トゥースライダー

ジムカーナは基本的に膝を出さないでステップに足を載せてコーナリングするので、ライディングブーツにあらかじめ付いている交換可能なトゥーガードが全く意味をなしません。それにしても、膝を出してステップにつま先立ちでコーナリングするよりはステップに足を載せたままコーナリングする機会の方が一般的には圧倒的に多いでしょうに、メーカーはなぜこの状態で削れる部分の補修が可能なブーツを作らないのかがこの20年不思議でなりません。

うちにはつま先が削れてしまって、これ以上コースを走ると血をみそうなブーツがいくつかあって、捨てられずに困っていたのですが、ある時ご飯を食べていて突然閃きました。靴底補修剤で陶器を貼り付けて、セラミックスライダーを作ったらどうか、と。

早速かけた茶碗などを遠慮なく割ってスライダーになるものを作ろうと思いましたが、思うような形に割れません。

そこで、より細かく割って、ヨーロッパのモザイクタイルのように必要な形状に貼り付けていきました。

Xpdのブーツには磁器を割ったものを貼り付け、

この時は全く意識していませんでしたが、アルパインスターのブーツには陶器を割ったものを貼り付けました。

Xpdのブーツに貼り付けた磁器の角をディスクグラインダで整えようとしましたが、全然削れない!ので諦めました。これは耐久性に期待が持てます!

接着には写真を撮り忘れましたが接着には靴底補修剤のシューグーを使いました。この補修剤、接着力が強力で整形後乾くのも早く、非常に使い勝手の良い素晴らしい商品です。購入した時は量が少なく感じましたが、1本でつま先の補修ならブーツ6足分くらいは余裕で賄えます。

上の写真はコーティング1回目。乾いた後にもう1層盛って整形しました。

陶器を貼り付けたアルパインスターのブーツを愛媛D杯に持ち込んでみたところ、第1ヒートが終わった時点で上の写真の通り。あっという間に削れて第2ヒートが終わる頃にはブーツの地がでてしまいました‥。同じ「セラミック」でも、土くれを練って焼いた陶器はダメみたい。磁器を貼り付けたXpdのブーツの耐久性や使用感はまたのちほど。

帰ってきてから、折角なので再びセラミックに頼るのではなく、今度は比較のために100円ショップで購入してきたステンレスのステーを貼り付けてみました。

いくらシューグーでもステンレスが強力にくっつくとは思えないので、剥がれてしまわないように周りからもシューグーを盛ってコーティングしてみました。これで1年くらいの耐久性があれば安いものです。

穴あきで雨の日なんか絶対に使いたくないようなブーツが使えるようになるというだけでも、補修する価値はあると思いますよ。

3 Comments

かとちゃんぺっ♪

うかつにも  トゥース と ライダー で 分けて読んでしまった・・・(^_^;)

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つがたく

>かとぺさん
僕もアップするときになんか違和感感じていたのだけど‥「トゥー」と伸ばすからイカンのですね。「トゥスライダー」でイイんかな。

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マツケン

マイトゥースライダーは、ホームセンターで3ミリ程度のステンレス金物に穴を開け、SIDI純正雌ねじに固定してます。買ってきた金物はストレートなので、切れ込みを入れ、万力で曲げてブーツに添わせています。手間暇掛かりますが、二年ぐらいは使えているように思います。

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