KTM 390 Adventure R アドベンチャーズ

出かける理由は、新緑にまみれるため。今しか楽しめないものね。

今日は三瓶山の新緑を見て、日本海側を東へ進んでどこかで一泊でも、と宿泊道具一式を積んで家を出ました。

先日の九州を2泊で巡った際に使わなかった調理に関する機材を荷物から抜き取って純粋に泊まるだけの道具だけを積み込むと、18Lのサイドバッグはスカスカ、シートバッグはガラガラ。ハンモックとシュラフとマットと椅子と着替えだけだものね。

少し前までは両サイドバッグとトップケースの南半球に荷物がパンパンだったのに、あの頃は何をそんなに積んでたんだろう。

三瓶山へ向かうのに、いつものように南からアプローチするのではなく、遠回りして東側から山越えしてアプローチするルートを選んで渓流沿いを走ってみたら、もうここで十分黄緑色にまみれてしまいました。

木漏れ日がまたとても気持ちがいい。バイクに乗っていて良かった、最高に気持ちがいい。

高暮ダム。

ダムって、左側の水量をこの壁1枚で支えているかと思うと、すごいですね。両岸にどんな杭を打ち込んでるんだろう。

用がなければ絶対に来ないな、ってくらい深い山中の静かなダム湖。

ダム湖って、ダムで川を堰き止めてから出来上がるので、昔からそこにあるものではなく、大抵ダムができてからあとづけで名前が付けられています。ここはひねりが全くないのですが神之瀬湖という神之瀬川にちなんだ名前が付けられていました。

途中の集落の、元小学校?

建物も魅力的ですが、左に立っている木の大きさったら。7階建てくらいの高さはあるのかな。ここまで大きかったら学校のシンボルツリーになりますね。

峠を越えて、島根側に入ると、日差しの関係で光の透けた新緑は見られなくなりました。

そのかわり、地形からしてもしかしたら独立峰の三瓶山がジャーン♪と現れるかと思ったら、想像以上にジャッジャジャジャーン!!と現れるじゃないですか。声が漏れました。

山の中央にリフトのある東の原の様子が丸見えです。

とりあえず西の原。歴代のほとんどのバイク、多分ここで写真撮ってる。

そもそも三瓶に立ち寄った理由は、三瓶にある 山のカフェトレヴさんのこのポスト。

こんなのみると、今しか見られないものを見ておきたくなるじゃないですか。ついでにトレヴさんのスープカレーを食べたくなるじゃないですか。

あら、トレヴさん、おやすみ?カレンダーにはこの日は9時開店となっていたのにな。

東の原へ行ってみると、あれあれ、野生のトラがいるじゃないですか。

彦衛門さんのトライアンフタイガー。

あれあれ、土産物屋を覗いていたら野生のVストもあらわれた。あやのすけさんが登場。

示し合わせたわけでもないのに、それぞれのツーリング途中でなんという接点!

400・600・800ccクラス、単気筒・2気筒・3気筒。

アベンジャーズならぬ三者三様のアドベンチャーズ。

3台でトレヴさんに改めて立ち寄ってみたら、通常の開店時間を過ぎた時間になっても開いてないぞ。うおー、口が猛烈にカレーを欲している!

近くで食べられるお店ってジンギスカンか蕎麦。もうカレー味のジンギスカンでも、カレー味の蕎麦でも、どっちでもいいぞ!

ということで蕎麦になりました。三瓶温泉 そばカフェ湯元さん。前々から食事してみたかったのですが、過去2回ほど満席でフラれていました。このメンツで来られたのが、とても嬉しい。

蕎麦屋なのに温泉がある。のか、温泉なのに蕎麦屋なのか。

ここ、お風呂も建物内に併設しているのです。三瓶の温泉は基本的にぬる湯ですが、ここも夏に浸かっても汗をかかずに済むようなぬる湯。

透明度数センチという濁り湯で、中の段差が見えなくて勢いよく底に足をついたらボワワンと底に溜まったなにかが舞い上がります。浴槽の底を指でひとなでするとどっぷりと堆積物が指先につきます。これはタオルが茶色くなりそうだ。

外に岩風呂と箱風呂があって、あちらは超ぬる湯。こちらの内湯は加熱したお湯も通しているようで、徐々に暖かくなっていきました。

昼にいい年したおっさんがたち山でばったり出会って、一緒の浴槽に浸かるとか。気心が知れているというのはこういうこと。

風呂から出たら解散。僕は泊まるつもりで出てきたのに、すっかり満足して気持ちは帰る方向です。

昔ヤマハのTT250R Raidに乗っていたころ、「中国山地、林道なんてないじゃん!」と思ってオフロードバイクを降りたのに、最近嗅覚が妙に鋭くなって三瓶から降りてくるのに新しい林道を見つけてしまったり、と、CRFや390で幅広く楽しめています。

余談ですが、OsmAndという地図アプリ(Android用もiPhone用もあり)の[画面左下の3本線(設定)]→[マップ設定]→[マップスタイル(iPhone用は表記が違うかも)]で、「Offroad」を選ぶとダートがや登山道の点線表記が強調されて視認しやすくなります。自動車が走れるダートは太い点線になっているので、これで嗅覚に頼らなくても未開拓のダートが格段に見つけやすくなります。

美郷町の町なかにある唯一のガソリンスタンド、ハイオクガソリンの給油機はハンドルをぐるぐる回してカウンターリセットする年代モノ。色も形も抜群にいいね。いつから使っているのか尋ねてみたら、「ずいぶん長く」だと。

海に出た。

仁万の火道(かどう)へ立ち寄ってみました。

しばらく歩くと、海食棚の礫の並びが綺麗にアーチを描いてる様子が見えます。なんだこれ。

途中から足元や崖の石が、緑がかった色に変わりました。

この変わりよう。明らかになにかが起きた跡だ。

海食棚側もグルーっと意図的に曲げられたような曲線が続いている。

この色の違う境界も、何かの狙いがあるようにしか見えない。

別アングルから。

このあたり、約2000万年前の火山のマグマの通り道(火道)なのです。

海食棚の火砕岩の礫の並んだ曲線は直径約270mほどの同心円を描いていて、緑色の石は火山灰の固まった凝灰岩に含まれる輝石・角閃石などが、熱水変質作用で変質した緑泥石を含む緑色凝灰岩(グリーンタフ)という岩石です。

もう少し先へ行ってみます。ロープ伝って登るのか。

とても綺麗な海。右の方の色の違う岩が見えるあたりがグリーンタフ。

砂岩の上に火山性の岩石が堆積している。

これは貫入?と思ったら上の岩石が割れて落ちてきてきているだけでした。

岩の表情は非常に豊かで観察してたら時間が溶ける‥ただ、岩の縁を歩いていくのはかなり危険が危ない。足腰が悪いとちょっと難しいのではないかところもありました。

緑の石は結構離れたところにも。

グリーンタフから15分ほど歩いた海食棚に珪化木があります。

珪化木は地面に埋まった木の細胞にシリカ(二酸化ケイ素)が沈着してできた化石の一種。

ここの珪化木は完全に露天に放置状態で、見放題・触り放題。

明らかに周囲の石とは違う色と質をしているのですが、木と言われれば木。でも石と言われたら石だなぁ。

振り返ると、上の方から下の方と違う色の岩がゴロゴロ落ちている。タイミングによっては巻き込まれるってことか。

緑の石は濡れると緑色がはっきりと出るね。

陸上の石は白っぽい。

2種の岩がまぜこぜでオセロのようになってる。

ここまで違う岩が抱き合うように接しているのは面白いですね。

それにしても、わざわざ雲仙まで行かなくてもここでも十二分に火山のつくる地質や地形を楽しめるじゃないですか。こんなにいろいろ面白い露頭なのに全然案内もされていないし賑わってもいないのは勿体無いので、紹介も兼ねてアースキャッシュを仕掛けようかと思います。

ただ、岩場は全身を使って登り降りしながら進まなくちゃいけないので、正直万人にオススメはできません。マジメにアドベンチャー。

いろいろ満足してしまったので、この日は宿泊せずに帰宅しました。積んでいた荷物はただのオモリでした。

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