尾道出張

尾道出張。GROMで市街を自在に巡る仕事になったので、あれこれ写真を撮ってまわりました。宿泊場所から山を下ったところでいきなり派手なお店が。壁面を構成しているのは海の漂着物のようです。

尾道ガウディハウスという建物。急傾斜の変形地にぎちぎちに建てられた民家。空き家になっていたのを最近個人が購入されたそうで、空き家再生プロジェクトの旗手となる家とのこと。屋根が9層にもなっているのが必然なのかデザインなのか分かりませんが、小さいながら重厚な印象の家になっています。

バイクで入れる坂道には徹底的に入ってみました。いくつかの道は階段に自転車用のスロープが設けてあるのですが、これを進むか諦めるかが結構悩ましい。歩いてその先をチェックすると、大抵その先はどうやっても抜けられない階段や行き止まりになっていて、ほとんどの道が抜けられないようになっています。

バイクで入っていける路地は基本的に通行禁止じゃないので、スクーターやカブ等が行き交っています。大抵の道はバイク同士の離合もムリな程の細さ。

バイクでクリアできない道はその先を歩くことになりますが、階段の十字路があったりして、いったい尾道全体で何段の階段があるんだろう‥とか思ってしまいます。

細い道をたどって登れるだけ登ってみますが、千光寺や美術館のある山頂までは幹線道路を使わないとたどりつけませんでした。

これも必然なのかデザインなのか‥。

ギアを入れて駐車していても車体が動いて車体を倒してしまったくらい坂道が急傾斜。時間がたっぷりあるなら尾道は足を使って歩くのが良いサイズの街だと思います。

宿泊したのは、尾道市立美術館の下にある尾道市の管理する「友愛山荘」。昭和の遺構のような、古くさくて懐かしい建物です。

倉庫を開くと‥ぅぎゃぁぁぁ!!

二日目は徒歩で斜面を巡ってみました。とにかく階段階段階段‥仕事や生活で毎日使う方は、本当にご苦労様だと思います。なぜこの斜面に住居やお寺を建てるのに執着したのかがとても気になります。

山頂の展望台から見ると、尾道と向島で作られる水道の細長さがよく分かります。

渡し船が行ったり来たり。自転車や郵便配達のカブや徒歩のおばあさんなどが橋のかわりのように使っていました。

別の山の山頂から。千光寺のある山を含めたいわゆる尾道らしい市街が一望です。

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寺と神社が混在していますが、こちらはロープウェーの脇から参道がつながっている艮(うしとら)神社。大きな楠は樹齢900年とか。いろいろ巡った中ではここが一番不思議なムードなところでした。

バイクで抜けられるおもしろい道はないものかこの日もチャレンジしてみますが、なかなか抜けられず、階段の先がカフェになっていたり。行き止まりが多いので、これこそ迷路といえますが、抜けられなくてゴールもないわけですから達成感もない迷路の街です。

古民家を改造したバーもありました。こういうの開店時間も予め知ってから来ると、また楽しみ方も広がりますね。

招き猫の美術館が路地脇にいきなりあったり。こういった何かに特化したものを収集したプチ美術館が結構な数点在していました。

昼食は折角なので尾道ラーメンを頂きました。これは壱番館というお店のもの。魚出汁・醤油味・背脂が尾道ラーメンの標準的なスタイルのようですが、僕が一番好きなのは商店街の中にある「みやち」というお店のラーメン。素朴で毎日食べられそうな味です。なによりもご夫婦のお人柄がとても心地よいお店です。

バイクで巡ってみて思うのは、尾道って人の足で巡るのが一番楽しめるな、ってこと。バイクでは迷路が完成しないのです。徒歩だとアップダウンもかなり激しいので結構な体力と気力が要りますが、「あ、こことここがつながるのか!」といった発見ができるも楽しみのひとつ。迷っても登れば千光寺、下れば海岸線なので分岐もどんどん分け入っていけます。町並みも食も風景も、限られた範囲にぎゅっと詰まった面白さがあります。1日ではちょっと巡りきれませんけれど、それだけに訪れ甲斐のある街です。

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