690DUKE ブレンボキャリパー

無印DUKEのブレーキ、普通に効くけど、劇的には効かない。ガツンとフロントを沈ませて一気にグイっと‥といった走りができるほど減速しない。CB250Rに入れているブレンボの汎用ラジアルマウントキャリパーが値段の割にはかなり効きが良いので、DUKEにも入れてみることにしました。

ノーマルキャリパは銀色。構成的にはそれほど違いがあるとは思えないのですが‥こいつ、効かない。

ABS付きのバイクはオイルラインがABSユニットを通ることになるので、これにエアを噛んでしまうとディーラー行き、ということはよく耳にします。サービスマニュアルを見てみると、DUKEの場合マスターのリザーバータンクの蓋を負圧がかけられる専用工具の蓋と交換して、キャリパーのエアブリーダー側からオイルを補充する(下から上へ入れる)ようです。でも、この方法でできるのならABSユニットをエアが通っても大丈夫ということになると思うのです。

調べてみたらホントか嘘かわかりませんがKTMの採用しているABSは通常オイルの経路には関与していなくて、タイヤがロックする可能性が出た場合のみユニット内でパッドがディスクを挟む圧を抜く経路ができるというようなことが書いてありました。それなら普通のバイクと同じ手順でオイル交換や補充ができるはずです。

オイルは抜かずにサササっとキャリパーを付け替えて、組み戻し。上からオイルを補充する方向でキャリパーのエアブリーダーからエアを抜いていきましたが‥いつまでたってもレバーのタッチが重くならずにスカスカ。もうこれは完全におかしいだろう、と思える量のオイルを足してはエア抜きして、もうエアも全く噛んでないのに、レバーがアクセルに接触するくらい握り込めてしまう状態のふにゃふにゃタッチ。わけがわからないよ。

ふと、圧送量が増えないものかとレバーが一番近くなる「4」の位置じゃなくて遠くなる「1」の位置にしてみることを思い立ちました。1にしてレバーを押してみると‥タッチが出てる!ただし、最初しばらくストロークして奥の方でタッチが出ている。どうやらキャリパーが変わることで必要なオイル圧送量が増えて、このマスターではこれまでの4の位置ではキャリパーのピストンを押すまでのオイル量を送れなくなっていただけのようでした。

それにしてもこのキャリパー、CBのときもストロークが深くてレバータッチが出るまでレバーをぐーっと握り込まなくてはならないことに悩んでいましたが、また同じ症状ということは、従来のキャリパーよりもキャリパー内でピストンを押し出すために必要なオイル量が多いのかな?

ブレーキそのものはノーマルとは比べ物にならないくらいの制動力があります。マスターの径選びが決まれば抜群に良いものになると思います。ちなみに、CBの場合は家に転がっていたセローのノーマルマスターがドンピシャでした。同じDUKEを購入したちかくんはブレンボの16mmのマスターがぴったりだということです。

見た目には色がかわったくらいでそんなにグレードの差があるとは思えないキャリパー。ノーマルキャリパーの時にレバーを加工をして、これまで4段階中の4で使っていたところを、2じゃないとストローク量が足りなくて使い物にならなくなりました。というわけでレバーが遠い‥。マスター側で最適なピストン径を模索しなくては‥。

→解決しました。

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