CRF250L ゆるふわ日本海

CRF活しますか?とお誘いを受けましたが、ここ数日体調が良くなかったのであんまり本腰入れて走れませんよ、ということで「ゆるふわ」ツーリング(あやのすけ氏談)。もみのき森林公園あたりまで行きましょうということになりました。
朝のスタート時間もユルめで、この時期なら5時スタート当たり前のところを珍しく日も高くなった7時スタートです。

国道488号、東山渓谷。

バイクを交換してしばらく走りました。以前僕の乗っていたセローとほとんど同じ仕様のセローと新しいCRFがどのくらい違うのかとても楽しみでした。

乗り出してすぐ、セローの中低速の押し出し感の強さに舌を巻くことに‥セローって通常使う回転域にエンジンパワー全振りして上の伸びはほぼないようなエンジンなのですが、常用の速度でその美味しいところを使い尽くせるので、エンジンを引っ張り続けて走るような道でなければ全く問題なく気持ちよく走れます。セローは中低速のトルク感が太い。車格が小さい。足つきが良い。ハンドルが切れる。CRFとセローとどちらが山の奥まで行けるかといったら迷わずセローと言えます。足回りも作ってあるセローはラフロードでも落ち着いた動きで挙動が少なくて走りやすいです。

慣らしが進んで回転数を上げた走りができるようになったCRFは、それまで6000回転縛りではこれで良いと思っていたリアサスが動きすぎて、速度を上げると腰砕け感が半端ないです。CRFはラジエータがある分シュラウドの張り出しが大きく、視覚的にも大柄に見えてしまうのも取り回ししづらい印象を受けてしまいます。そして何より、CRFはエンジンの線が細い。低速でも粘るので簡単にストールするほどとは言いませんが、5,000回転くらいまではトルク感が細いのです。セローに比べてというわけでなくてもアクセルを開けても加速がついてこない感じが強くて、加速時にワンテンポ気持ちよりバイクが遅れます。7,000回転以上をキープして走れば(レッドゾーンは10,500回転)速いですが、エンジンは唸るしエンブレはきついしで扱いづらい(セローでは全開していたのにね)。
あと足が短すぎます。飛ばすと30km/Lを切りますが、ダラダラ走ると33km/Lくらい。7.8Lの燃料タンクが2L残ったところで給油警告なので6L弱使うとランプが点きます。ということで200kmほどで点灯。走れるのも260kmくらい。この日、帰宅時に給油したのも含めて3回ガソリンスタンドに入りました。

セローからCRFに乗り換えた理由は、ひとえにエンジンパワーだっただけに、単気筒らしく小気味よく走るセローに対してマルチエンジンっぽいCRF、これは結構な落胆です‥。といってもほとんど吊しのCRFと手の入ったセローの比較なのでCRFに伸び代はもちろんあります。これからコツコツと作っていくわけですが、セローに対して、という感覚は捨ててCRFの良いところを引っ張り出して自分とベストマッチングなマシンになるように努めます。

でもね結局、慣らしとか関係なく藪漕ぎ気味にゴリゴリ進む遊び方になっちゃうのよね。

ものすごく久々にもみのき森林公園までバイクで上がってきました。

空は上空に雲ひとつなく空気は爽やかで、こんな日に走らないのは勿体無いからもう少し行ってみましょう、ということでもう少し北上。

目的地がなくても、走らせているだけで気持ちが良い、年に数回あるかないかの気候です。思いつきであっちこっち寄りながら進んでいきました。

その流れでもう随分長いこと通行止めになっている国道488号線に入ったので、峠の県境から7km先の通行止めの場所まで行ってみようということに。島根県側からは登って来られないので、使われなくなってもっと荒れているのかと思ったら、林業の方は利用されているようで道は死んではいませんでした。

時間帯が良かったのか、道中は本当にグリーンシャワーでした。光に透ける新緑のトンネルや、沢越えの左カーブでは前日の雨のせいで水量の増したいろんな表情の滝‥癒やし以外の何モノでもありません。最高に気持ちの良い時間でした。

この道、狭くて長くて無茶苦茶前へ進めない名ばかり国道で、まだ通行ができた頃何度も走ったことがあります。その頃は山陰と山陽を結ぶ数に限りのある峠道なので時間泥棒と分かりながらしぶしぶ走っていました。それが大人になったからなのか、トレール車だったからなのか、この日は全然飽きのこない道でした。

もしかしたらバイクなら‥という期待を裏切る厳重な柵。もう直す気ないのかしら、この国道。

あっ‥という間に津和野。

お昼時だったので、津和野の国道9号線沿いの洋食屋さんへ。屋根が全面分厚い苔に覆われて、長いことここで営まれていることが伺えました。

そして、そのままほぼまっすぐ北上する快走路で、3週連続の日本海。なぜ?ゆるふわなのに日本海?この日はもう、天気と気候のせいで走らずにはいられませんでした。

国道を避けて海沿いの旧道っぽい道を選んで走ります。海が近くて、気分が良い。

海辺の集落の沖合に、砂州で陸繋島になってしまった岩塊にあるお社を見つけました。

本職が敵城視察へ向かいます。ここはロケーションだけで、他ではとても真似できないアドバンテージが‥。

海がね、キラキラなの。本当に、光り輝く海でした。

個人宅みたいな無人駅。

帰り道も国道から国道へ細い道を使って渡り歩きながら、とりあえず深入山へ。いつもより山頂が近く見えてしまうくらい、山の輪郭がクッキリとしています。

井仁の棚田越えして広島市内へ戻るルート。自宅付近の海が見える峠を越えて見えた瀬戸の島々も、今日は遠くまで見えすぎていつもと違う風景に感じてしまうくらいでした。こういう天気の日に丸一日走る機会に恵まれたことに、猛烈に感謝。ここまで気持ち良い日は、年に何度もないものね。

CRFは慣らしもこれで終わりました。あれこれ届いている部品でこつこつマイマシンに組み上げて行こうと思います。

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