KTM 390 Adventure R 夏のおまかせ旅 2

今日も漢らしく風来坊の最長距離50km設定でおまかせの旅。山口県の萩のあたりを狙って北西方面へ。

出ました、自宅から直線距離で45kmの目標地点!遠いなぁ‥。

朝7時の冠高原ドッグラン。

とても過ごしやすい気温です。誰もいませんが、夏はこの時間くらいには営業始めれば良いのにね。この日当たりの良さで真夏の日中に犬と走り回るのはちょっと辛いでしょう。

ここで気がついたのですが、今日は自宅から萩方面へ行きたくて北西縛りでセットしたのに、地図で確認すると広島から萩って北西じゃなくて「真西」なんですね。イメージとしては萩って広島の左上って感じがするのに、実際は左真横に萩があります。

今日は山口県の旅じゃなくて島根県の旅だな。

車体の向きからお察しください。

フロントが流れてコースから外れました。朝からぬちゃぬちゃした林道を無理に走ることはないのにね。

メーター上にナビが付いてからハンドルまわりの情報量が多すぎるので、スピードメーターはギアと速度と燃料計だけに情報を絞っています。

匹見へ向かう峠越え。この県道の峠のトンネル、いつきても良い雰囲気で好き。

広島から匹見へ直接向かう国道488号線はもう何年通行止めなんだろう、改修されることに期待するのを諦めさせられるくらいには長いこと通行止めが放置されていて通れません。

おかげで匹見は広島からでは結構大回りしないと訪問できない秘境になってしまっています。

面倒臭い道程で匹見に到着したのに、目的地までは北に13kmもあった‥ゴールは匹見じゃなかったのか。匹見通る必要なかったのか‥。

あれは発電所かな?建物が古そう。

家に帰ってから気がつきました。行ってみたい場所としてマークしてあった中国電力 匹見発電所でした。

昭和3年の建物でもうすぐ建築されてから100年にもなる建物です。石造りの建物って、本当に長持ち。

窓の中にタービンが見えます。今でも現役で稼働している発電所だそうです。

川沿いのベンチをみつけて、朝メシ。

と、目の前が美都温泉でした。ここも入湯してみようとマークしていた温泉です。美肌の湯と言われていますからトロトロなのでしょうか。

人間ではありえないような複雑な家系図が書かれていますがこの末端の犬が全国の柴犬の祖だそうです。

石号、柴犬の祖。豆やら黒やらも含めて柴犬は全てここから始まっているんだろうか?

平日の朝イチ、誰もいない。こういうの、独泉というらしいです。

美都温泉のお湯は確かに美又温泉ほどではないにしてもヌルヌルしています。お湯の中で手のひらをこすり合わせると、ヌルヌル感がよく分かります。

さて、到着して分かる風来坊の最初の目的地は、先ほどの温泉の石号と対で作られたもうひとつの石号の像でした。

この像、どちらもどこかに「犬」という文字が彫られているそうです。麒麟ビールのキリンみたい。どちらも探してみましたが、どちらも面倒くさくなって諦めました。

「地図見ないともっともっと楽しめますぜ!」と風来坊制作者のtonamigon君がささやく。目的地への矢印と直線距離だけを表示して、地形を読みながら目的地へ向かうと一気に難易度があがるのですが、もとよりそれが風来坊のそもそもの正しい遊び方です。

今日2つ目の目的地へには地図なしでチャレンジしてみました。

いや、ただでさえまっすぐ進めない山の中で通行止めとかくらうと迂回路に困るんですが。

いやーっ、もう、やめてー!

到着した。笠取の墓。

「この墓の前を通る時はどんな高位高宮の人でも笠をとって一礼した」と書いてあります。美しい話。

三つ目の目的地も地図なしでチャレンジしてみます。

通りすがりで石正美術館。創画会で島根県出身の石本正さんの美術館です。

再現アトリエ。この感じ、日本画を専攻した方なら分かると思いますが、驚くほど特別な感じがしない。学生時代のアトリエとほぼ同じ感じがする。

うちにも瓶詰めの岩絵具、実はまだたくさんあります。

石本正さんって、僕が現役の頃はライティングが全光の和服の裸婦像専門という感じで、正直好きではない作家さんの部類でした。美術館も西洋の回廊みたいになってるし、日本画家なのになぜ?と思って入館しました。

来歴をみると若いころに西洋へ渡って特にロマネスク時代の絵画に影響をうけたとあります。若い頃の作品には意欲的に海外の作品のテーマや図柄を取り込んで、上手い下手じゃなくて面白い作品を描かれていましたし、90歳を越えて人の身長よりも大きな画面に取り組み続けていたことなど知らないことにたくさん触れることができました。僕が知っていたのはほんの一時代で、多くの作品を通して、その視線と視点で何を描いて伝えようとしていたのかが十分伝わってきました。

僕の勝手な解釈かもしれないけれど、石本さんがこれをこう描きたい、と思いをこめた筆跡から、おそらくちゃんと意思が伝わったと思います。説明的だから理解できる、という次元じゃなくて、筆の速度や強弱から伝わるもの。

日本画って技巧的な面につい目が行ってしまって、「巧い」と目が喜び唸らされる物が多い中、この日の鑑賞は心に「良い」という響きがありましたよ。自分史に残る鑑賞となりました。

ありがとう、石本さん、素敵な狙いどころですね、とお伝えしたい。と思うと同時に、僕の遺す説明的ではない筆致でも誰かが「伝わったよ」と感じ取って欲しい。

月刊日本海。

晴れた空の下の青いスッパーンとした水平線だけで、十分じゃないですか。

と思っていたら、ゴールしていた。近づき切れない場所だけれど、どうも線路の向こう側のビーチあたりが2つ目の目的地だったみたい。

地図なし風来坊は、本当に時間とか余裕とか迷うことを楽しむ気持ちみたいなものがないと難しいなぁ。そりゃ達成感はすごいけれど。

道の駅 ゆうひパーク三隅。

ゴボ天うどんで塩分の補給。

オートバイ神社がありました。そういえばお土産物屋や店内にもオートバイ関係の物がたくさんあったなぁ。

一般社団法人日本二輪車文化協会認定第67号 とありましたが、登記のみで設立できて認定を受ける必要がない団体さんによる認定なら、無理に認定されなくても勝手に名乗ってもいいんじゃないかと思います。ここが宗教法人化するための要件とかあるのかしら。

海を背にして撮っています。海沿いを走る鉄道の海沿いの田舎の駅舎も色どりひとつで魅力がアップ。

ホームへ行くのも、超バリアブル。

昭和の残滓。昔はこういうドライブインって幹線道路沿いのいたる所にあったな。

店の外から気になる筐体が見えたので覗いてみました。

昔のテーブル筐体じゃないですか!いや、コントロールパネルのボタンがやけに多いな。

画面をみると、昭和時代のビデオゲームがずらりと並んでいます。説明書きはありませんが、天板に貼ってある図柄からすると24種類くらいセレクトできるのか?

説明書きがなさすぎて、いくら突っ込めば遊べるのかも分かりません。とりあえず百円玉を突っ込んでみたら正解でした。

ゼビウスにしようか、ディグダグにしようか。悩んでいると、ガタンゴトン‥

店の外に飛び出すと、2両編成のディーゼル車が通り過ぎるところでした。

スペースインベーダーにしてみました。名古屋撃ちなんて、何十年ぶりにしただろう。

うどんそばもある。さっきうどん食べたからなぁ。また今度立ち寄ろう。

このエリアは山陰自動車道の無料区間がつながってしまったことで、一般道の交通量がかなり減った地域なのではないかと思います。

海も空もきれい。

岩が緑色していますよね。あれ、緑色ですよね。大きな緑色変性岩の岩塊のようです。

今回林道成分が少ない道程だったので、林道の塊みたいなところを見つけて突っ込んでみましたが舗装化されていて、ダートは入り口が全て規制されていました。今日はそんなのばっかり。

別の林道へ踏み込んでみると、

だんだん道が怪しくなってきて、地図上では抜けられるのに途中で整備を放棄したような林道だったり。今日は不発ばかり。

ツーリングのダメなところ、というかダメなツーリングは、目的地を最遠部に置いてしまってそこへ到着した後の帰り道が延々と作業になってしまうパターン。

これはついついやってしまいがち。往路はウキウキしているから寄り道しまくるけれど、おかげで目的地に到着した頃にはくたびれちゃって、帰り道は最短ルートを黙々と走るだけ‥ということをこれまで何度やらかしてしまったことか。

風来坊を使うと、この帰り道にも目的を持たせることができる。大体の方角と距離が指定できるので、自宅方面のどこか途中あたりに目的地を設定してもらえると、狙いを持ってそこまで行こう!という気持ちで走り続けることができるのです。

これ、革命的なすごさです。

帰り方面の目的地のひとつは赤そばの里でした。

知っているところでもこうして訪れたことのない時期に訪れることで、知らない景色に触れられます。赤そばの花が満開。

平野部に比べて過ごしやすい気温とはいっても、暑いのよ。深入山でQK。

家で500mlのコーヒーを淹れて持ち歩いていますが、この日はコーヒーでは補い切れない乾きを感じました。アクエリアスが沁みる。

滅多に通らない道を通ってみたら、普通に滅多に人通りのない道のようで、広い路面が苔の絨毯になっていました。

どれだけ人が通らなければこうなるんだろう。この先日差しが入るようになるところまで、延々この状態でした。走るのが申し訳ないから折り返そうかと思ったくらい。

朝の6時に出て昼には帰るつもりが、日本海まで行って帰るだけのこの道程で帰宅が16時を過ぎてしまいました。風来坊で迷い過ぎました。

この先、お昼にバイクで走るのは殺人的な高湿度・高温との闘いになる季節がやってきます。そろそろまじめに昼帰宅を始めなくちゃ。ああ、ナイトツーリングという新しい楽しみ方を産み出せれば夏でも走れるな‥夜景スポット巡りとか?道程が新たに虫との闘いになりそうだけれど。

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