海田にある、広島県内唯一といわれている黄色いハト。降る降ると言いながら雨が降らないようなので、涼しい時間のうちに呉までキャッシュのメンテナンスへ行ってきました。
呉の歴史の見える丘から戦艦ヤマトが建設されたというドックを見る。ヤマト建造中はそれなりに離れた線路を走る汽車の車窓からもこちらが見えないように線路のドック側には遮蔽板が設置されたくらい極秘中の極秘だったエリアを、今はこうして間近に見ることができます。
呉まで来た用が済んでしまったのでそのまま涼しい時間のうちに帰ろうかと思ったけれど、ついうっかり坂道を登ってしまった‥。
そして坂道を登った先から海岸線へ降りようと、ついうっかり路地に入ってしまった。
その路地は右に左に切り立った丘の尾根を走っていて、途中から分岐している。道が全然真っ直ぐじゃないし、分岐が90度じゃない。やばい、面白い。
急傾斜の山肌の縁の路地道を駆け上る。呉の路地巡りは今回に始まったことじゃないけれど、今日はこれまで走ってみたエリアとは違ってあんまり路地が面白くないんじゃないかと思っていた地域に入ってみた。
家の間を抜ける路地、ではなく住宅が建てられる地形のギリギリの縁を抜ける路地を抜けるのも、面白い。崖の縁を走ると見晴らしが良く、「あの道へ行ってみよう!」と次の目的地を見つけてしまう。
路地は細かすぎてGoogleマップに載せきれていないどころか、Googleマップよりも細かく道が載っているオープンストリートマップにも載っていない道が沢山ある。
見た目で面白そうな道を選んで走ると地図には載っていない道がほとんどなので、地図アプリも表示せずに細道へわけ行って見ると、山側へ入りすぎて休山への登山道に続く廃道に彷徨い込んでしまった。この道、本当に廃道で、カブでも抜けられなかった。
人は階段を直登、車やバイクは階段を横切るように走る道をウネウネと登坂。
こんなに傾斜のきつい斜面に幾層にも家を並べていかなくても‥と街をつくっていった人の努力にため息が出る。地形に逆らわず道をつくり、地形に逆らって家を建てて人が住んだ風景が、この辺りだけじゃなくて呉港を囲むすり鉢状の斜面の全てで見られる。結局どこへ行っても面白い。
この手の「ひとつ下段までちょっと続く道」なんかは地図には載っていない。
門の先にも路地が続いている。途中から階段で通り抜けできない路地には結構遭遇するけれど、こういう私有地路地もあるのね。
気にして見ると、植物に飲み込まれた廃屋も結構見つかる。坂の上の方は、住み続けるの難しそうだものね。
ここにゴミの集積場所があったので、気になって写真を撮っていたのだけれど、
坂を登り切ったら「普通車は通り抜けできません」と書いてあった。スイッチターンができるようなスペースもなかったけれど、ゴミ収集車はどうしているんだろう。というか、どんなサイズの収集車がやってくるんだろう。
階段を上り下りできるバイクができたら、買う。
廃道、というか廃階段。
この下へ下っていく細い道も廃道かな。夏場だから余計にそう見えるのかも。
ここにも植物に飲み込まれた家がある。気にしなければ風景の一部だけれど、気にして見れば結構こういう家が目につく。
ここは階段一段分しか道幅がない道。
カブのローギアでギリギリ登り切れる急坂を延々登った先に続く道は、徒歩道になって終わっていた。
この坂の上にある家には車道がつながっていない。ここから上の家は建築資材を全てこの坂道を運んで登ったのか、と思う。
道端にシティターボIIが置いてあった。40年前の車か‥僕の生まれる25年前は戦前だったとか考えると、40年って無っ茶古いな。
1時間半も彷徨うと、もう十分に冒険感が満たされる。ホントにいつ来ても呉は面白くて、訪れる度に街の魅力が増していく。
帰り道にちょっと寄り道して10年くらい見つけられなかったキャッシュについに辿り着いた。長いこと辿り着けなかったんだからこの先も寝かしておいても‥と思ったけれど、場所が分かってしまったので、つい。
10時過ぎには帰着で5時間ちょっとのお出かけだったけれど広島ならではのショートトリップ、とても楽しめました。
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