暫くぶりにキャブレターのバキュームピストンが動かなくなる症状がでました。調べてみるとこの恒例のメンテも2年間していなかったようです。まぁ、この2年間あんまりGBの出番がなかったというのもあります。
久しぶりなのでちょっと説明すると、GBはキャブレター内のバキュームピストンがプラスチック製で、これが摩耗するからなのか設計上の問題なのか負圧でキャブレター本体に引っかかって動かなるのです。アクセルを開けて負圧をかけてもバキュームピストンが動かないというとは、固着した状態で開いた穴からしか吸気ができず、6000回転くらいから上が全然回らなくなります。これであきらめてそのまま乗っている方や、そもそもそういうエンジンなんだろうと思って乗っている方も少なからずいるようですが、もともと高回転型と言えるくらいよく回るエンジンで7000回転から上が面白いバイクですからそれはなんとも勿体無い話です。
出先でこの症状が現れた場合、エアクリーナーを外して指を突っ込んで引っかかりを外してはると一時的に治ります。エアクリーナーボックス側から潤滑剤をスプレーしてやっても少し改善しますが、結局引っかかり始めると再発するので僕はキャブを外してモリブデンコーティングをしています。
この日、2日前に取材を受けたラジオの番組の放送日です。電話でインタビューがありましたが、思うように喋れなかったのでもう公開処刑気分です。
バキュームピストンの収まるシリンダーの後ろ側の壁に、コーティング剤の付着した跡が残っています。ピストンの下側がエンジン側に押されることで、ピストンが斜めになって、ピストンの上部後方がここに押しつけられるのがひっかかりの原因なのかな、という気づき。そういえば前回もエンジン側はピストンのコーティングが剥がれていなくて、どちらかというと後ろ側の方が剥がれていました。
エンジン側。今までここが引っ掛かりの原因だろうと思っていました。
モリドライスプレー5510を3回塗布。乾燥したあとティッシュなどで軽く擦るとものすごく金属感のある表面になります。擦る必要はないのですが、ついやってしまう。
スプレー後何もしなければ、プラサフ吹いたぽい感じです。
ラジオのオンエアーを聞きながら組み込み。エンジンとフレームとの隙間が本当にギリギリに作ってあって、キャブは正常な向きでは抜き差しできません。セルモーターを外してやれば楽なのかもしれませんが、手抜きするならエンジン側のインシュレータを外して、キャブをぐるぐる回しながら抜き差ししやすい向きを見つけてやると良いです。奇跡的にスルリと通る向きがあります。
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