CRF250L 彼岸花と龍頭峡

ツーリングは早朝から出る派です。その方が1日を長く楽しめるし、なにより8時頃までの斜度の低い太陽の光は普段見る景色を深く掘ることで、強い立体感を景色の魅力として引き出してくれるからです。

今日は午前出勤の後に13時頃からツーリングに出てみました。お日様は高い位置から照りつけていましたが、山に入ると彼岸花がいつもの景色を思い切り違った彩りにしてくれていました。

こんなの、赤みがなかったら本当になんでもない風景だよ。

まず腹ごしらえに、すうちゃんへ。

いつもの席で、いつもの健さんに見下ろされながら、何も言わなくても出てくるいつもの定食。

湯来の水内川沿いは結構長い距離のフラットダートが楽しめます。彼岸花が咲いてないかな、と思って。

飛ばさず、のんびりとトコトコ。

秋空のくっきりした景色が気持ち良い。

彼岸花は地面の冷たさを感じて花を出すので、日なたの方が日陰よりも花が出るのが遅い‥とはいうものの驚いたのはこのあたり、彼岸花がまだまだつぼみです。

今年は9月の中旬に彼岸花が咲いているのを最初に見てからもう丸3週間にもなります。この様子だと下手したら4週に渡って彼岸花が楽しめるかもしれない。

今年の春には桜も半月近く楽しませてもらいました。ちょっとおかしいくらい花の季節が長いこの春と秋が、今年限りなのか来年もそうなのか、見定めなくてはなりません。本当にちょっとおかしい。

どこかで咲いているのか金木犀の甘い香りが漂うゾーンに突入することが何度かありました。

彼岸花は目から、金木犀は鼻から、もう夏には戻らない諦めろってことを教えてくれます。

彼岸花の道、川土手はどこまで行っても彼岸花。いいな。

本来なら彼岸花は盛りが短いので、限られた期間で新規に知らない土地の赤い絨毯を見つけるのは意外と難しいです。

ここはたまたま見つけた川土手。

写真以上にすごいところでした。

サックに刺さったようなト。

「ようこそっ つが〜」と読むようにしている。

新作キャッシュが公開されたので、筒賀の大銀杏に立ち寄りました。何十年も何十回も目の前の国道を走っているのに一度も停車したことがなかったんだよね。

大樹は内側から撮った方が生命感を強く感じます。黄色の塊になるのは11月かな。

こちらも新作キャッシュを拾いに足を運んだ龍頭峡の舗装道路の最深部。道を外れて少し歩くと滝が3つ見られるとのことで、歩いてみました。

概ねこんな感じで、落ち葉が多くてやや歩きにくいもののコンクリートで整備された道が続いています。長い年月をかけて川が岩を削って谷を作ったのか、岩の谷あいに川が流れてきたのか、といった深い峡谷です。

岩肌を滑るように流れる、ナメラ滝。

思わず声が漏れた、二段滝。

最後の奥の滝は、落石で滝の下までは歩けなくなっていました。爽やかな往復20分ほどのトレイルウォークでした。

どん詰まりの道だと思って本当に30年くらい足を運ばなかった龍頭峡も、こうして久しぶりに訪れてみると新鮮で、思いの外多くの人が宿泊したりデイキャンプしたりされているのに驚きました。特に目的のある人以外は足を運ぶ場所じゃないから、静かで良いですね。

仕事上がりのあとの4時間ほどにしては十二分に楽しめた、秋の少しひんやりした空気と景色を感じるツーリングでした。

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