KTM 390 Adventure R 阿蘇天草雲仙 3日目

ハンモックから空を見たら曇っていたけれど、朝焼けは見えたようです。また出遅れてしまった。

時の移り変わりを考える露頭が、すっかり木々に覆われてしまっています。後ろに控える9万年前のAso-4火砕流による堆積物の露頭も、ほんの数年育った植物に隠されて人の目に触れないものになってしまいます。

40年近く前の出来事も、記憶に残すのではなくこうしてモノとして記録に残すことが大切です。言葉で伝えていくよりも、事実が偽りなくきちんと伝わるのではないでしょうか。

過去の出来事の遺構としてアイコニックにとらえてしまう原爆ドームよりも、震災で時が止まってしまったようなこちらの建物群の方がリアリティがあります。建物単体を図鑑でも眺めるように俯瞰してみるよりも、丸ごと残された当時の環境に自分が入り込む方が、そこから受け取るインパクトが大きい。

今回の旅の中で、一番の驚きだったのは、この眉山(まゆやま)を真正面から見据えるひょうたん池公園に立った時です。

ここは写真じゃなくて、自分の両の眼で見るのが良い。できれば事前知識なしで眼前の景色を見ながら「あなたが立っている場所はどういうところか」という問いについて考えてみると良いです。

こちら向きの面がごっそりエグれた眉山の山容、その手前にこちらに迫るように森があり、自分が立っているあたりは平坦地。ここで何が起きたか気になるならば「島原大変肥後迷惑」の眉山崩壊について調べてみてください。

他で見るより密度のある鯉のぼり。子供の日は過ぎたけれど、賑やかで良いね。

島原武家屋敷通りも過去に訪れた観光とは違った視点で、石垣の石について考える時間でした。火山のつくった大地だから、当然あるもの利用で火成岩で石垣を作ります。それはどんな石でどんな形状の特徴があるのか考える。これも今回の島原訪問でとても楽しみにしていた課題でした。

有明海を横断するのには2つの航路があります。

 島原〜熊本の熊本フェリーは大人1,500円+750cc未満3,000円。
 多比良〜長洲の有明フェリーは大人1,500円+125cc以上1,500円。

大きいバイクの場合は北側航路の有明フェリーがお安い。

阿蘇に寄って帰ろうかとも考えたけれど曇り空だし、もうそのまま一気に140km下道ワインディングを駆け通してハイエースまで戻ろうと走っていたところで、道端にいぼの神様が祀られているのを見つけました。ジオキャッシュも仕掛けられていて、オーナーさんが九州の知り合いだったので拾ってみると、どうもこの地域には8つの神様が点在して祀られているようです。

それぞれを巡ってみることにしました。

胃の神様までの道のりは険しかった。真面目にツーリングの終わり頃にこの登山はキツい。

胃の神様。

性·腰から下の神様。

ここだけDNF。うーん、腰から下の神様に恵まれませんでした。

他にも神様を巡ってみました。幟旗を見るとそれぞれの神様が擬人化されている。神様を描くことさえ禁じられている宗教もあるというのに、日本の神様は寛容で寛大です。

それにしても、Googleマップは僕にとって良いとても良い道を紹介してくれます。山中の1.5車線路をひたすら走るルートです。交通量が少なく自分のリズムで走ることができます。

ダム湖の縁を走っていると、岩山が近づいてきました。家に帰ってから気がついたのだけれど、正面の岩はハート岩と名付けられているそうです。

侵食にしてもすごい削られ方の岩が垂直の岩壁を剥き出しにしています。こちらの岸の岩壁にはロッククライミングをしている方がぶら下がっていました。

うちのお土産の定番。帰りに何個か減ってしまう。

お昼過ぎだということもあってむら上食堂さんは大繁盛です。普段は先に注文してから、車まで戻ってバイクの積み込みを終えてから車に乗って受け取りに来ます。GWのこの時間だと次々にお客が来るので作り置きしているようで、それでもアツアツの唐揚げを詰め込んでもらえました。

変に凝った味がするわけではありません。シンプルで美味しい。

ハイエースまで戻ってきて、3日間のツーリングが終わりました。九州から自宅まで戻る時間も考えてお昼過ぎにはトランポに積み込みます。

それにしても、です。頭の中に描いた道程を思い通りに走ろうとしても、正直3日間体力が続きません。それどころか2日目が終わる頃にはグズグズにくたびれていたし。全力でいけるのは1日が限度。

若い頃に比べてお金や時間が自由に使えても、それをフルに活用するパワーが落ちていくことが今後急激に右肩あがりに回復することはないでしょう。基本的に日程から大雑把なルートは決めておきながら中身は無計画に走っているけれど、泊を伴うツーリングでは初日以降は長時間休憩できるようなイベントを用意しておくなどして、クタクタで未消化な感じを伴いながらツーリング終わってしまわないような仕込みが必要になるように思います。

家に帰ると3日間ぶりに会う麦茶が普段の帰宅時以上に飛びついてきました。

元気でいいね。

さて、1ヶ月前に交換したAX41はツーリング3回で、この山の残りです。走行距離は2,500km。オンロードしか走らないならもう少し走れるけれど、オフロードに踏み込むとなるとちょっと心許ない山の深さ。んー、オンにもオフにもいいタイヤなんだけどなぁ。

でも、タイヤが減った分だけ思い出が増えると思って、よい季節のうちに積極的にタイヤを減らしていきたいです。また暑さとの闘いになる夏がやってくる。

2 Comments

やまげん

お久しぶりです。
いつもつがたくさんのブログを楽しく拝見させていただいております。
この度は僕のキャッシュを訪れていただきありがとうございました。
「性の神様」がDNFだったようですので生存確認をしたいのですが、残念ながら現在海外勤務中で7月末の帰国まで確認できません。
帰国しだい確認したいと思いますので生存確認できたらまた再訪してください。
それでは〜

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tsugataku

>やまげんさん
お久しぶりです。そうですか、海外赴任‥さぞジオキャッシングも新鮮に捗って‥げふんげふん。
今回クタクタにくたびれていたので、歯の神様などキャッシュのない神様には申し訳ないことをしましたので、あらためてご訪問しようと思います。帰国の折にはよろしくお願いします!

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