KTM 390 Adventure R 剣山スーパー林道

天気は予報よりも悪い方向へ向かっていて、雨の心配はないものの、陽射しは午前中が勝負という状況。ということで、2日目も5時台スタートです。

せっかく事前に取付方法まで試していたサイドバッグに荷物を詰めて走ろうかとも思ったけれど、林道を走るならなるべく身軽な方がいい。普段ならこのくらいの気温になると野宿ツーリングをするのだけれど、今回は機材を減らすために宿泊を選択。そのおかげで昨晩は素敵な時間を過ごすことができました。

剣山スーパー林道へ向かう国道をそのまま進むのも味気ないので、少し脇道へ逸れてみます。

樹間に見える葉が、横から差し込む朝日を受けて輝いています。朝だけに見られる光景。

新緑に透ける光にやられてしまう。

朝活しないのはもったいない。

剣山スーパー林道西入り口へ到着。

時刻7時9分、トリップメーター362km。前回は走破するのに4時間強かかりました。今回は何時間かかるだろう。

2kmほど舗装路を進むと、四駆以外ダメという看板があります。

こちら一駆なんだけど‥。

ダートの始まり。新緑がいっぱい。

1年前は反対側からやってきて、スーパー林道が終わるこのあたりは晴れていて、疲れていて、目の前が全て黄緑で、自分の全てが黄緑に染まって、吐く息までも黄緑になってしまうんじゃないかと思うくらいスーパー黄緑の世界でした。

天気によって印象がずいぶん変わるものだと思う。晴れがいいな、やっぱり。

これは本線じゃないけれど。つっかえ棒で倒木が支えられています。

全線80kmのまだまだ序盤。朝ごはんQK。

細く長い沢というか滝が流れてします。長い時間をかけてこれが山を削っていくのだろうな。

つい先日まで通行止めだったこともあるけれど、それでなくてもいたるところに新しい補修跡が見られます。

ほとんど埋もれたガードレールが物言わず物語る。

この長い林道を維持し続ける徳島・高知の人たちの努力に本当に頭が下がります。

西からスタートする剣山スーパー林道の前半の見どころは、剣山から丸石に繋がる美しくツルンとした稜線でしょう。

山頂付近は標高1,600〜2,000m近い山々で、背の高い木が生えておらず遠目でみると草原に見えます。林道も1,000m以上の山腹を遠慮せずに横切っています。

山を削って道を作り、削った土砂を積んで道を作り、の繰り返し。

桜がまだ散らずに残っていました。

新緑と桜。全線にわたって標高差が結構あるので、場所によっては若葉さえ生えていないエリアもあります。

倒木の根から生えている木。これは訪れる度にその成長をチェックしよう。

バスが捨てられている。多分、バスがここに置かれてから木々が育ったのでしょう。どうやっても抜けられない状況になっています。

それ以前に、ここまでかなり長い距離ダートなのだけれど、このバスでここまで来たってこと!?

雨宿りするには、ちょっと難しいのかな。

こちらも再訪する度に朽ち具合をチェックしよう。

四国の山並みの深さを見ているとたまに絶望的な気持ちになることがあります。四国の山は高さが揃っていて、どこまで行っても変化がなく抜け出せないような気持ちになるからじゃないかと思います。

そして深い谷、険しい山肌の角度。

セルフショット。右手にリモコン持ってる。

ノーマルサスでは両足のつま先さえつかないシート高の390AdventureRだけれど、35mmダウン&スプリングレート変更で片足ベタ付き。これなら安心してオフロードも走ることができます。

この仕様で腹をすることもなく、サスの底付きもありませんでした。ノーマルサスではおそらく怖くて走りにくることをためらったと思う。

三叉路の分岐点。左奥からやってきました。右へ降りていく道は通行止め。

ここまで西の入り口から約50km。時間で言うと2時間半走りました。誰にも追いつかない、誰にも追いつかれないどころか、誰ともすれ違わない。

ここでやっと東側からパタパタと単気筒の音がして、XLR250 BAJAに載った玄人っぽいおじいさんとすれ違いました。

重機もパンクするのね。重たいからか、タイヤがリムから外れてぺっちゃんこ。

徳島のヘソ。ここまですれ違ったバイク2台、車1台。

スーパー林道、山の中で抜群にアプローチのしづらいこともあって、意外と朝はねらい目なのかもしれないぞ。

看板の前で写真を撮ろうなんて難しいくらいバイクとは人とかいるところなのに、

今はあとからやってきたXTの青年とふたりきり。

ややや、遠方に横方向に流れる川は吉野川、直線距離で35km先。

その向こうに海を挟んで淡路島。こちらは55km先です。

カロリーメイトの袋がパンパン。箱がリチウムイオン電池かっていうくらい膨らんでいたので気が付きました。

剣山スーパー林道西コース 東側出入口。ここで一旦県道へ出て、舗装道路を1.5kmほど北東へ向かいます。

峠越えのトンネルの手前に剣山スーパー林道東コース 西側出入口がある。名前がややこしい。

だいたい10時を過ぎたあたりから車もバイクも往来が増えてきました。夏はもう少し日の出が早いのでもう1時間くらい動きが早まるかもしれないけれど、高知に泊まるなら早朝スタートはかなりアリ寄りのアリです。

東コースの尾根の分岐点、旭丸峠。ここから南に下ればスーパー林道全線制覇となるけれど、南に下るとそこから香川方面へ戻るのが面倒なのと、ここから先の15kmはほぼコンクリート舗装なので、今回はこの分岐から北側へ降りる道を選びました。

旭丸峠までの分岐で

7時9分→11時16分 で4時間。
362km→437kmで75km。

素晴らしい4時間だった。

実は390AdventureRはここを走るのを楽しみに購入したにもかかわらず、今回もCRFで走ろうかと考えるくらいスーパー林道を走ることに対して構えていました。走り終えてしまえば楽勝で、宿泊機材を積んでいても走れたな、という感じ。

極端にガレた場所はほとんどなく、東コースの半ばの(東へ向かう向きで走れば)登りの坂だけがややガレた難所というだけで、ビッグアドベンチャーでも十分に走れるし、原付でも時間をかければバイクはボロボロになっても走破はできるオフロード。それだけ丁寧に整備を続けているといます。

北の斜面から見える徳島や淡路島が近づいてきました。淡路島、行ったことないんだよな。

僕の足を踏み入れたことのない土地は、大雑把に言うと能登半島の先の方と淡路島。どちらも元気なうちに行きたいと思っています。

植林が保護されて現代アートの作品みたいになっている。

スーパー林道と違って尾根から北へ降りる道は作業林道なので、途中ヌタヌタだったりガレていたり超急傾斜だったりと、全然優しくない道です。

正直普段走っているような道はこんなのばかりだけれど、こういう道はペースが全くあがりません。

このT字交差点は国道439号と438号と193号と県道253号が重なったりしている超複雑な事情の道。

旅の終わり、吉野川にかかる沈下橋。ハイエースまで戻るのに国道を通らずスムーズに走れるう回路を見つけたので、次のスーパー林道へのアプローチはスマートに行けるぞ。

スーパー林道旭丸峠の分岐からちょうど2時間で車まで戻ってきましたた。ということは5時にここをスタートしたら7時からスーパー林道を走れるということです。

それにしても、きちゃない。

車に積むのもためらわれる汚れだけれど、荷室はもう汚れてなんぼと思っているので迷わず積みます。

楽しかったなぁ。ナンバープレートの汚れさえ愛おしいわ。

そして、リアタイヤの摩耗っぷりが半端ない。まだ1000kmしか走ってないのに‥。

帰路の途中、パーキングエリアで30分仮眠して、車での移動は帰宅するまで4時間。

その日の汚れはその日のうちに、さっそく洗車。

高圧洗浄であっという間に泥を落として、今回の旅が終わりました、というか次への備えが済みました。

さて、390ADVRでのスーパー林道がどうだったのか、というと途中でも触れたけれど意外と楽勝でした。リアは純正に準じた程度でもいいからフロントタイヤさえダートでグリップするタイヤを装備をしていけば良いのではないかと思います。別に速さを競うわけじゃないからね。

これでスーパー林道は東側と西側、両方からのアプローチをしたことになります。住んでいる地域によってアプローチのしやすさもあるけれど、どちらからのアプローチが良いかと言われればドラマチックなのは東側から西側へ、だと思う。今回のように西側からのアプローチで全線走ると、最後のコンクリートの15kmの下山道が興醒めだ。東コースそのものも今ひとつ単調だし。

秋に走ってみたいな。標高に幅があるから、紅葉もスーパー林道のどこかのゾーンで楽しめるんじゃないかと思う。気軽に走るならCRF、ゴリゴリ走るなら390ADVRだな。

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