SuperCub 新しい夏遊び

みんなで沢遊びをしよう、ということで朝5時に山の中の道の駅に集合、とか。今日も昨日とは違った意味でバカなの?死ぬの?シリーズ。でも、日が昇って明るい時間を有効に使い切ると考えたらこの時間は当然アリ寄りのアリ。

なんだけど‥集合場所まで一番近い僕でも4時半出発です。みなさん何時に寝たの?やっぱりバカなの?

家を出遅れた僕が一番最後に到着しました。 この時間だと、山だということを差し引いても夏とは思えない涼しさなのが良いです。

この日のメンツはトニーさん、キョウちん、彦衛門さん。カブのクラブじゃないんだけれど、全員カブね。

トニーさんが安芸太田町のとある滝を目指していたのですが、その滝のさらに上流には結構な沢登りをしなくては辿り着けない三ツ滝(那須の隠れ四段滝)があるので、沢遊びということは当然みなさんそこを目指しているもんだと僕は思い込んでいました。

バイクでたどり着ける舗装道路の終点から三ッ滝までは沢登りのあるアドベンチャーコースと山道の登山コースがあります。「沢靴まで用意して、みんなやる気満々じゃん!」という僕の思い込みもあって、迷わずアドベンチャーコースに突っ込んで行きます。

早々に猪の新しい足跡やらヌタ場とか。ちょっと気後れしてしまうようなものにいきなり遭遇です。後で知ったところ、そもそも片道1時間半とかそんなに歩くつもりがなかったトニーさん、これらを利用してもう帰ろうよアピールをしていたようなのですが、僕は全く気がつきませんでした。

「アドベンチャーコース」と書かれた案内や、

ピンクテープを頼りに山道を歩いて沢に近づいて行きます。

沢に入ってここからは全身運動の始まり。彦衛門さん、ライディングブーツですか‥山歩きは想定外だったんですね。

沢にはピンクテープを吊るせないので、赤い矢印がところどころに書かれています。それを見落としてしまって、あれ?行き止まり?

結構険しい。普段靴でもまだ登れるけれど、結構くたびれる。歩くというよりはよじ登るの連続で、ここまで来た道を考えるともう、戻りたいという気持ちは失せてしまう。最深部の滝まで行かないとエスケープできる道もないのでひたすら登ります。

ところどころルートに悩むところもありましたが、トニーさんは早々に淵の中にザブザブと入って最短直線ルートで歩いて行きました。革靴で。沢靴を手に持ってるのに。

みんなが妙に明るいのは、

ウラオレ谷のなめら滝に到着したから。名前のつけられたランドマークに辿り着くことでひと安心です。

なめら滝は幅広く傾斜の浅い滝が100mほど続いています。この滝だけでも結構満足ですが、隠れ滝はさらにこの奥です。

ただ、ここでルートを示す矢印を見失ってしまいました。滝に向かって左側には道ではなさそう。右側の岩場なら傾斜も緩いこともあって上れそう。でも滝に足を洗われそう。

なので、沢歩き用の靴にスイッチ。もう、怖くない。

なめら滝の右手の岩場を登るのは間違いじゃなかったようで、その先に再びハシゴやらロープやらが見つかりました。沢を跨ぎながら右へ左へ。最初にこの沢登りルート考えた人、すごいな。

ヌシがいた。

この滝、名前は付いてなかったけれど階段状で登り甲斐がありました。

そしてついに那須の隠れ四段滝に到着!左がその滝ですが、右側からも滝の流れがあります。

トニーさん、行くのか!?

うわー本当に行った。水冷たいのに‥。

ここまで来てかなり充実していますが、まだ7時台ですよ。5時スタートで遊ぶのは伊達じゃない充実感。雲間をついて日差しが入り始めると、森の生命感が一気に高まります。

四段滝ということで、この淵のさらに上にも滝が見えてるぞ。

上に登って二つ目の淵。ここは黒々と深い。ここからまだ先に続く道があるので登ってみます。

3つ目の淵。四段ということはもう一段この上にあるのかな。朝日に輝く木々や滝がもう、綺麗過ぎて言葉に詰まる。右の十方山方面から流れてくる細い滝も多段でとても良い滝でした。

いや、10年分くらい滝を堪能したよ。

帰りは普通の登山道コースで。バイクを置いた駐車場に「沢下りは危険なのでアドベンチャーコースを行くなら往路が良い」という旨の案内が書かれていました。全くもってそう思います。帰り道はこちらでよかった。

僕たちはバイクに乗れるライトな装備でワイワイ言いながら登ってきましたが、途中挨拶したフル装備の登山者の方の目にはどう映ったんだろう。

想像以上に満足度の高い、僕らの足で2時間半ほどの山歩きでした。

どんな風景にも溶け込むカブ。山歩きで結構足にきているのに、みんなここから十方山林道を抜けるとか言ってます。

十方山林道、吉和側はチェーンがかかっていますが、恐羅漢側からは規制なく入っていけるような情報が散見されるのです。確かめに行くしかないじゃない?

結構ガレてる。でも、どんな道でも走れるカブ。

俺のスーパーカブ、ガコガコあちこち擦るけれど、こんな道でも気持ちよく走破していきます。ハンターカブに比べて20kg近く軽いのもこういう道ではものすごいアドバンテージに。間違いなくCRFで走るより数段上の安心感です。僕のカブは小さいキャリアにソフトバッグということでもう、本当に軽さは正義、足つき性も正義。

メシ。

塩分に飢えていたようで、スープばかり飲んで麺が後回しになっちゃうんだな。

十方山林道の全行程の1/5を過ぎたあたりで、新し目のチェーン規制が‥

その先、徒歩でも超えられない崩落がありました。残念。マウンテンバイクの人は右側の山を超えて抜けたという情報もありましたが、バイクは無理ですね。

戻り道、深入山でのんびり休憩します。曇り空だと良いけれど、日が出てくるともうダメ、暑い。

俺たちのすぅちゃんへ雪崩れ込みました。この時点でお昼過ぎです。いやー、遊んだ遊んだ。

長いこと広島・山口から離れていたキョウちん、ついにすぅちゃんデビューしました。この日のメニュー外メニュー、赤シソドリンクの甘酸っぱさが、疲れに沁みました‥すぅちゃん、ありがとう。

勘違いから始まった沢登りですが、怪我もなく終わって皆大興奮の大満足でした。彦衛門さん「遠くまで行かなくても十分楽しいじゃないですか!」と、まさにその通りで、これは夏との新しい親しみ方だな。

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