
1月3日のカブツーリングで、あの気温と体感温度の様子からするともしかしたら1月でも日本海までへ行けちゃうんじゃない?と勘違いしてみてみることにして、とりあえず行けるところまで行ってみようか、というツーリング。
島根県内のライブカメラを見ると、ここ数日雨も雪も降らなかったので積雪も凍結もない様子。本当に行けちゃうんじゃない?

といっても北の山へ向かって走るので終始氷点下です。それでも思っていたほど厳しくない、意外とイケる。唯一誤算だったのは、足。
カブだとレッグシールドのおかげでシューズまわりが寒くなかったんだな。途中の街のドラッグストアへ立ち寄って、

ミニタイプの貼るカイロを靴の中に2枚ずつ貼りました。これがかなり効いて、氷点下3度とか表示が出ていてもとりあえず寒さに震えることはありません。

標高が下がって山間部の街の中でも、氷点下。でも意外とイケてる。寒さに凍えずに済んでいるので、とりあえず移動が楽しめている。

ダートを走る方が寒くないのね。気持ちが路面に集中するからかな。

自宅を出発して2時間半、それほど厳しい思いをせずに日本海まで来ちゃった。
これは新しい発見だな。冬でも山越えの道が凍結してなければ来られちゃうんだなぁ。

ここまで気持ちを保つことができたのは、温泉に入る気満々だったからというのもあります。温泉津温泉薬師湯さん。

でも、今日は薬師湯さんじゃなくてこちらの温泉津温泉元湯さんへ。この季節、こちらの「あつい」湯船は気温と50度近い温度差があります。それがどんなもんなのか気になるじゃないですか。

体の末端が冷えているので「初めての方」湯船でも最初は身体がびっくりするのですが、しばらくすると物足りなくなります。そこで「ぬるい」へ行くのですが‥あちい。とてもじゃないけれどいきなりザブンとは浸かれない。かかとがジンジンと痺れて触れても感触がない。湯船に浸かってもお湯が動くと、痛い。
それでもしばらく「ぬるい」に浸かっていると体が慣れて湯船の中で動いても平気になってきたので、満を持して「あつい」に挑戦する。足を突っ込んで腰まで浸かろうとする。無理だ、無理無理!浸かれない!
浴槽から出ても足を流れるお湯が痛いを通り越して皮膚に刺さる。
先に浴室に居たお爺さんは「あつい」にもう3回も出たり入ったりしている。負けていられない、と気合を入れて「あつい」に肩まで浸かってみる。うん、痛い痛い痛い痛い痛い痛い!
「ぬるい」に緊急避難した。でも「あつい」を知ってしまうと「ぬるい」ではぬるいのです。再び「あつい」に挑戦する。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!痛いのはわかっているのに2回は挑戦してしまう、恐ろしい魅力です。
初めての方(38~40度)・ぬるい湯(43~44度)・熱い湯(46~48度) と案内には書いてあります。「あつい」にだけ温度計が設置してあって、今回は46度でした。

番台の方にお話を伺うと、温泉水の入ったチャック袋をいただきました。化粧水がわりに噴霧するなどして使うと良いそうです。
「加水・加熱・冷却・循環をしない本物の源泉掛け流しで、源泉から浴槽までの距離はわずか1~1.6mと非常に近く、泉質が老化することなく、源泉から湧出した温泉の処女水がそのまま浴槽に流れ込んでいます。」とホームページに記載があります。源泉は女湯のすぐ裏にあって、家の者以外には絶対に見せず代々受け継いできたそうです。
ところが近隣で掘削があったり地震があったりするだけで、源泉の湯量や水位が変わってしまう。ポンプさえ使わず掛け流しをしているので、湯量や水位の変化は死活問題です。昔ながらのまま門外非公開だとそのことを訴えても話になりません。そこで最近は7月7日の薬師瑠璃光如来御例祭の時のみ、源泉動画の一般公開を行うことで、現状を外部の人へ伝える動きになっているそうです。7月7日は奉納源泉の飲泉を提供したり、入湯料の無料になります。

元湯温泉の裏手に回るとお堂があります。右が湯光寺薬師堂、左奥が湯光寺地蔵堂。地蔵堂の下に現在の源泉があります。

1ヶ月ほど前、温泉街にジオキャッシュが設置されていました。なかなか勇気の要るジオキャッシュでした。

「開春」というおめでたい名前に惹かれて土地のお酒を購入。

通りすがりに見つけた120mを超える岩瀧寺の滝という四段滝。もうすぐ海というところにこんな立派な滝があるのも珍しい。

散策路があったので歩いてみました。

左に三段、右に一段の滝が連なっています。

ちゃぷちゃぷ水遊びするのも楽しそう。夏に再訪だな。

月刊日本海。先月号は休刊、来月号も休刊かな。

温泉効果は抜群で、気温も10度前後まで上がったこともあっていつまで経っても体の芯に溜め込んだ温かさが失われない感じがします。温泉が良いのか「あつい」効果なのかは分かりませんが、一枚脱いでもまだポカポカしています。
お昼時、やま茶家というお店に立ち寄りました。

お店のお爺さんと話をしていると、頼んでもいないのに熱々の鉄板に載った鯖が出てきました。柚子味噌がかかっていて、とても美味しい!土産に買った日本酒の栓を切りたくなっちゃうよ。

そして、軽く食事をするつもりで定食ではなくてただのカツ丼を頼んだのに、えらくボリュームのある御膳が‥もう満腹。

その後マークしていた滝を巡りました。ひとつは登り口が分からなくて辿り着けず、もうひとつは滝を見るのに30mほどのロープが必要とか現地で気がつく場所で辿り着けず。2つも不発だと、凹むなぁ。地図からマーク消しとこ。

さて、今回氷点下のツーリングでも路面が凍っていなくて、さらに行先に温泉でもあれば全然問題なく走れることが分かってしまいました。いよいよオフシーズンがなくなってきた。
「風呂に入って帰る・その道程を楽しむ」ルートとして、広島から温泉津温泉往復ルートを昨夏から楽しんでいます。夏に開拓した時は暑さにやられないように午前5時出発で11時帰着でした。冬は10時出発で16時帰着ならそれほど寒さにやられないんじゃないでしょうか。

今日は帰ってからの楽しみもあります。

うん、あんまり口にはあわなかった‥。
コメントを残す