
朝焼けと、ちぎり絵の縁のような雲。

安芸小富士を見ていたら、急に島ツーリングしたくなってきて‥しまなみ海道でもなくとびしま海道でもない大崎上島へ向かってみました。

港から20kmくらい手前で船の時刻を調べたら、距離と時間がかなりのギリギリ感。あと信号1つ引っかかっていたら間に合わなかったというタイミングで乗船に間に合いました。いや、30秒くらい船の出航を待ってもらった感じも。
なにはともあれ、ダメ元でも諦めずに取り組むって大事。

短い航路でもツーリングに挟む船旅には、陸路だけのツーリングと違った彩りが添えられますね。

大崎上島の北西にある長島へ渡る長島大橋は、幾何的な連続パターンと日差しのコントラストとで思わず足を止めてしまう景色が続いています。

島から島へ渡った、さらにその外れにあるこの裸島には2021年にジオキャッシュが設置されて以来訪問者ゼロ。
長島から210mのその距離がなかなか越えられない。

こちらも大崎上島から渡った別の島、鍋島にある僕の仕掛けたキャッシュ。DNFがあがったので確認に来ました。大丈夫、ありますよ。

事前にいくつか島内で訪問しようとマークしていたところのひとつ、古社八幡神社。

展望所、と書いてあったけれど木立が邪魔で、夏だと葉も繁るから展望が望めなくなるかな。先ほどチェックしてきた鍋島が見えます。

その先の廃道‥かなりガレていて、急傾斜でひねり込むようなヘアピンの連続。お好きな方には堪らない道ですね。僕もお好きな方。

船なのか護岸なのかわかんないやつ。コンクリート船かとも思った。

2年前の大崎上島ツーリングで初めて訪れた上組隧道。

信じられませんが、この幅を軽自動車が通るそうです。

手掘り、手作り。独特の雰囲気が漂っています。

神峰山展望台。日本で一番たくさんの島を見ることのできる展望台、とあります。本当かな?長崎の九十九島を見下ろすの展望台などと比べてどうなんだろう。こっちの方が高いところにあるから有利か。
歩いて行ける範囲に四国側を見渡せる第二展望台もあります。今回は船の時間の関係でスルーしました。次こそは歩いて登ってみよう。

あやのすけさんのキャッシュげと。気持ち良いくらい綺麗に収まっていた。

大崎上島には2時間滞在。もう少しじっくりと島を巡りたかったけれど、次の船は2時間後なんです。在島中にどうしようかとかなり優柔不断に悩みました。

大崎上島から大崎下島へ渡ります。
ちなみにこの辺りの島は京都に近い島が◯◯上島とか上◯◯島、九州に近い近い島が◯◯下島とか下◯◯島。

この航路の船は、操舵室を支える両サイドの壁がキャビンという合理的な構造で、初めて乗船した時は感心しました。

出航して3分、
船員さん:「大崎上島の明石港に、グローブをお忘れになっていませんか?」
僕:「いえいえ、ありますよ、カブのバスケットに、ほら‥あ。片方だけ。」
田舎の山の中のバスのような便数、折り返して大崎上島へ戻るれるのは2時間後‥1月になんと素手ツーリングすることになりました。

左が愛媛県・岡村島。右が広島県・中ノ島。岡村大橋でつながる愛媛県と広島県。

こちらは中の瀬戸大橋。船の航路は広島県から出ることはないのね。

今日乗ったのは第五かんのん。この船、好き。

せっかくなので、愛媛県へ行ってみました。フロントタイヤだけ。
リアは広島県を出ることなくUターン。

朝から何も食べていなかったので、近くに食堂を見つけて寄ってみました。まめな食堂さん。

シーフードのフライとか、得意じゃないのだけれど頼んでみました。

あらー、素敵な店内。

一朝一夕には滲んでこない味を感じる。

カブのキー抜くの忘れたよ。まぁ、見えるからいっか。

イカ、うまい。
海老、うまい!
牡蠣、超うまい!!
牡蠣フライとか全然得意じゃなかったのに、ここの牡蠣フライは、うまい。
バクバク食べる感じでもなく、じっくり食べる。量は多くなくてもしっかり食べた感がある。

お支払いをどこでするのか分からなくて店の奥へ行くと、お会計は入り口でした。この昔の駅の窓口のような雰囲気‥。

古民家リノベーション物件といっても元は普通の個人宅じゃないんじゃないかな?と写真を撮らせていただいていると、奥の方もどうぞと言われたので遠慮なく。

このお店のある大崎下島 久比(くび)地区の港付近の立体模型がガラスの下に収まってる客席テーブルとか。

「それ、広島大学の学生さんの卒業時の作品なんです」と。よく見るとダンボールの積層山でした。

ここ、もともと病院だったんだそうです。
現在店舗として利用しているのがもともとの診療用の空間。その奥に住居だった空間があるということで見せていただきました。

住居空間も改装されて現在コミュニティスペースとして使われています。
子供がいたり、おじさんが本を読んでいたり、お兄さんがパソコンで仕事していたり。ちょと不思議空間。

懐かしいテレビが置いてある。

アップライトピアノとか。こちらは店舗部分と違って住居だった空気感が残っています。

でも、和風のカウンターも。洒落てる。

再び店内へ。これは診療所の廊下ですね。

あらためて外観を見てみると、正面から見える間口に比べて建物は奥へものすごく長いのです。

離れになっている元入院病棟は個室の宿泊棟になっています。泊まれるの?

調べてみました。
社団法人まめなさん。この久比地区を拠点に「普段の暮らしを通じて、皆さんがどうすれば最期まで生を楽しみ全うすることができるのか。あらゆる角度から探求します」という活動をされています。食堂の活動もその一環。サポートメンバーとして参加すると宿泊棟をお借りしたりできるようです。

海岸線沿いの道から1本山側に入るのがとびしま海道の楽しみ方。原付にちょうど良いワインディングロードが延々と続きます。

その昔、偶然見つけた上蒲刈島のとある展望所。

この展望所って入り口が巧妙に隠されたシークレットゾーンって感じだったのに、森が痩せたのか、木々が伐採されたのか、入り口やその先がモロ見えになっていました。

安芸灘大橋に仕掛けられていたキャッシュが一度アーカイブされたあと再設置されたので、あらためて立ち寄りました。
設置場所は1.2kmほどある橋の中央付近、それも歩道に設置してあるので歩いて行きます。

見つけたコンテナの中のログシートを見ると、10年前の僕のサイン‥これ古いコンテナですね。他に見つけられなかったし、これで正解なのかなぁ。
帰路の途中に、呉を経由しました。もう呉は素通りができない街‥小一時間路地巡りして帰宅しました。
ふと思い立ってフラッと船とか島とか。広島×原付バイクの楽しさ満喫ツーリングでした。
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