたり、いつも誰かが泊まっている見近島へ降りてみたり。この辺りだけでも見所がたくさんあります。見近島はやっぱりおじさんがテントを張って泊まって居られました。橋の料金所は大島側なので、伯方島からは無料で往来できるのを良いことに、もうここに棲んでいらっしゃるのかも。

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しまなみ海道の数ある展望台のなかでもトップクラスの景観が楽しめる亀老山展望台からの風景。正直ここまで雨に降られず来られるとは朝の時点でも思っていませんでした。うっすらと青空がうかがえるお天気で、柔らかい日差しも注いで寒くもなく、とてもありがたい往路でした。眼下の来島海峡大橋を超えれば今治、四国に到着です。

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3本の橋が連なってできている来島海峡大橋の第2と第3大橋のつなぎ目に料金所が設置されていますが、ここにはバイク用のエレベータがあって、橋脚の載る馬島へ降りることができます。

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エレベータ降下中。ミニバイクなら3台まで詰め込むことができます。

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「こんにちはーっ」とマンションのエレベーターホールみたいなことになっています。

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馬島はエレベーターに気がつかないと降りてくることができませんが、面白いアングルから来島海峡大橋を狙える素晴らしい写真スポットだと思うのですよ。

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たくちゃんの愛車。今回、「電気メーターの検針員」と何度も言われていました。

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いかにも、な感じですが、ただの盆栽じゃなくて走りもイケてるところがイイですね。

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来島海峡を越えて、今治に到着。ここで今日は時間制限がないものだと思っていたら、たくちゃんが浜松まで帰って明日出勤、ということを聞きました。往路でほぼ見所は見尽くしたので今治から一気に尾道まで帰ります!

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というわけで、向島の福本渡船。昭和の香りが平成になってさらに燻されたんじゃないかと思ってしまうような、作り物じゃない味わいがあります。

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7時の日の出から17時の日の入りまで、レンタバイクをお借りした10時間分をタップリぴったりと遊んで帰ってきたしまなみ海道一往復。なんというか、お会いした回数でいえばそれほど会っていないような方たちですが、ジムカーナの大会でその実力を見せつけられて、お互いに手の内探らなくても安心して走れるところがもう、他に類のない楽しさのひとつでした。

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青いラインが今治までの往路、赤いラインが復路です。この時期、日が短いので1日で全て、というのは難しいですね‥とはいいながら、かなり休憩してしゃべりまくってコレですから、日の長い夏なら巡りきれていない島も(体力さえ続けば)原付で回りきることができるんじゃないでしょうか。しまなみ海道、とても良いサイズの遊び場です。

2 Comments

ぶん田

俺がまるで一番のお子ちゃまみたいじゃないですか~笑
走りに、おしゃべりに最高に楽しかったですね!
たくちゃんの背中を見ると今でも笑いがこみ上げてきます(^^ゞ

今度は何処に連れて行ってくれるのか?
今から楽しみにしてま~す(^^)/

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>ぶん田さん
いや、ホントに走って良し、停まって良しなおもしろいツーリングでした。検針員姿だったり展望台で占われていたり、オイシイところは全部たくちゃんにもっていかれたようにも思いますケドw
あれだけ全国行脚されていると、もうご案内するような場所が見つかりませんがw、また是非一緒に走ってください!よろしくお願いします。

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