
CRFにもうひとつパンチが欲しい。
社外サイレンサーはヨシムラ・モリワキ・FMF・DELTA・ヤマモトレーシング・SP忠男‥といろいろあるなかで、ファッション性よりも実用性重視、加えてすでに取り付けてあるPOWERBOXエキゾーストパイプとの相性という点からSP忠男POWERBOXサイレンサーを選びました。
メーカー在庫切れということで1ヶ月くらい待つことになっていたのですが、1週間ほどで発送したとの通知。純正サイレンサーでも外しながら待つか、とガレージのシャッターを開けたらちょうどそこに佐川さんのトラックがやってきました。

ピカピカーン。エンジン横のエキパイの終端からサイレンサーの取り付け位置までは複雑な角度で捻りが入っている。

純正サイレンサーは本当にごっそり抜き取る感じでずっしりと重たい。

それぞれのサイレンサーを持って体重計に乗ってみたところ、純正4.8kg、POWER BOXサイレンサー2.7kgでした。POWER BOXはオールステンレスだけれど、持った時点で明らか分かる軽さ。(その後、カーペットの上ではちゃんと計れていなかったんじゃないか疑惑が浮かんできたので、重さに関してはマユツバで)

サイレンサーのないスタイル、テールカウルのシュっとした感じがかっこいいな。腹下排気のKTMの390エンデューロRってこんな感じなのか。

サイドカバーとエキパイのヒートガードを外すと必要なボルトへアクセスできるという作業性の良い箇所の作業だったので、交換には30分もかかりません。とりあえず組み込んでエンジンかけてみたけれど、シュッシュッシュッシュ‥接合部から排気漏れしてる。

サイレンサーの径が細いので純正と比べると見た目はスカスカした感じになります。事前に調べた限りではエンジン音量は純正とそんなに変わらないという話だったのに、音圧は結構高い。ヨシムラのドムドム言う感じに比べると若干パリっとした音が含まれている。なんにしても許容範囲かな。
もともと雨予報の日だったので今日はこれで終わりかと思っていたら、ちょうど雨も止んで夜までは降らないようなので試走に出かけてみることにしました。

高速道路で山口県光市の冠梅園まで。
家を出た瞬間、「軽っ!」と思ったのは車体の軽さだけではありません。排気の抜けの良さから低速トルクが明らかに軽い。家を出て3分で、これは失敗したかな?と‥。
※うちのCRFはエアクリーナーボックスに穴あけ加工していたり、インシュレーターを太くしたりしていますので、ノーマルに社外サイレンサーポン付けのCRFとはおそらく状況が違う点にはご留意ください。

冠山総合公園のウェブサイトをみると梅の里はちょうど見頃だというニュースでした。でも梅の花のが見頃の休日の冠梅園は、梅を見に来たのか人を見に来たのかというような場所になってしまいます。この時期近寄りたいと思えないエリアのひとつ。
でも今日は月曜日。代休日が梅の見頃でラッキー!と冠梅園に行くことをしばらく前から狙っていたのに、雨予報でアンラッキー!と諦めていました。でもいろいろちょうど良いタイミングで雨の合間のドライ路面、とても嬉しい。
さて、高速道路では6000回転以上は抜けも良く気持ちよく回ります。これまで6000〜7000回転でパワーが盛り上がったあと8000回転から上はダラダラ回っているだけだったあたりも押し出し感が出てるしパワー感が明らかに増していて、SP忠男の「気持ちいーーーーー」というキャッチコピーは伊達じゃないなと思わされました。
でも高速を降りて一般道では‥これまでCRFをコツコツといじって稼いできた低回転域のパワー感が、スカっと抜けてしまった感じが気持ちいーーーーくない。もうちょっとロングに振ってやろうかとさえ思っていたのに、これではもうちょっとショートにしたいと思ってしまう。
ただ、これまでGROMやカブで吸排気をいじった直後、これは失敗かなと思ったことは何度もあったけれど、数日経つとどこからかモリモリとパワーが集まってきてイイじゃんコレ!となった経験は数え切れません。ECUが学習をしているのです。キーのオフ/オンでECUを起動しなおすと前回の補正値が反映する、という動きがあるのではないかと感じていたので、今日は高速を降りてから交差点で停止するごとにエンジンをオフ/オンしてみました。
まぁ、最適化のためのデータを積み上げていくために距離を走る必要もあるんだろうけれど。各ギアごとのマッピングの補正とかね。
(後日追記:1週間後のツーリングではものすごく気持ちの良いマシンに仕上がっています)

晴れていればなぁ、海景をバックに素晴らしく華やかな梅の丘の散策が愉しめるのにな。

見頃とはいいながら、まだまだ固いつぼみの木もあればもう散り始めている紅梅・白梅もあって、桜のように盛りはその週末だけ!というわけでもないみたい。今日も全体的には6分咲きくらいだったので、次の週末くらいは梅の見頃は続くのではないでしょうか。

必要以上にエンジンオフ/オンしてみているけれど、低速域の物足りなさは改善せず、上が気持ちよく回るのがより一層増していくご様子。

気持ちよくエンジンを回して走れるワインディングを走りながら、なんかこのキビキビと軽量な車体を振り回して走るフィーリングって経験したことあるよなぁ‥と考えてみたらこの感じ、以前乗っていたCB250Rのソレです。オンロードワインディングは確かに以前よりエンジンがよく回って速いと思う。けれど「ぼくのかんがえたさいきょうのアドベンチャーツアラー」としてはちょっと方向性ブレてきました。このまま低速出なかったら少しショートにするかなぁ。

帰宅後洗車。

バンド締めだけでは排気漏れしていたので、一旦サイレンサーを外して液体ガスケットを塗ります。マニュアルにも塗るようにと書いてありました。

この液ガスはもともとNSRのクランクを割るときのために購入したものなので、10年くらい前のもの。固体になっていないか作業前に確認しましたよ。
裏を見ると、200℃ってメモしてあります。エキパイとサイレンサーの接合部、ステンレスが焼け色になるようなところだけれど‥まぁ、手持ちでコレしかないからダメ元で塗ってみるか。
しばらく寝かせて、うまいこと学習が進んで低速が出るといいな。
【3日後追記】
低回転側は相変わらずトルク感が薄いのですが、回転数の上りが鋭くなったおかげでスルスルと回転だけは上がっていって6000回転を超えたら一気にパワーが出てレッドまで押し切る!という感じになりました。全体的に回転のつながりは取り付け当時に比べてスムーズになってきました。
上の伸びは驚異的です。もともとDOHCですが、シングルカムがツインカムになったんじゃないかというくらいビュンビュン回ります。吸気側の加工との相性も悪くなかったようでありがたいです。
コメントを残す