今年は2つの高校で授業をさせて頂きました。
600人からの生徒と関わった学校では
結果、生徒の飲み込みが早いからということになるかもしれませんが
アンケートを見る限りでは、情報の技術的な習得だけでなく
予想以上に情報を扱う能力や態度についての理解も
多くの生徒が得てくれたという1年になりました。
余計なことに力を削がずに、
直接的に伝えたいことを伝えていけた感があります(クラスや生徒にもよるけど)。
行事に対しても真剣に取り組める風潮があり、
そういう伝統が学校や学生に深く浸透しているところでした。
大変楽しい1年でした。
30人ほどの生徒を受け持った定時制の高校では
先に挙げた学校の生徒たちでは経験し得ないような
人生経験をしてきた生徒たちと接することで
これはこれで社会勉強となりました。
全員とはいいませんが、面倒くさいことから極力逃げようとする姿勢の生徒が多く
教科としての大事な目的を伝える以前に
いかに課題に取り組ませるかということに
多くのエネルギーを費やした感じでした。
ただね、どちらの学校でも感じたのは、
「何のために勉強しているの?」と尋ねたときに、
双方答えは違いますが、正しいと思える答えを返してくる生徒は
それほど多くはないのではないかと思えたのです。
「大学へ入るため」や「単位を取得するため」ではなくて、
「自分の人生を豊かで有意義にするため」と答えられる生徒がどれほどいるのでしょう。
この春子どもが小学校に入学しますが、
ただ漠然と、あらかじめ答えの決まっている問題に解答する能力を身につけるだけの学習に
なってしまわないかどうか見定めたいと思います。
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