GROM ゲルザブ埋め込み

GROMのノーマルシートは100kmも走らないうちにお尻が痛くなる硬さなので、ジェル入りのシートクッション「GEL-ZAB(ゲルザブ)」をGROM購入に合わせて使い始めて早10ヶ月、もうすっかりゲルザブなしのGROMには乗れない体です。普段はGROMとNUDA兼用でオフロード車用の細長い「ゲルザブD」を使っていますが、「いかにもあと付け」な外観がちょっぴり残念。そこで埋め込みタイプの「ゲルザブS」をGROMのシートに埋め込んでみることにしました。

ちなみにゲルザブは一般的なロードバイク用の「ゲルザブR」、オフロード用の「ゲルザブD」、埋め込み用の「ゲルザブS」、埋め込み用の小型タイプ「ゲルザブSS」の4種類が用意されています。

まずは普段使っているゲルザブDでゲルのポジションの確認。ゲルの入っている部分は着座位置の結構後ろ側になっています。

埋め込みタイプのゲルザブSをあててみると、GROMにはデカかったかな‥?と思うサイズです。切って使えるとはいってもゲルの入っている部分は切れません。位置的にはこの辺でよろしいかと思います。

裏側はこうなっています。エンペラみたいな部分は段差をごまかすためにあるんでしょうか。とりあえず必要なのは真ん中の厚みのある部分。

手持ちのタッカーが使えることを確認して、シートの皮を止めているステープラーの芯を抜いていきます。

皮をはがしてみてびっくり、スポンジがラップ巻きになっているんですね。バイクのシートって気がつかないうちに意外と水を吸ってしまっていて、外して立てかけておくと驚くほど水がタラタラ出てきたりすることがありますが、その対策なんでしょうか?

でも、その割にはよく着座するあたりはラップが裂けてます。

ゲルザブS本体の、真ん中の必要な部分の奥行きは29cm。

幅は22.5cm。

現物をあてがったり紙で実寸のガイドをつくってみたりして掘り出す部分をマークします。

どこからどうやって手をつけようかと一瞬戸惑いましたが、とりあえず外周部分をリューターで彫り込んでみました。

そのままひたすらリューターで作業しようとしたところ、さすがに面積が広いのでモーターへの負担が半端ありません。

そこで、カッターナイフで格子状に切れ込みを入れて、ひたすら手でちぎる作業に切り替え。深さは1cmちょっと必要です。

ちぎり終わりました。ここまで1時間少々。ちぎったあとの凸凹は真鍮ブラシでガリガリ削って掻きとります。

削りすぎても削り足りなくても仕上がりがモコモコしてしまいそうなので、仕上げに近づくにつれて慎重に現物をあてながら調整していきました。細かいところも高速回転するリューターのおかげで効率よくきれいに仕上がります。

ゲルザブのエンペラは切り取って使用。ゲルザブとクッションの境目部分は段差が出ないように、クッション側を若干深めに掘り込んでおきました。

皮の引っ張りを強めにしてタッカーでとめていったところ、段差部分はほとんど気にならない仕上がりに。このあと剥がして気になる部分をもう一度仕上げました。

できあがり。多少のモコモコ感が出るのを覚悟していたのですが、予想をはるかに上回るきれいな仕上がりです。

多分、「ゲルザブ加工しています」と言わないと気がつかないレベルです。ここまで出勤前の2時間少々で完成。

2時間少々には掃除の時間も含みます。風の吹かない作業場がないととてもじゃないけどできない作業でしたw

あと付け感のないゲルザブ、マシンがすっきり見えてとても良い感じです。ここまで上手くできるんだったらNUDAも‥って、NUDAのシートのクッションってとても薄いので、彫り込んでいったら地が出てくるんじゃないかとちょっと心配。

4 Comments

TDMのシート改造計画中。
表皮交換+あんこ盛り+ゲルザブ埋め込み。
ゲルザブシート、だいぶホールド感とか変わります?

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つがたく

>柏君
GROMの場合は元が堅かったので、ゲルザブいれて柔らかくなった尻感はあるけど、ホールドとかいうレベルじゃないです。厚さも1cmしかないし、尻がどっぷり沈むってことはないですよ。
振動吸収もするし、長距離走る際の疲労感の緩和にはとても効果あると思います。

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シート屋さんにあんこ盛りとゲルザブ埋め込みは両立できないって言われてしまった。ちょっと悩もう。

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つがたく

>柏君
TDMだとお尻が痛くなったってことはなかったので、ポジション改善優先でもいいんじゃないかと。

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