CRF250L サイレンサープロテクター

この先CRFで林道に入ったら絶対に転ぶので、傷がつく前にPOWER BOXサイレンサーになにかしらのプロテクターを用意しておきたい。もしかしたらここは3Dプリンターの出番では?と思って図面をつくってみました。

POWER BOXサイレンサーは正円断面なので外周から直径を割り出しました。おそらく転倒して傷が入るのはサイレンサー後端の角なのでその辺りを保護するために長さは10cmほどで設計したパーツ。

平日の朝プリンタを動かし始めて、仕事から帰宅したら出来上がってる、という算段でした。

いやー、なんだよ。こんな物作った覚えないぞ。

1/3ほど出力したところで印刷がズレたのか、残りは全部イカスミ焼きそば。というかもうこれウィッグ。

とりあえずできていたところだけでもチェック。タイラップ用のスリットはうまくできていました。

せっかく失敗作ができたので、サイレンサーの熱に耐えるか巻いて走ってみることにしました。印刷に使ったフィラメントは耐熱温度高めのPETGですが、70℃少々までの耐熱性です。

サイレンサー後端に雨水があたってジュージュー蒸発しているところはみたことがないので、おそらく100℃には達しないはずということで期待。

とりあえず手持ちの屋外用タイラップで縛ってみたら、スリットの幅がちょうどタイラップ2本分でピッタンコ。

走ってみて分かったのは、このサイレンサー、筒の前半と後半の2室構造になっているようです。エンジンに近い側の半分は走ると素手では触れない熱さになるのですが、ある位置から後半は走行直後でも手のひらでベタっと触れるくらいにしか温度が上がっていません。タイラップもPETGのプロテクターも、熱に関しては耐えられそうです。

朝、寝起きの頭に浮かんだのは、プロテクターを一体型でつくるのではなく、分割してレゴみたいに挿して連結していくのもありかな、ということ。この方が印刷に失敗しても痛みが少ないし、必要な長さに調整できるし、傷が入っても傷のあるパーツの交換だけで済むし、イイことづくめ。

朝食を食べながら早速落書き。どうせなら連結した時にちょっとオシャレに見えるようにしたい。

ひとつのブロックをタイラップ1本止めだと、万が一タイラップが切れたときに脱落してしまうという点だけが問題か。今回はそこまで作りこめないけれど、パーツ同士をパチンとはめる方式にすれば1本でもタイラップが生きていれば脱落しないな。

CADソフトを使いこなしているわけじゃないので、できる範囲で連結式プロテクターの図面を引きました。

幅10mmのスリットを設けてあるので、新しく購入する9mm幅のタイラップがピッタリと収まるんじゃないかと思います。

翌朝。印刷が無事に終わっていました。

凸凹もピッタリ。タイラップ用のトンネルもスリットも狙い通り。

表面の積層痕。手作り感が出て僕は好意的にみています。

直接サイレンサーへ取り付けるとさすがに滑って回転するので、薄いゴムベルトを挟みます。

イメージ通りのものが出来上がりました。立ちゴケ程度の接地なら大丈夫そう。プロテクターの中は20%くらいの密度でインフィル(リブ)が入っているので、強く地面とぶつかってもこれが潰れていく間はショックを受け止めてくれるのではないかと期待しています。

翌日、さらに2個プリント。1個予備ね。

今回は味も素っ気もない凸型になりましたが、次回作ることがあったらもう少し甲冑っぽく造形的にカッコイイものに挑戦してみよう。

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