TDM900 フロントフォークOH

2003年に購入以来、一度もオーバーホールしたことのない2002年式TDM900のフロントフォーク。シール類やスライドメタルなどのパーツは調達はしていたものの、一人でバラすのが面倒臭くてガレージ付きマイホームができるまで放置かな‥と思っていました。「フロントタイヤとリアタイヤ」など同じような構造が2つあっても形状が違うものなら整備もあまり苦にならないのですが、フロントフォークのように左右同じ形状のものを整備することに対してはモーレツに腰が重いといか気乗りしないというか‥。そこにたまたまフラトラが泊まりにきて20時に寝落ち。朝は7時前に目が覚めたので、これ幸いと早朝整備に付き合ってもらいました。

競技に使うNSRは外見はボロボロでも中は結構きれいに整備しているのですが、通勤に使うTDMは外見はきれいですが見えないところはほとんどメンテナンしていません。ダストシールが錆びでモコモコになっているのも見ないフリをしていたのが祟って、中のスナップリングが錆で固着しています。スペアパーツがないので慎重に外しました。

と、こんな状態。うう、恥ずかしいとか言っているレベルじゃない。

続いてフォーク底面のボルトを回すと、いくら回しても抜けてくる気配ナシ。どうもダンパー本体と一緒に共回りしている感触なので、イタリア語のサービスマニュアルを開いてみると‥

先端が29mmの専用工具を突っ込んで外せと書いてあります。29mmなんて中途半端なヘッドでしかも長い柄のついた道具なんて、普通都合よく家にあるわけありません。ダメ元で近くのホームセンターへ行ってみました。

もちろん、ここでも都合よく29mmの六角形状のボルトやナットはありません。水道関係のコーナーへ行くと、塩ビ製の33mmの六角パーツがありました。これを外側から2mmずつ削ってみるのはどうかと、これまたダメ元で購入してみました。加工に失敗したときのための予備も含めて費用は500円くらい。

できた専用工具がこれ。ホントにグラインダーで目分量で削ってみただけ。正六角形にさえなっていません。

ところがこれがドンピシャリ(笑)!ここで登場したtacさんにも手伝ってもらってダンパーを外すことができました。
57,000km走った現時点で、フロントフォークスプリングも交換しました。外したものと新品と、自由長はほとんど違いませんでしたが、折る方向に力を入れてみると新品の方が腰のある手ごたえを感じました。

青空整備楽しいな。今日は気温も高くて最高の整備日和。フロントタイヤを外したついでにホイールのダストシールを交換、さらに普段は外してトントンとゴミを落としてごまかしているエアクリーナーエレメントも、購入以来始めて交換しました。その後フラトラは午後から仕事で、tacさんに連れられてご帰宅です。お二人とも、本当にお世話になりました!

一人残ってリア周りの整備。
ハブダンパーとダストシールを交換して今日の整備終了。一つ一つやっていけば大したことないのに、まとめてやるから腰が上がらないんですよね。久々に体中を動かして、終わってみれば全身クタクタです。

さて、試走してきます。

5 Comments

tac

お疲れ様でした。
最後までお手伝いできなくてすみません。
安く特殊工具を作る能力は流石ですね。
tacはNSRのガード補強溶接をフラトラさんに
即日仕上げてもらい大満足でした。
それにしても
工具やブラスター、溶接機などTraction関係で
で集まれば何でも修理できそうですね。

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中T

ボトムケースを万力で挟んで、インパクトレンチで回すか、スプリングを組んだ状態で回せばとも回りしないはずです。新しい車庫が出来たらコンプッレッサーを備え付けることを是非おすすめします。あと、溶接機があれば最強のガレージですね!

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つがたく

>tacさん
溶接、良かったですね。
フラトラを送っていただいて申し訳なく思っていましたが、岩国まで行かれた甲斐がありましたね。

>中Tさん
なんか、ホンダと構造が違っていて、勢いで外せても結局組むときに(締め付けトルク管理をきちんとするなら)どちらにしても変な特殊工具が必要な構造でした。
コンプレッサーは‥今から嫁さんを洗脳始めるの、手伝ってください。

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フラトラ

たまたま…?
餃子ゴチでした。OHは事前練習とゆーことで。
あ、次は我が家で飲みましょう。翌日は…フフフ。

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