CRF250L トランポ積み宿泊ツーリング 福井県沿岸部巡り

能登半島を巡ってみたい、とずっと思っていました。

大学生の頃に北陸ツーリングをした際、能登半島は北部が雨だったので北上せず、付け根あたりで折り返してしまいました。正月休みにでも行ってみようと考えていた2024年、元旦に能登地震が発生して訪れるどころではなくなって機を逸していました。

このままでは行かずじまいになってしまう、ということで腰を上げてみましたが、広島から能登だけ巡るのは遠すぎるし帰ってくるのも面倒なので、広島に近い方から
①兵庫県北部
②福井県南部
③福井・岐阜・石川県境
④能登半島 とバイクで1日巡るエリアを4ヶ所設けて、まず②までトランポして翌日④、その翌日③で最後に①、と奥へくのも戻ってくるのもエリア1つ飛ばしのステップ方式にしてみたら移動の負担が少ないのではないか、と考えて初日は②の若狭湾・三方五湖レインボーラインあたりを狙うことにしました。

6時半過ぎに小浜を出発します。気持ちの良い空。

最初に目指したのは、地図を眺めていてたまたま見つけた広域基幹林道若狭幹線、全延長22kmの林道です。

このゲート、横長の棒をフックに引っ掛けて閉めているのだけれど、向こう側にフックがあるので開くのは問題なくても、中に入ったこちら側からではとっても差し込んだり動かしたりがしづらい。絶対に作り方間違えてる。

ダート部分は荒れたりガレたりすることなく、完全にフラットです。

ダートと交互に舗装路が現れます。山頂付近はダート:舗装路=5:5くらいでしょうか。裾の方はほとんど舗装路。

ああああああ、若狭湾を包む半島や空が信じられないくらい綺麗。海に飛び出すかのようなダート。いきなりハイライトだ!

アサメシ。

ノコギリ持ってるけど、これは左に迂回できるな。

林道の入り口と同じ作りのゲートです。やっぱりこちら側からだと横棒を非常に抜きづらいです。

灯台が見えたので立ち寄ってみました。

おお、なんだこれ。プライベート入江になってる。

洞門もあるし。抜けた先にくっきりと水平線が見える。

このあたり、湖に面した水田を往来するための船を格納する舟屋‥ではなく舟小屋が昔からあったそうです。今は道路整備が進んだので、これは当時の茅葺の舟小屋を保存しているもの。

この日の目的地は、三方五湖(みかたごこ)レインボーライン。

昔有料道路だったころに一度走った事があって随分素晴らしいところだな、という記憶がありますが‥もう本当にいつだか忘れたくらい昔のこと。調べてみたら無料化になったのは2022年10月で割と最近のことなんですね。

レインボーライン、走れるの午前8時からか。危ないあぶない。

早朝に駆け抜けようと思いながら、林道に寄り道してきたから8時5分到着で結果オーライだったわ。

三方五湖は若狭湾一帯が沈降した際に、山の凹み部分が湖になったものです。名前のとおり、久々子(くぐし)湖・日向(ひるが)湖・三方湖・水月湖・菅湖の5つの湖からできていて、それぞれの湖が繋がっていて、また一部の湖は海に直接繋がっています。

レインボーラインの山頂付近は若狭テラスという観光ゾーンが設けられています。

駐車場からはリフトまたはケーブルカーで上がります。

リフト・ケーブルカーは大人1000円のところをバイクの人は500円(別途駐輪代500円)。

この展望ソファーに転がってみたくて来たようなもの!

どう、この絶景を目の前にしたラグジュアリー感。でもね、日差しを遮るものがなくて、9時過ぎでも暑いのよね。

犬用のどこでもドアだって。

展望デッキやくつろげるチェアがあちこちに用意してあって、木陰になっていたりパラソルで陰をつくっていたりと、のんびりパノラマを楽しむことができます。

海側にも、どこでもドア。

湖はそれぞれ水深・水質、そして色が違うとのこと。

ハンモックもありました。揺られてみると木漏れ日が気持ち良かった。

海側を眺める籐(風の)チェア。気持ちよさそうな椅子は一通り座ってみた。

足湯もあります。リフトで登った先、全ての施設を使い倒せば十分元が取れる設備だと思います。

海に迫り出すワインディング。

山を降りました。奥側の水月湖と手前側の久々子湖を繋ぐ600mほどの水路、というか浦見川という名前のついた川。久々子湖は海と繋がっています。

こちらは水月湖と日向湖を繋ぐ嵯峨隧道。最初期は江戸時代中期の1799年に開通したものだそうです。現在の隧道は1934年のもの。

水月湖は海との間に水路や隧道を経由した湖をひとつ挟んでいるから潮汐の影響はあまり受けないのでしょうか。湖の周遊路は道路がほぼ水面の高さです。

これは日向湖から海に繋がる水路。これも一応湖から海に流れる「川」で、湖から海まで100mくらい。

天気のせいか地域の特徴なのか、僕が知ってる日本海側の水平線としては妙にくっきりと空との境界ができています。

美浜という名前の由来はそのまんま、昔から浜が美しかったからなのでしょう。ここは美浜の水晶浜海水浴場のビーチ。

いや、海水が本当に澄んでる。シュノーケリングの人がプカプカ浮いてます。

海水か綺麗なだけでなく、ビーチの砂が白砂なので綺麗な青みがかったエメラルドグリーンに見えています。

古い隧道があるということで北の方に足を伸ばしてみました。旧北陸本線のトンネル。

県道として利用されていますが、こえー。

直線のトンネルが直列で繋がっているので、ここは二連ですが三連のところはトンネルから見えるトンネルの向こうにトンネルが見えます。

中が屈曲しているトンネルは信号停止の交互通行になっています。ここは3分待ち。意外と待たされる。

目的地の山中トンネル。長い!

抜けてUターン。左にもうひとつ隧道があるぞ。

山中スイッチバックという折り返し線のようなのですが、説明を読んでもよくわかりませんでした。

山中トンネルそのものは、1896年に竣工した1,170mの一直線のトンネル。

入り口から1.2km先の出口が見えています。

総レンガづくりで味わい深い。

戻りましょう。

戻らなくてもその先へ元線路の県道はつづいているのですが、先で通行止めと案内があったのと、この先には用事はないので戻ってトンネルおかわりします。

往路で通らなかったトンネル。こちらは5分待ちでした。このルートを開通させるために全部で12個ものトンネルを掘ったそうです。

琵琶湖でも、と思ってルート上にメタセコイア並木があったので通ってみました。夏だからか思った以上にワサワサしています。

1箇所だけなのかと思ったら何ヶ所も。こちらは道が薄暗くなるくらいワサワサしています。

琵琶湖といえば滋賀、滋賀といえばとび太。よし、とび太をさがしてみよう。

君はちょっと違うね‥ちょっと劣化しているし、体なんかポーズが形骸化してないか?

君も似せてるけれどちょっと違うね。

劣化くんにまた会ったけれど、ここ、飛び出すところでもないよね。

オリジナルとび太に会えませんでした。

昔の街道の宿場町、若狭熊川宿 伝統的建造物群保存地区。地区が3ブロックに分かれていて、京都に近い側から上ノ町(かみんちょ)、中ノ町(なかんちょ)、下ノ町(しもんちょ)と呼んでいたとのこと。

こちらの地中美術館のような博物館も魅力的なのですが、

訪れたかったのは向かい側にあるこっち。福井県年縞博物館。

「年縞」というのは、湖底などに1年のサイクルの積み重なりで刻まれた縞模様のことです。

春夏秋冬のワンサイクルが終わると1筋の縞模様になります。三方五湖の水月湖の湖底から何度もボーリングを繰り返して抜き取ったこの年縞は、

実に7万年分、45mにもなり世界で一番長い歴史の物差しなのです。

年縞は薄くスライスして樹脂に漬けてあります。7万年分、1年の抜けもないということで水月湖の年縞は考古学や地質学の「世界標準のものさし」として、年代測定の精度を飛躍的に高めたそうです。

オリジナルとび太発見!ここは滋賀県ではなく福井県。

裏を見ると、周囲の色と明度にかなり近くて一見見えない。

瓜割の滝という名水があるということで立ち寄りました。

滝、というよりは沢という感じです。手前の竹管から流れている水に肩ごと突っ込んで腕を冷やします。冷たい!

上半身はほぼ全体を濡らしながら走らないと暑さに耐えられません。

小浜は日の沈む側に海がひらけているので、海面をオレンジ色に染めながら沈む夕日を眺めて、風呂に入ってこの日はおしまい。

というわけにはいかず、次の日の朝のことを考えて少し移動です。

翌日金沢スタートで能登半島を巡りたいので、この日のうちに金沢へ近づいておきたい。土地勘がないので全然ピンと来ていませんでしたが、小浜から金沢って170km、高速でも2時間かかるのです。風呂から出て金沢に近いところまで移動して、やっとこの日はおしまい。

車中泊で、今回はコットを使いました。夏だしね。

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